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高校三年生(32話)
3年生になれば授業の全ての時間が卒業制作の時間に当てられる。
私は、一畳程の紙に油性の赤ペンで細かい迷路みたいなものを描いて上から水彩絵の具で色を付け赤く染めた米を一粒ずつ貼っていき、最後はガムのパッケージをアクセントに付けた意味不明の作品が出来上がった。
無事、涙の卒業式を迎え、川島君ともバイバイをした。
川島君の友人から
「川島はずーっとえっちゃん(私のあだ名)の事好きやったんやで」
と聞いた。
嬉しく思った。
就職先は母が見つけてくれた。
厳密にいえばアルバイトだが、
結婚式場でのレギュラー勤務が決まっていた。
つづく
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