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男性育休 ~世の男性に伝えたい~

最近お取引先企業でも男性社員に育児休業を取得させたい、とおっしゃる人事担当者様のお話をよく耳にします。
くるみんマークを取得する1つの認定基準である「男性の育児休業取得」。
男性が育休をとるか否か、選択する権利がある、という事はとても素晴らしいことだと思っています。
ただ、甘い気持ちで育休にはいってもらっちゃ、困る! と、心から伝えたい!!

私は、というと…

私は2017年に娘を生み、1年間育児休業を取得していました。
当時は七尾市に住んでいたため、出産は金沢にある実家での里帰り出産でした。
里帰り出産は、出産後の疲れた体にはとにかくありがたかった!!というか、里帰りしていないと生活は正直無理でした。
・私は赤ちゃんの世話(おむつ、母乳もしくはミルク、沐浴)に専念できる
・その他の家事(料理、洗濯、掃除…などは母が担当)
・子育ての大先輩である母がすぐ近くにいる安心感

年齢のせいもあるのか(当時30代半ば)産後全然体力が回復しない!!
母が赤ちゃんのお世話以外のすべてをしてくれたからこそ、生きていました。私も娘も。。。
出産後1ケ月経ち、七尾に帰る、つまり主人と私と赤ちゃんの3人生活が始まる…それがどれだけ心細かったことか。

そしていよいよ七尾に帰る日が…

主人は2か月ほど七尾で独り暮らし当然でした。
元々子煩悩な主人、私と赤ちゃんの帰りをさぞ待ち遠しく思っていたことでしょう。

2か月間も男一人で生活していたアパートに新生児を寝かせられない!!
隅から隅まで一生懸命アパートの掃除をしていた私に放たれた一言

主人:「とりあえず、つまみ作ってくれる?」

私:絶句・・・


主人は悪気なく言ったのですが、私は、もう、何というか、茫然を通り越して笑えてきました。
主人のことは好きですし、これからも良きパートナーだと思っていますが、
この言葉だけは、ぜっっっっっったいに、一生忘れません!!今でも根に持っています笑。(主人はとっくに忘れているだろうけど)

そもそもそういう男らしいところ、俺についてこい的なところ、亭主関白的なところに惹かれ結婚したのですが(←どうでも良い?笑)、長所と短所は本当に紙一重ですね~

一応主人の名誉のために補足で書いておきますが、育休から復帰して、私が仕事+育児+家事の3つをこなす必要があることを繰り返し訴えると、今では家事も育児も色々としてくれるようになりました。

私と赤ちゃんの2人の生活

主人は育児休暇を取らずに普通に働いていたため、日中は赤ちゃんと私の2人のペースでのんびり育児をすることが出来ました。
昼ご飯は缶詰でも、スーパーのお惣菜でも、なんでもOK、だって食べるのは自分ひとりですから。
これが、もしも主人が育児休暇をとっていたら…もう、ご想像にお任せします(滝汗)
旦那を育メンに教育できていない私が悪い、というご意見も重々承知なのですが、新生児のお世話にプラスして、主人まで教育する意欲・体力は私にはありませんでした。

もちろん、主人が育休をとっていてくれたら心強いか、と思った時もあります。
赤ちゃんが熱を出してどう対処すべきか相談したい、病院に駆け込むべきかどうか相談したい、
とにかく今すぐ、相談し・た・い!!
もう、主人にいてほしいのは、ただただただ『相談したい!!!』
こういうとき、育児休暇をとってくれている、すぐそばにいてくれているとありがたいですよね。

主人がすぐそばにいる心強さをとるか…日中の赤ちゃん2人での気ままさをとるか…  私の場合は後者でした。
もちろん、その家庭によりますし、奥様のお考えにも、旦那様のタイプにもよります。
主人の例は少し極端かも…とは思ったのですが、あくまでも我が家の場合、で書いてみました。

これだけは男性陣に伝えたい。


赤ちゃんを産むと、外見からは分からないのですが、お腹の中は胎盤がべろりとはがれて傷がむき出しの状態。
その傷を負った状態のままで夜泣きがやまない赤ちゃんのお世話がエンドレス、延々続きます。
もしも育児休暇を取得するのであれば、そんな奥様のお世話を自分が全てする! という覚悟で臨んでいただきたいです。
私が里帰りをしていた時の母のように主人も動いてくれたなら、主人のお給料が減ったとしても育児休暇取ってほしいと思うでしょう。

・奥様が育児に専念できる環境を整える覚悟、つまり、料理、洗濯、掃除、その他名前がついていない家事すべてを自分が担当する覚悟がない方
・赤ちゃんの成長を近くで見守りたい、というだけが育児休暇を取得する理由の方

このような方は育児休暇をとっても奥様の負担が増えるだけですので、今一度よーく考えてみていただきたいです。


そもそも、男性の育児休暇という話題が出来るようになったこと自体、とても素晴らし事だと思っています。
その制度がそれぞれの家庭にとって、本当に「あってよかった」制度になることを心より祈ります!!

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