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matou

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東京とロンドンに其々住む20代女子がゆるりと綴る交換日記。美術に触れたとか、四季を感じたとか、刹那的なのとかなんでも。
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#花

モノゴトの起源に触れたい

お久しぶりです、前回の日記から今に到るまで、西日本豪雨や北海道地震、大阪北部地震、日本は大雨や地震などいくつもの災害に見舞われました。 そしてこの文字を認めている今、iPhoneから「地震です」という険しい音でなるアラームが「生きている」という事実を突きつけてきます。 実を言うと、私はめちゃくちゃ臆病で、3.11の震災の映像が衝撃的過ぎて、あれから災害の資料を中々目にできない時が続いていました。見れるようになったのは去年のこと。 災害を境に身の回りの色んなことが崩れていっ

東京は楽しいけれど、この地で走り続けることへの疑問が湧いてきた

東京はすっかり梅雨が明け、40度まで達する暑い日が続いています。 碧さんや若葉ちゃんが疾走感ある日々を過ごしている中で、私はこの先の未来を考えながらゆったりと亀の様に前進していたよ。 今回は、お二人へのお手紙にするまでに時間がかかってしまって、今の自分のまとめとさせてください。 どんなことをしていたかというと、花以外の仕事を変えて、住む環境も変えて、通勤を自転車に改めたり、恋人と別れて、名刺を作って、次のプロジェクトに向けて色んな人たちと一つの作品を作る方向に進めています。

真、問う

タイトルが決まりましたね。 「真実を問う」みたいなニュアンスで取るとお二人がだいぶ切り込んでくれているので、いいタイトルだなーと眺めていて思いました。 ファッションブランドmatohuというのもあるけれど。 さてさて、私は最近何をしていたかと言うと懐石を作ったり、茶事の手伝いや座禅をしたり、茶庭の掃除などなど。インターネットから少し離れてアナログな生活を送っていました。お便り遅くなってしまってごめんなさい。 金沢のお宿無何有さんに行って、日本で唯一室町のたてはなが出来る花

室町・桃山の要素を混ぜた現在を創りたい

お二人とも沢山の質問をありがとう。 私からの回答と、日々の出来事を織り交ぜながら軽く纏めていきますね。 もし自分が違う時代に生きているとしてどの時代がいい?(東京都・wakaba.worldさん) 「日本に暮らし続けるのだとしたら」室町時代、桃山時代かな。 日本の文化は約700年前の室町に大成し、現代まで継承されて成り立っていると私は解釈していて、この時代には「寄合(よりあい)」というお茶や連歌を様々な身分の人が集い楽しむ社交空間が流行ったの。 ただ、楽しむだけではな

「ありがとう都会のオアシス」

若葉ちゃん、碧さん 交換日記にお誘いありがとうございます。 知らぬ間に交換日記の話が決まっていて、その中に私が入っていたことに喜びを感じる今日です。 こんなことするの、小学生以来! 昔は交換日記って秘め事って感覚があって、隠れて渡したりしていたよね。 それがインターネットを通じてnoteという形で公になることは、15年前には想像もつかなかった。 実は哲学者の友人と交換日記を回すことが決まった夜、渋谷の道を歩きながら公に自分の発言を晒すことについて話したの。 彼女はTwitte