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母乳を与えることが苦痛です


こんにちは
育児は育自、日々子どもたちに育ててもらっているwakanaです。
タイトルの通り私は母乳を与える事が苦痛です。

第三子、第四子は
新生児期を除き完全ミルク育児。
他人に預けやすいとか、飲む量が分かって良いとか、理由は色々あるけれど
私にとって1番の理由は実は
「母乳をあげようとするとめっちゃ不快な思いをするから」です。

※完全ミルク育児とは、母乳ではなく人工ミルクを授乳する育児スタイルです。対して母乳のみで育てるのは完全母乳育児、両者の併用は混合育児と言います。

歯を食いしばりながら完全母乳で育てた長男、長女


母乳が褒められる?風潮。
身体自体はよく出るタイプだったから
飲ませないと勿体ないと言われたり、
母乳は良いよ!と教えられたから
その言葉をその通り受け取って
子供のために、と頑張った。
母とはそうあるべきとさえ思い込んでいた。

泣き声を聞いて
胸がツーンてしてくると襲ってくる
なんとも言えない「切なさ、虚しさ」
吸啜時には「孤独感、絶望感」すら感じる。

粉ミルクに書いてある
「母乳が最良の栄養です」
っていうきっと何気ないワンフレーズでさえプレッシャーになるから表示やめて欲しい。

表には出してなかったけど
本当に字の通り
歯を食いしばりながら、心をぎゅーっと
絞り上げられながら授乳してました。

不快性射乳反射(D-MER)

3人目を妊娠し
バースプランを考えている時
またあの辛い母乳育児をしなくてはいけないのか…と。
で、その苦痛を回避したい為に
検索魔になる訳ですよ。

そしたらなんと、
母乳を授乳するたびにネガティブな感情が湧いてくる、その症状にはD-MER(ディーマー)という名前がついているらしい。


不快性射乳反射 dysphoric milk ejection reflex(D-MER)
母乳育児中の母親の射乳反射の30~90秒前に、胃の不快感、不安、悲しみ、恐怖、気分の落ち込み、緊張、感情的な動揺、いらいら、絶望感、否定的な感情が現れ、射乳反射のたびに繰り返される不快症状。個人の成育歴や分娩の体験などは影響しない。ドーパミンが介在していることはわかっているが、症状が出る母親とそうでない母親がいる理由はわかっていない。

出典:公益社団法人日本助産師会「乳腺炎ケアガイドライン 2020」



名前ついてるんじゃん。
そういう人、他にもいるんじゃん。
ホルモンのせいじゃん。
私悪くないんだな…
と、この名前を知った時、長年の罪悪感から解き放たれた気分でした。

完全ミルク育児スタート

今では、自分の症状をちゃんとアピールして
産院の先生にも
「日本はミルクも母乳も選択できる国。ミルクだって良いものが開発されているし…水道水も安全。だからお母さんが良いと思う方法で良いんですよ」
とお墨付きを貰っているので胸を張って完全ミルク育児しております!

家族や他のみんなにも授乳してもらえて
私は歯を食いしばる事もなく
微笑みながらミルクを上げられている。
胸の張りや
夜寝ている時に母乳パッドがずれて
びっちゃびちゃになることも無い。
体調不良の時に気にせず薬飲める。
お酒も嗜める、好きなものも食べられる。
授乳を気にした服でなくて
好きな服が着れる。
外出先で授乳できる場所を探す事もない。

苦痛がなくなった事で
益々愛おしく、
そのぶんもっともっと抱っこしてあげたいと思えるようになったし
私にとってはこれが一番!

母乳でもミルクでもどっちでも良いのです

産院の先生が言っていたように
今やミルクも母乳も選べる時代。
授乳に関しての根拠のない思い込みや
使命感で苦しむ母が
ひとりでも減りますように。

ちなみに、私が一番懸念していた
母乳からの方が免疫がつく?という事象についても
完全母乳で育てた長男より
完全ミルクの次男のほうが
基礎体力ありそうだし
風邪になった時の治りも早いから
母乳かミルクかじゃなくて
その他の生まれ持った性質や
その後の環境の差が大きい気がする。
そもそも母乳とミルクのどちらで育てた結果なのか
なんて同一個体の比較ができないんだから
科学的根拠を出すのも無理な話だよなと思うのです。

もし辛い事があったら躊躇なく粉ミルクも選べるような
授乳ひとつとっても
多様性が認められる時代になりますように。
と、祈るばかりです。

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