少女と運び屋 1話

すごい久しぶりの新作です。更新途切れないように週1にでもしましょうかね。モデルは新作はよ!のGTA5です。FBIとFIB間違えそう。  

 完全妄想でありオリジナルなのでストーリーのキャラは出ないかも。(無計画)

 アメリカにはいろいろな仕事がある。その中でも裏仕事は多少危険が付きまとうが大量の金が手に入る。
腕っぷしがあればより大量の金にお目にかかれる。俺は西海岸でアタッシュケースに裏金が入っていたりヤクが入っていたりするものを運んでいる。その他いろいろあるが。金持ちってわけではないがそこらへんのサラリーマンよりは多い。
「依頼の荷物はこれですね」
 黒のバン。スピードはそんなに出なさそうだ。
「ああ、海に捨ててきてくれ」
 きっと違法なものが入ってるんだろうなぁと思いつつ海まで車を運んでいるとトランクが騒がしい。
依頼の品を見ないとは言っていないので路肩に止め、トランクにある箱を開けてみると口と両手にガムテープを巻かれた少女がいた。白い半そでの服は着ているが汚い。奴隷だろうか。ったく90年代も終わるって時に古臭い。
少女の拘束を解いてやり、依頼された車をアクセル全開で海に突っ込み、はしごを使って上がるとまだ少女がいた。
「死んだことにしてやるから好きなとこに行きな」
 といっても飢え死にするのがオチか。知ったこっちゃないが。
「あ……なた、は? なん……でたす……けてくれるの?」
 しゃべり方がおかしい。そりゃそうか。
「気まぐれだ。こんな仕事してるからたまにはいいこともしたくなるのかもな」
 少女を置いてさっき整備士に運ばせた車に乗ろうと歩くとついてくる。
「すまんな。俺には君を保護する義理はない。このままついてくると頭が吹っ飛ぶぞ」
 少し脅かせば子供なんて逃げ出す。その考えは甘かった。あえて振り返らないが足音がする。
振り返り、もう一度来るなと念を押す。が。
「や……だ。悪いひと……じゃない、から……」
 はぁ、40目前になって子供のお守りしなきゃいけねぇのかよ。今日はツイてないな……。
「……来るか?」
 何言ってんだ。部屋もそんなに広くないのに。そもそも連れて帰ったら事案が発生しそうだ。
「い……いの?」
「嫌ならどっか行け。そのほうが助かる」
「い……く!」
 しょうがないか。自分でまいた種だし。
「クシュン!」
 ああ、冬にその格好は寒いか。少女を助手席に乗せる。まだ小さいからかかなり軽い。
「上着貸してやるから新しいの買うまで我慢してくれ」
 当然大人のサイズに合うわけがなく袖は先が折れてる。
「あった……かい……」
 すぐに少女は寝たようであまり揺らさないように服屋へ車を走らせた。