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文房具の話

実は万年筆が好きで、若い頃文房店の店員さんになりたいと思っていた時期がありました。
ここ数年はMacやiPad、iPhoneでメモや書き物をする事がメインになってしまったのでしばらく文房具から離れていて、処分してしまった物やしばらく眠らせたままにしておいた物がたくさんあります。
年も変わって何か新しい事を、と思った時パッと頭に浮かんだのがお気に入りの文房具を改めて使う事でした。

やっぱり考えて字を書くという人間にしかないアビリティから生まれた紙と筆記具という文化はそうそう消えるものではないように思います。

お気に入りのペンやノートを日常に混ぜ込むと何するにしても意欲的になる感じがするというか、暮らしの所々に「自分の美」を入れるという事はとても大切な事のように思います。

写真の万年筆はラミー社のサファリという安価な万年筆だけど、実用性があって普段使いでガシガシ使える物。ビビットなカラーも好みです。ノートはモレスキンの方眼。

その他にもアルファベットに比べて字が細かい日本語を書くのに適したパイロット社の万年筆や、もう廃業してしまったイタリアのデルタ社のローラーボールなど十数本所有していて、お気に入りのペンを仕事の場でもプライベートの場でもよく使っています。

日常をウキウキさせる能力は人生の豊かを決める大切な力だと思う。
それはモノが生み出す力であり、自分自身から湧き出す高揚力です。多少哲学的な話ですが。。。

高校生の頃見た藤代冥砂さんの写真集で書いてあった
日々のディテールをおろそかにしてはいけない、というフレーズは三十代も半ばを過ぎた今でも自分の頭の中に残り続けています。

100円でも買えるペンを自分の気に入ったモノにする事、そういう一つ一つの自分の人生のディテールにこだわっていきたいと思う。

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