事件です!EP8
すぐに櫻坂署に連行され、小林刑事も署で休んでいた。
〇〇は取り調べを行おうとすると、渡邉管理官ともう1人男がやってきた。
弁護士:どうも、弁護士の井村です。三田和也さんのことについて参りました。
〇〇:今から取り調べを行います。
弁護士:このことは無かったことにしてください。
〇〇:そんなことできませんよ!
弁護士:警視庁からの命令です!
〇〇:冗談じゃない!こっちはうちの刑事が被害に遭ってるんだ!
弁護士:渡邉管理官、どうなっているのですか?
理佐:…小池くん、取り調べを許可します。
弁護士:ちょっと待ってください!
理佐:調書を取らないと弁護のしようがないでしょう!ただし、私が取り調べに付き添います。
〇〇:わかりました、どうぞ。
取り調べ室に渡邉管理官と一緒に入り、取り調べを始める。
〇〇:まず、名前は。
男:三田和也、22歳。住所は東京都江戸川区…
〇〇:聞かれた質問だけに答えろ。ストーカーした理由は?
男:すいません、反省してまーす。
〇〇:なんでストーカーするんだ?
男:すいません、反省してまーす。
〇〇:なぜ小林刑事を狙った?
男:すいません、反省してまーす。
〇〇:弁護士にそう言えって言われたのか!
男:すいません、反省してまーす。
〇〇:てめえ…
〇〇は机の下で拳をにぎりしめる。
理佐:小池くん!落ち着きなさい。
〇〇:…はい…
男:ふふ。笑チョロっ…パパに感謝しなきゃな笑
〇〇はその瞬間立ち上がり、相手の胸ぐらを掴む。
理佐:何してるの!離しなさい!
〇〇:さっきから聞いてりゃ反省してます反省してますだ?お前のせいで一生心に傷を負う女の人だっているんだぞ!わかってんかよ!!
男:そ、そんなことしてるとパパが…
〇〇:パパがパパがって、許してくれるのはパパのお友達だけだ!現場の刑事舐めんなよ?
手を離すと、男は取り調べ室を飛び出し弁護士に泣きつく。
男:ねえ聞いてよ!あの刑事俺の事を脅してくるんだよ!
弁護士:本当か!それが事実ならこれは違法だ、訴えるぞ?
理佐:君、嘘つくの辞めたら?
男:嘘じゃない!
弁護士:管理官、本当ですか?
理佐:そのような事実はありませんでした。
弁護士:仲間の庇い合いですか…このことは報告させてもらう!
理佐:報告したらもっと事が大きくなるわよ!
その一言で、弁護士は引き下がる。
弁護士:坊ちゃん、行きますよ?
男:ふん!ばーか!
2人は逃げるように出ていく。
〇〇:すいません…色々。
理佐:そんなのいいから、早く小林さんのところに行きなさい。
〇〇:はい!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
別室で小林刑事は休んでいた。
〇〇:大丈夫ですか?
由依:うん…
〇〇:とりあえず、取り調べは出来ました。
由依:でもどうせまた上が揉み消す…そしたらまたあいつが…
〇〇:その事なんすけど…俺の妹に頼んで、近々告発記事を書いてもらいます。
由依:妹?
〇〇:俺の妹、出版社で働いているんで…
由依:そうなの…?初耳…
〇〇:まあ、言ってなかったんで…とりあえずお送りしますよ。
その時、小林刑事が〇〇に抱きつく。
〇〇:ちょ!何してんですか…///
由依:お願い…今夜だけ…一緒にいて?
〇〇:いやでも…///
由依:お願い…ね?
〇〇:わかりました…なんか買ってきますよ?
由依:経費?
〇〇:奢りっすよ笑
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
自販機で飲み物を買って戻ろうとした時、さっきの弁護士がやってくる。
弁護士:先程は失礼なことを…こちらを被害者の方々に…
そう言って封筒を渡そうとしてくる。
〇〇はそれを叩き落とした。
中からは万札が何枚も落ちていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あら、まだ仕事なの?」
渡邉管理官が警視庁に戻ると、後ろから声をかけられる。
理佐:あら、あなたはもうおかえり?
"守屋管理官"
振り返るとそこには、守屋茜警視庁捜査一課管理官が立っていた。
彼女は渡邉管理官と同期入庁であり、共にキャリア組としての階段を登ってきたライバルなのだ。
茜:そういえばあなた、課長推薦選考蹴ったんですって?
理佐:ええ、あんなことで推薦されるのなんて、私の経歴に傷がつくもの。
茜:バカ正直ね笑 それに近頃、所轄の刑事さんたちの仲がいいそうじゃないの。
理佐:所轄の刑事たちも優秀よ?
茜:何言ってるの?忠告しておくけどね、所轄の刑事たちと仲良しこよしばっかしてると、いつか酷い目に遭うわよ?
そういうと守屋管理官は、颯爽と去っていった。
つづく
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?