ボルコン杯の話
最近はもう引退状態にあるデュエマですが、
昔はそれなりにやっていた時期がありました。
大きな大会で勝ったりなどはできませんでしたが
主に動画などを配信してたりしておりまして
たくさんの方に応援をいただいたり、
また全国たくさんのデュエリストの皆様にお会いでき
楽しいデュエマライフを送っていたと思います。
さて、自分のやってきたことの中で、(手前味噌ですが)
もっとも影響があった・・・というか「物議を醸した」ことに
「ボルコン杯」という企画があります。(ありました)
今だからこそ語れるボルコン杯の
「失敗」
についてを書きました。
(完全な昔話ですのでその点はご了承下さいね)
ボルコンとはなんぞや
いきなりwiki参照ですが笑「ボルメテウス・コントロール」の略。
ボルメテウス・ホワイトドラゴンをフィニッシャーに据えたコントロールデッキ。
今や見る影もないですが、当時(10年以上もっと前ですかねえ・・・)は
除去コントロール(除去コン)という分野がありまして。
出てくるクリーチャーは片っ端から除去、さらに手札破壊を繰り返し
相手が行動不能になったところでデッキ破壊呪文を打ち込んでゲームセット。
「ロスト・チャージャー」や「ヘル・スラッシュ」というカードが使われていました。
子供に「スラッシュのおじさん」と呼ばれるまで使い続けました。しかし、
これらが2007年には禁止なってしまい・・・そのあとの除去コンはどうなる?
と、当時除去コン派だった自分が出会ったのが、「ボルコン」でした。
勝利までの道筋が殆ど同じであり、行動不能の相手をボルメテウスで殴り倒す
なんともカッコイイ!除去コンの癖にさわやかさすら感じる!(個人の感想です
これの虜になり、スラッシュをボルメテウスに入れ替え、使うことになりました。
ボルコン杯への道
そんなわけで寝ても覚めてもボルコンを使い続けておりましたところ、
自分の地域では結構勝ててました。当然、同じようなデッキを使う人も
増えてきます。そこで、ミラーマッチが発生します。そしてこのミラーマッチが。
面白い。
・・・ここで書いてしまいますが、自分がボルコン杯で伝えたかった、
「ボルコン同士のミラーマッチの面白さ」というのは、
「ボルコンがメタゲームで現役だった頃、デュエルロードでの同系マッチアップ」
で、自分が感じた、えもいわれぬ面白さ。ということなのです。
・・・不用意にクリーチャーを展開せず、お互い手札破壊とドローを繰り返し・・・
・・・ドローのしすぎはデッキ切れで敗北につながる、どこで殴りはじめるか・・・
・・・除去は握っておかねばならない、しかし残しすぎは腐る・・・
・・・墓地回収は、シールド回収は、マナ回収は何枚残ってる?・・・
という、もはや別ゲームじゃないかという脳内バトルを繰り広げる快感が
ボルコンのミラーマッチには、ありました。お互いDR優勝を狙っていますから
ガチなわけです。「ちょっといつまで対戦してるの~?」と嫌がられたものです笑
これを、これだけを、味わえる大会はできないか?と考えたのが、第一歩。
茨の道
自分があまりにボルコンボルコンいうておりまして、おかげさまで周囲でも
ボルコン愛好家が増え、時間さえあればミラーマッチで遊んでいましたが
「なんか、違う」と思うようになりました。その原因はどこにあるのか。それは
誰もが「ボルコンに勝つためのボルコン」の調整をするようになったからです。
例をあげるとするならば、極端なコントロールメタを施したり、
あるいは除去されにくいクリーチャーでビートダウンを狙う。
なになに・・・バジュラズソウル・・・?エグゼドライブ・・・?
というような状況が頻発するようになりました。
前置きとしてですが、勿論皆構築ルールを守っているだけで
間違ったことはしていません、しかし、面白くない。どうして。
ここで「ボルコンミラーが面白い」ことの、大前提を思い出してみましょう。
「ボルコンがメタゲームで現役だった頃、デュエルロードでの同系マッチアップ」
つまり優勝するための構築。そういう構築同士でのミラーマッチが、面白いのです。
ボルコン同士では無駄になるカードだけれど、それでもいかに最大限生かすか。
そのあたりの「巧さ」も、楽しみのひとつでした。それを味わえないとなると。
時を同じくしてちょうどその頃、時代も転換期を迎えていました。
明らかにクリーチャーのパワーがあがってきたのです。
代表たるものが、パーフェクト・ギャラクシー、スペル・デル・フィン、各種ゴッド。
そうです、強力な除去耐性を持つクリーチャーが増えたこと。
追い討ちとなる、「魂と記憶の盾」「クローン・バイス」などの制限。
「除去コン」というものが、根底から崩れ去った瞬間でありました。
除去できない除去コンって・・・大会に出る意味、ありますか?
それでもたまに拾える勝ちに夢を見て、ボルコンを握り続ける自分。
もはや「時代錯誤」以外のなにものでもありませんね。
当然、大会でボルコンに当たることなど、なくなりました。
現実に目をそむけるかのように、周囲の同志とミラーに興じ
「ボルコンミラーはおもろいよ!」だけを叫び続け、
紀州ボルコン杯というものを開催することに至りました。2011年のこと。
で。最近でも「ボルコン杯を開催したいのですが、どうすればよいのでしょうか?」
というようなご相談をいただくことがあります。もう引退したのでご勝手に・・・
と思う反面、老人心で、自分のやらかした失敗を伝えるべきなのかなとも
考えるようになりました。なので、自らの過ちを振り返りつつ、書きました。
以下有料記事ですが、興味のある方は、どうぞ!
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?