離婚というお題を人生にいただいての感想

私の人生に離婚という経験をするとは、なかなか始めは受け入れられなかったけれど、月日がたち、感想文がかける程度に月日は流れたので、ちょっとやってみます。

結婚に比べるとやっぱり離婚についてはわからないことが多いと思うし、経験してみて、思ったことがあるので気になる人だけ読んでください。結構勇気がいるなと思いながら今書いています。

家を出ていくと決めたとき、いつかその日は来ると思っていたけれど、まさかこんなに突然訪れるとは思っていなかった。私はある一定の距離の人から見ればとても幸せな主婦だったし、だからこそ、良い家族でありたいと思っていたし、拙いながらも努力をしていた。 何度も話し合いをしたけれど、私の心の中に未来はどこにもなくて、このまま日々をただ無心に過ごしていくことしか、続けていく方法はなかった。

ただ幸いにも私の周りには話を聞いてくれる友人がいて、そこで話すことで私はどうにかやっていくことができていて、自分の心が本当に求めているものを明確にすることができたんだと思う。

「もう、お家を出ていくしかないよ」 そう言われてもまだ、私はそれが自分のことだとは思えていなくて、なんだか夢のようで電話をかけてきてくれた妹に「でもね、今週は生協頼んじゃったからまだ出ていけないの」とか理由をつけて、その日を伸ばそうとしていたことを覚えています。

家を出ていくと決めた日は、決めたけれどまだちょっと迷っていて、それは結婚生活を続けたいからじゃなくて、専業主婦で生きていた私が社会に出て子供を養う自信がなくて、それから逃げたかったからまだ迷っていました。それに離婚したいと思っていたのは私だけで、夫も子供もそれを望んでいない。二人の人生を私の気持ちだけで、変えてしまうのはすごく重荷で背負うのがこわかった。

それでも出ていくことができたのは、友人たちが私の背中を押してくれたからです。突然の引越だったので(しかも私は結婚して地方へ引っ越していたので、出戻ってしまったらもう友人には気軽には会える距離ではなくなってしまうのです)事情は大体知っているママ友達の方たちに、簡単にだけれどお家を出ていくことにしましたという連絡はしていたのです。すると当日いろんな場所で知り合ったママ友達たちが、次々にわが家へ遊びに来てくれて、気が付いたら10名くらいのママと子供たちでいっぱいになって、なんだかチビと二人ですごく寂しかったけど、お祭りみたいになって、それが本当にありがたくて、私の旅立ちを「よく頑張ったね」と笑顔で送りだしてくれて、私は離婚への一歩を踏み出すことができました。 あれから一度も会えていない人もいるけれど、本当はあの日来てくれたお友達みんなにありがとうとご挨拶へ行きたいと思っています。

そして一歩踏み出してみたものの、何をどうしたらいいのか全くわからない。子供はまだ2歳手前で、目が離せない年ごろで働こうにも保育園をどうしたらいいのかもわからないし、保育園を決めるには仕事を決めないとなかなか入れないし、でも仕事決めるには保育園がないと面接も受けられないし、、と結構頭の痛いループでした。 それにどうやって離婚へと話を進めたらいいのかもわかりませんでした。 

個人的にこの時期が結構辛いなと思いました。 この時期に相談できる場所ってないんです。あるにはあるんだけれど、お金がかかったり、心が寄り添ったアドバイスがもらえるわけでもない。 結構心は痛んでいるし、でも将来も今のことも全て考えていかないといけない。 子供だって日々成長していくわけで、もう頭の中がパニックでした。 それに同じ経験をしている人が近くにいるわけでもないので、自分はちょっとおかしいのかな?とか離婚になってしまう自分が受け入れられなくて、この時の自分は消えてしまいたいと思うことが多かったなと思います。

私の場合はひたすら区役所へ足を運んで、女性の相談ダイヤルみたいなものに電話をして、ホント何度も何度も同じ話をした結果、福祉相談員さんに会うことができ、その方とお話することで次のステップへと進むことができまし た。 この方はものすごい多忙で会うのに5回くらい予定通りに会えず、やっと会えた日は、もううれしくて泣きました。

そこからは月日が流れるように、離婚へと少しづつ進んでいくことができました。 次のステップを踏み出せたことで気持ちが本当に楽になった。 だから今思うのは自分が経験して知ったこのあたりのことで、同じように大変な人がいたらこういう制度がありますよ、とかお伝え出来たらいいなと思っているのです。

あとは離婚すると決めたとき、決めていても大体迷っているんです。私が離婚しているということを知っている人から、相談を受ける機会が出てきたので、話をしていると、「そんなひどい人なら離婚して当然だよ」みたいな言葉を言ってほしいんだなと感じるのです。 だから何が言いたいかというと、そこで夫がひどいから離婚する、ではなくてこういう経験があってそれを受け入れることができないから私は離婚を選択すると自分に選択権を持ってみると、その後がすごく楽になるんじゃないかなと思います。 人のせいや環境のせいにしてしまうと、また誰かにそれを解消してほしいと思うようになる。 だからこそ自分が夫の何が嫌で、どういう人だったらいいのかをはっきりさせるため、学ぶための人だったと思えば、これも一つの経験だったなといつかは思えるのではないか。。と思っています。

それに、夫の話をして、それひどい人だね、離婚して当然だよって言われても、だからといって自分自身は「だよね!あたし離婚の選択したの正しいんだ!離婚してよかった」となるわけでもないなと実際自分が経験して思っています。 夫婦の形は人それぞれで、他者がそれがいいとか悪いとか言えるものでは決してないので、結局は自分の心に問いかけることでしか、正解はないんだと思います。

なので、個人的にお話を聞くときには、何があったかはそんなに詳しく聞かないですが、そのことに対して自分自身がどうしたいと思っているの?とひたすら聞いています。

女性って本当にしなやかでたくましいなって思うのは、はじめの頃は夫に人生をゆだねている人で「夫がこうしてほしいっていうからこうしたんだ。なのにこんなことしたからうんたらかんたら」みたいな行動の中心が夫だった人が、何度も話をしていくうちに「私は自分にとってこうありたいと思っているから夫にこんな話をした」というようにきっちりと自分で向き合っていけるところです。

なんだか話は飛びましたが、私の場合は3年ほどかかって離婚をすることができました。 一時期は険悪だった夫婦の仲ですが、今となっては父親・母親としてのコミュニケーションが取れています。 別々に暮らすことでいつか絶対いい関係が築けると信じて、頑張っていたので今この関係でいられることが、本当にありがたいのです。あの頃にはもらえなかった「あなたのおかげで子供はちゃんと育っているね、ありがとう」という言葉をもらえたとき、心の底から、あの日、一歩を踏み出してよかった。と過去の自分を抱きしめたい気持ちになりました。

たぶん結婚の何倍も離婚が大変なのは、結婚はお互いの意思が同じだし、周りも祝福してくれるので、気持ち的にそんな大変じゃないんだけれど、離婚はお互いに同意しているケースばかりでなく、周りからの目なんかも結構気になるので、大変なんだなと思います。(もちろんそれだけじゃないとは思いますが) 

だからといって、離婚したら嫌だからと結婚をしないというのは私にはあんまり理解できなくて、離婚してみて思うのは、やっぱり結婚は素晴らしくて、学びが多くて、もし離婚という選択をしてもそこからもかなりの学びがあるし、別に不幸ではないということです。

私は今でも子供から父親を奪ってしまった、という罪の意識は常に持っています。 夫からも子供を奪ってしまった。なので今でも戸籍謄本を見ると泣いてしまいます。 でもそれでもこの選択をした自分に後悔はないし、幸せだなと思います。 たぶんこの傷が癒えるのは、夫が再婚して幸せになってくれたとき、そして子供は誰かを心から愛して、結婚をしてくれたとき、その結婚式を迎えた日に、やっとこの全てを過去にできるんだろうなあ。。と思っています。

以上私が離婚を経験してみて思ったことでした。 拙い文章でお恥ずかしい限りですが、読んでくれた方、ありがとうございました。




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