Rails Developers Meetup 2018 Day3と自分

上記イベントの感想エントリーです。自分はオーガナイザ(と名乗るのもおこがましい、と自分では思ってるんですが……)として参加させてもらいました。

「感想を書くまでが勉強会」という話をずっと聞きつつも「自分のブログとか絶対三日坊主だもんなあ……」とずっと思ってましたが、今回はなんとなく書く気が起きたので書きます。

深夜バスと自分

いきなり全然関係ない話を書くんですが、いつもは前日入りして参加しているところを、今回は前日の夜に用事があったのでどうしたもんかなと思っていたら、平野さんから「深夜バスという手もあるよ」という話をもらったので個人的なTryとして「深夜バスで行って帰る」というのを試してみました。

深夜バスで当日の朝ついて漫画喫茶でシャワーを浴びてから現地入りしたのですが、「朝ついたら新宿で漫画喫茶シャワー浴びようと考えている深夜バス客は山のようにいるので、シャワーはどこもかしこも埋まっている」というのが得られた知見です。ご査収ください。

目黒でシャワーが開いてる漫画喫茶を発見できたのは本当に運が良かったと思うので二度とやらないか、やるにしてももっと朝早い便にすると思います。

思い出に残ったセッションと自分

自分のいる今会社はゲーム開発会社で、だからというわけではないですがが曖昧さが大きい要件が少なくありません。どこまで変更を許容する設計をするのか、どこまで作り込むのかというのは、設計のたびに頭を悩ませる問題です。

そのために手持ちの札を増やしておくこと、そして変更があった際にすばやく対応できるようにしておくこと、そしてそれをすばやく反映できるようにしておくことは自分も重要なことだと思っているので、非常に共感できるお話でした。

自分は面倒なことがあったら雑に仕組みを作ってPRを上げるようなタイプの人間なので非常に心が痛かったです。

すべてを見通してコードを書くのはやはり不可能なので、アーキテクチャがアプリケーションの進化に耐えきれなくなったらリファクタリング、というところに落ち着くんだなと思って聞いていました。

ちなみに最近のお仕事では、自分で昔作った似非サービスクラスレイヤーを積極的に殺すリファクタリングをこっそり進めています。本当にありがとうございました。

平野さんに「enzaの話聞きたいです!」と言ってみたら「じゃあ打診してみましょうか」と言われ、実現してしまったセッションです。ポジションを利用して聞きたい話を入れてもらえて幸せでした。

アーキテクチャとしては思っていたよりもシンプルで、ゲームのプラットフォームという複雑そうな仕組みをシンプルな構成で実現できているのはdrecomさんの優れた技術力を表しているのではないかと思います。

余談ではありますが、ゲーム業界の人間としてenzaというプラットフォームはすごいアイデアだと思っています。

アプリをインストールしてパッチをダウンロードするまでの時間はやはり大きな障壁で、それをWebというアーキテクチャで解決しつつ、あれだけのクオリティを実現しているのは本当に素晴らしいと思いました。
Web業界としてもすごい可能性を秘めていると思うので、ゲームに興味のない皆さんもぜひ一度シャニマスを触ってみるのをおすすめします。

shinycolors.idolmaster.jp

個人的に、ブラウザを使っている都合上予めパッチダウンロードしておくのが難しく、現状でも課題だと思うのですが、そこをどう解決しようとしているのかということと、今後のプラットフォームとしての展開が気になっている点でしたが、懇親会でもお話できず聞けずじまいだったのが残念でした。

自分の感想としてはズバリこれでした。ノンデザイナーズ・デザインブック読んでない人はぜひ読みましょう。

https://www.amazon.co.jp/dp/B01LW1BC2L

ちょっとした工夫で面白そうなスライドになりそうなので、もうちょっと見る人のことを考えてスライドを作ろうという気持ちを新たにしました。ただ、自分はMarpなんかのマークダウンをスライドに変換するやつを使ってスライドを書くことが多いので、どうしようというのが悩みですが……。

自分はrubocopをテーマに発表したことがあるぐらいにはrubocopが好きなのですが、そんなrubocopが1.0を迎えるということで喜ばしいことで、rubocopコミュニティの現在とこれからを知れてよかったです。

ちなみに、個人的にはstyle toolとしての方向性としてはgolangのgofmtのようなツールが良いのではないかと思っています。gofmtを触ってみて「機械的に整形してくれるなら好みの書き方とかはどうでもよくなる」というのが非常に体感として大きいです。

そういう自動整形してくれるツールが業界標準になったりすると良いんじゃないかなとか、その場合はauto-correct可能なものをfmt、それ以外をlintとして分けられると良さそうとか、いろいろ考えていたりして、そんなわけで質問してみたら「contributeお待ちしています」と素晴らしい返答を頂いたのでなんか考えてみるかも?

自分は司会だったのですが、ActiveRecordのgemを作ってたりもして内側にも興味のある身としてめっちゃ楽しかったです。

OSSの新機能開発・リファクタリングってすごく難しいと思うんですが、テストケースを厚くしたあとに直す、というお話が当たり前なんですがなるほど感。改めてOSS開発の大変さを感じましたが、楽しさも伝わってくるお話でした。また、counter_cacheやscoping、database gemsのAPI、utf8mb4、dirtyなどいろんなActiveRecord/Databaseの開発事情について、そして早くするのにどういう努力をしているかなど、興味深いお話を楽しく聞けてよかったと思います。

もっとスピーカーとリスナーとのコール&レスポンスがテーマになるような、ライブ感のあるセッションもいくつかあると面白いなと思ったのですがどうでしょうね……?

懇親会と自分

懇親会ではqsonaさん・onkさんとgrpc/graphqlについて議論したり、trebyさんと技術的負債について共感したり、あるてくさん・大倉さんとrubocopについて熱く語ったりといろいろ楽しくお話できました。

そんな懇親会で一番最高だったのは、これです。

自分はオブジェクト指向実践ガイドを読んでからテストの書き方、コードの書き方、リファクタリングの仕方など影響を受けた部分が多く、それまでrubyで悩んでいた部分に光明を指してくれた一冊として非常に素晴らしい本だと思っています。

訳者の方に直接会ってお話して感謝の言葉と、素晴らしい点を直接お伝えできる機会はそうそうない体験だと思うので、お話できて非常に嬉しかったです。みんなもオブジェクト指向実践ガイド読みましょう。

そのお話の中で「rspecでどういうふうに実践しているのかという実例の記事があまりないから書いてほしいな」という気持ちをもらったので、自分の中でまとめてどこかで書こうと思います。

徳用カルパスさんとRailsDMと自分

徳用カルパスさんこと主催の平野さんとは大阪で平野さんが働いてくれていたときからの付き合いで、業界に入って右も左も分からない自分にいろいろ教えてくれた足を向けて寝られない存在です。

そんな平野さんがRailsDMという勉強会をやりたいと言い出したので、やるならサポートしますよ、ということでスタッフとして最初から参加させてもらっています。

平野さんという人はすごいバイタリティとモチベーション、行動力の持ち主で、そんな平野さんのパワーでRailsDMはあれよあれよという間にここまで大きくなって、参加させてもらってる自分も一緒に成長させてもらってきました。

特に、大阪で中継スタッフとして参加していたときと比べて、東京の方々と直接触れ合えるようになり、大阪にいたときよりもRailsを始めとしたコミュニティとそこにいる人を身近に感じることができるようになったと感じています。

そんな自分を成長させてくれたこのコミュニティと平野さんには本当に感謝しています。

最後に

今回自分がやったこととしては、主に当日の進行ヘルプと準備とtechplayの更新お手伝い、あとはセッションについて思ったことを言うぐらいでした。それでも平野さんは非常に助かったと言ってくれたのですが、いろいろ出来たんじゃないか、と思う点がいっぱいありました。

アンケートでも「平野さんが倒れたら終わってしまう」というような意見をもらっていて、実際その通りだと思います。ただ、平野さんがやりたいことをやることで実現してきたのもRailsDMですし、平野さんがやりたいことを自分が肩代わりするよりも、平野さんがやらなくても良いことを肩代わり出来るようになれば、というのが自分が今考えていることです。

当日までの準備であるとか、当日の進行であるとか、平野さんがオーガナイザーというポジションに集中できるようにできることはいっぱいあって、「平野さんがやりたいことをやる」ことにフォーカスしてサポートしていくのが自分のポジションとして出来ることかな、と。

そういった意味でも、当日ボランティアスタッフとして参加してくれた皆さんが一番「平野さんがやりたいことをやる」ために貢献してくれた方々だと思っていて、この場を借りて感謝いたします。自分ももっと貢献していきます。

とはいえ自分は怠惰な人間で、いきなり大きなことをしようとするとだいたい力尽きて死んでしまうので、一歩ずつ確実にRailsDMというコミュニティにContributeしていきたい、とそう思った回でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?