1/12スペースハリアー筐体
80年代のアーケードゲームの名機「スペースハリアー」の
ムービングシート筐体を1/12スケールで作りました。
昔雑誌(ドリマガ2004年6/4・18号)の付録で
スペハリ筐体のペーパークラフトが付いていて、当時買って作ったんですが
紙だとさすがに何年も経つとヨレヨレになってきたので
プラ板で裏打ちして補強しよう…いや、いっその事
紙をプラ板に置き換えて作ってしまおう
…と、数年前から思っていて、やっと重い腰を上げて作りました。
まず、元の付録のペーパークラフトは計測して計算すると
約1/19スケールで、これはこれでミクロマンなどを乗せるのには
ちょうどいいんですが、作り直すならもうちょっと大きく、
存在感が欲しい…
どうせならfigmaなどで一般的な1/12くらいがいいんじゃないか
ってことで、元のペーパークラフトを160%でモノクロ拡大コピーし、
貼って剥がせるスプレーのりで0.5mm厚のプラ板に貼ります。
1mm厚のプラ板だと切るのが大変、0.3mm厚だとペラペラしすぎて弱い
…ってことで0.5mm厚くらいがちょうどいいのではないかと。
んで、貼ったコピーごとプラ板をデザインナイフで切り出します。
ちゃんとスチール定規を使って丁寧に切っていきます。
ペーパークラフトの「のりしろ部分」はプラ板工作では使わないので
のりしろは無視でパーツだけにします。
パーツを切り出したら、貼っていたコピーは剥がします。
そしてそれを組み立て。
のりしろは無いので、プラ板の辺同士をプラモ用接着剤
(普通のタミヤセメント)でくっつけていきます。
直角部分は内側の見えない部分に三角プラ棒などで補強します。
普段プラ板工作とかほとんどしたことなかったので
なかなか慣れない作業…
あと、ペーパークラフトだと無視してよかった「紙の厚み」が
プラ板だと明らかにパーツの合いに関わってきます。
そのへんは現物合わせで少し切ったり削ったりで…
スペースハリアーの筐体はゲームのキャラクターの動きに合わせて
筐体が前後左右に傾く(体感ゲーム)というのが特徴でした。
せっかくなのでそこは再現したいトコロ。
土台と本体の接続はボールジョイントにします。
そんなこんなで組み立てが終わりました。
おおお、行き当たりばったりでやったわりには
なかなかちゃんとできました。
ちょっとできてしまった段差や隙間はアルテコ瞬間接着パテを盛って
埋めていきます。
そして全体に400番→1000番とペーパーがけ。
横にいるネジタイヘイ(ルーマニア#203)は昔、食玩フィギュアを
改造して作りました。
塗装。
いつもプラモなど作る時は筆塗りなんですが、
今回はちょっと丁寧に作りたかったので奮発して缶スプレーで塗装。
土台はジャーマングレー、本体はつや消し黒です。
塗料が乾いたらステッカー貼り。
元のペーパークラフトを160%でカラーコピーして、切り出して
スプレーのりで貼っていきます。
ホントはデカールを作って…ってやったほうが薄く奇麗に
作れそうでしたが、やったことないし、失敗しそうだったので
今回は紙で。
ぜんぶ貼りました。
おお~スペハリだ!
子供の頃にニチイ2階のゲームコーナーで見たスペハリ筐体だ!
当時高校生くらいのお兄さんがやっているのを指をくわえて
眺めていたあのスペースハリアーが今我が家に。(1/12だけど)
操縦桿がまだでした。
ペーパークラフトでは操縦桿は紙を折って作る感じだったので
それは使わずに、ここだけは自作します。
プラモデルのランナーに木工エポキシパテを盛って作ります。
操縦桿の根元は動かせるようにボールジョイント接続にしました。
色を塗るとこうなります。
操縦桿を接着して、これで完成です。
モニター部分はコンビニ弁当のフタを切って貼り、
モニター感を出してみました。
昔作った1/35タミヤ歩兵改造のハリアーと、
HGUCドム改造のスペハリドム(青)とともに。
ネジ君も1/12くらいなので、ばっちり乗れます。
計らないでだいたいで作った操縦桿もちょうどいいサイズだったようです。
ボールジョイントもほどよく固く、傾かせてもイイ感じです。
ネジ君ご満悦。
というわけで、長々と解説しました。
ドリマガのペーパークラフトシリーズは他にも
アウトランやハングオン、サンダーブレード…などなどもあったんですが
当時買い逃しちゃったんですよね~。
古本探しても見つからないし(あんまり探してないけど)
でもアウトランやハングオンなどは曲面が多くて
ペーパークラフトだとちょっとカクカクしてたような印象がありました。
スペハリが直線が多くて再現度一番高いと思います。
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