VRワールドで何に価値を感じるかという超個人的な話
こんにちは、
VRChatで家のワールドばっかり作っているWaka123と言います!
この記事はVRChatワールド探索部アドベントカレンダー2022の13日目です。
ワールドのどこが好きかとか、どこに価値を感じるかって人それぞれ違うと思うのですが、
私の場合は、「快適でお洒落な家のワールド」が好きです。
特に、
「リアルと見紛うクオリティの家」
が、めっちゃくちゃ刺さり、テンションが上がります!
そんな私が、ここ最近で衝撃を受けたのはこのワールド。
BRITISH HOME!
リアルの写真と見紛うこのクオリティ!
デフォルトカメラで撮っただけの一切の無加工でこれ。
このリアル感めっちゃやばい…!
このワールドに出会って、ここまでリアルと見紛うものがVRChatで作れるのだと初めて気づき、
普段自分がワールドを作っている時に、
心のどこかで、「まあ所詮VRChatだしな」みたいな諦めがあったのだなと、気付かされました。
「ここまでリアル感が出せるんや…!」
私は…!
私は今まで何をしていたんだ…!!
この世界に何を諦めていたんだろうと、自分が恥ずかしくなりました…。
このワールドがなんでこんなにリアルに見えるのか?
自分が感じたことと、一緒に訪れたいろんな方と話していく中でいくつか教わったことを挙げてみます。
①木目の向きが正しい!
木目警察の私もニッコリ。木材の端部のR面取りされたとこってこんな感じですよね~。
ウレタン塗装っぽい艶感もリアル。
②使用感が表現されている
コーヒーメーカーの表面が、よく触られているところを中心に粗くなっています。使い込まれてる感じがよく出てる…!コーヒーメーカー全体の艶もリアルです。
ペンタブは、中心だけラフネスが高い…!ここまでやるんだ…!
なんとなーく、それっぽい見た目になるようにunityでSmoothnessをパラメーターで調整してただけの私には衝撃でした…。
さらによく見ると、テクスチャの解像度はほどほどのようです。
リアル感出すには解像度じゃないんだなぁ…。
③リフレクションプローブを細かく設定してある…!
Smoothnessを素材に合わせて正しく設定すると、リフレクションプローブが重要になると思いますが、それもすごかった。
例えば天井の裸電球は、このオブジェクト専用のリフレクションプローブが設定されてるようでした。
④照度が正しそう
全天空照度は晴れた日で10,000ルクス~30,000ルクス。
晴れた日の室内のある点における照度がおおよそ1,000ルクスとすると、
室内から見ると外は約10倍~30倍の明るさがあるはず。
けれど、私たちがUnityでワールド作るときはそこまで差をつくらず、内も外もほどほどの明るさでつくりがち…
でも、BRITISH HOMEは窓の外がちゃんと、めっちゃ明るいんですよ!
これが現実感〜!
そして、窓がちゃんと明るいと、艶のあるオブジェクトの反射も明暗の差がしっかり出て、さらにリアルに見えている!
⑤寸法や納まりがちゃんとしてる
カウンター材や、収納の側板なんかも、ちゃんとしたちょうど良い厚み。
面取り、面落ちもしっかりしてる〜!!
面落ちがちゃんとあるので、凹凸ができて影がつき、リアルに見えてます。
VRChatのワールドでは、なんとなくの寸法でそれっぽく作られているものが多いので(自分もですが)、
きちんと作られている物は、とても美しく感じます。
⑥ベベルもしっかりしてある
リアルの全ての材は、角が丸い。完全な90°だと怪我しちゃいますものね。
リアルの木材も最後にカンナで軽く角を丸めたりされています。
BRITISH HOMEは木材などはもちろん、壁も面取りされている!
私は面取りしたくとも、ライトベイクで黒ずむしな…とか、UV展開がめんどくさいしな…と諦めてしまってたんですが、
次からは諦めないでおこうと誓いました。
ここまでちゃんと作れば、こんなにリアルになるだな…と、すごく刺激になります。
ポスプロとかもあるのかな…、ポスプロさっぱりわかってませんが、
私が気づかないことは、きっとまだまだありそうです。
最近はここをホームワールドに設定しているので、
クオリティの高さにボッコボコにされながらVRChatにログインしています。
目指したいものが目の前にあると興奮しかないですね!!
なぜそこまでリアルっぽいのが好きなのか?
という話を少しすると、
私がワールドを作るのは、過去に自分が諦めたことをやり直しているから、だったりします。
住宅の設計の仕事してたんだけど、過労で仕事を辞め、家づくりに携わることを諦めていました。
でも、リアルでは一人で家は作れないけれど、
VRの世界では一人でも自由に家を作れる!!
この世界にやってきて、
泣く泣く諦めた昔の夢をもう一度叶えるような気持ちで、
自己表現みたいな優しい言葉では表せないほどの、心の底から突き動かされるような創作欲で、いつもワールドを作っています。
リアルの家を作っていたかった、からこそ、
現実と見紛うものに価値を感じるのかもしれません。
高い解像度で現実を模すのは難しいので、
これからも自己研鑽に努めたいです!
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