✈︎らべあろ企画 〜駅にまつわる思い出の、もう一句〜

先ほど、一句目で参加させていただいたばかりですが、あと一句。こちらの企画に参加いたします。

ほろ酔ひをベントの壁へ夏近し

2016年、夏。今も健在な母が、当時バルセロナに住んでいた私たち家族のところに遊びに来てくれて、観光ビザ期間めいっぱい三ヶ月間滞在してくれました。その夏の休暇に、スペイン北部、フランス南部、ポルトガル北部を、一緒に車で旅行した中での、ポルトガルのポルトでの思い出の一句。こちらも妄想盛り。

ポルトと言えば。

甘いポルトワイン、ポートワインが有名です。ワイナリーで、あれもこれも試飲して参りました。

そしてもう一つ、ポルトと言えば。ポルトガル伝統のタイル、「アズレージョ」が見事な「サン・ベント駅」。埋め込まれているアズレージョは二万枚だそう。

ひんやりとしたアズレージョにもたれたならば、ほろ酔いもクールダウンする、かも！？
十七音に収めるために「ベント」と、なんじゃらほいな表現になってしまって、聖なるサン・ベント駅には申し訳ない限り…。評判に違わず、非常に美しい駅でした。訪れたのは晩夏だったけれど、「夏近し」がぴったり合うように思える不思議。

この三ヶ月のバルセロナ滞在中、父が残した何十冊もの日記を持ってきた母は（実際に日本から運んだのは夫だったけど！）、毎日のように父の日記を開いて思い出を辿り、自分の想いをいろいろと書き留めていました。

思いがけなく両親との思い出の二句を、らべあろ企画のお蔭で詠むことができました。本当にありがとうございます。

よろしくお願いします！