事件です！× 警視庁第二機動捜査隊乃木坂分駐所 EP1 所轄vs所轄 因縁の関係

ある日の櫻坂署…

小池:おはようございます〜…

いつものように小池刑事が眠そうに出勤すると、刑事課の雰囲気はピリピリしていた。

小池:何かあったんですか？

土田:窃盗だよ、夜のキャバクラで。それで、客と従業員に徹夜で取り調べしてたんだよ…

後ろを振り返ると、盗犯係の刑事たちは自分の机で伏せて寝ていた。

小池:あらら…お疲れ様です。

土田:ここのところ盗みが多くてね…強行犯係の俺たちまで駆り出されるらしいぞ？

小池:へえ…

由依:あ〜…おはよう…

起き上がった小林刑事の髪はボサボサで、クマもできている。

由依:シャワー浴びてきまーす…

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一方その頃乃木坂分駐所…

蘭世:最近この辺りで窃盗事件が多発してるらしいから警戒してって連絡来てたよ？

お茶を入れながら蘭世が〇〇に話しかける。

〇〇:物騒だね…せっかく警察学校から戻ってゆっくりできると思ったのに…

蘭世:まあ、その方が〇〇もやりがいあるでしょ？

〇〇:まぁね…

その時、スピーカーから無線が鳴り響く

『警視庁から各局。第一方面。赤坂管内赤坂路上にて強盗事件発生』

〇〇:よし、行きますか！

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現場に〇〇達が到着すると、別の車がやってきた。

〇〇:あれどこの面パト？

蘭世:ちょっと待って？ここって…

車からは櫻坂署の小池刑事と小林刑事が出てくる。

小池:ちょちょ！なんか他の警察来てますけど？

由依:あ〜…まずいことになったわね。

小池:何がです？

由依:ここって…うちの署と乃木坂署のちょうど間なのよ…

小池:よし、じゃあ協力して捜査しましょう！

由依:帰るわよ？

小林刑事は車に乗り込もうとする。

小池:なんでですか！

由依:乃木坂署と櫻坂署は、昔大きな事件のことでトラブルになってそれが今でも尾を引いてるのよ…

小池:昔は昔、今は今っすよ！

小池刑事は現場に入ろうとする。

〇〇:えっと、どちら様ですか？

小池:誰って…櫻坂署の小池〇〇です！！

〇〇:ごめん、乃木坂署の管轄だから。

〇〇と蘭世は中に入っていき、捜査を始める。

小池:はあ…戻りましょ？

由依:最初からそうしておけばよかったのに。

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被害者は男性の会社員だ。

男性に怪我はなかったが、持っていたカバンを奪われ、被疑者は逃走。

〇〇:とりあえず交番で事情聴取しましょうか。

蘭世:そうね、行きましょうか。

被害者の男性を乗せて駅前交番に連れていく。

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美月:なるほど…大変でしたね…

男:あの中に大事な書類もあるのに…！

美月:すぐに見つけますから、安心してください。

〇〇:悪いな、こんな事頼んで。

美月:これが仕事ですから。あとは被害届受け取りましたので連絡をお待ちください。

男:お願いします！

男の人は泣きながら帰っていく。

飛鳥:今月で3件目…人のもの盗んで何が楽しいんだか…

〇〇:世の中変な人が多いですからね…じゃあ、戻ります。

〇〇たちが戻ろうとした時だ。

真夏:みんな〜、久しぶり〜！

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櫻坂署

小池:なんだよあの態度…全く…

由依:所轄同士の関係もめんどくさいのよ？本庁以上に。

土田:俺もあの署とは関わりたくねえな。

その時、土生刑事課長がやってくる。

土生:そこの3人、君たちにお仕事よ？

小池:なんすか？

土生:最近多発してる窃盗事件の手口が似てるから、乃木坂署と合同で捜査することになったから。

3人:はぁ！？

土生:そういうことだからよろしくね〜。

由依:面倒なことになったわね…

土田:やだなあ…

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乃木坂駅交番前

飛鳥美月:合同捜査！？

真夏:そうなの、ぜひあなたたち行ってきてくれないかな？

飛鳥:嫌。

美月:右に同じです。

真夏:これは決まりなの、ほらほら！今度なんか奢ってあげるからね？

飛鳥:だいたい、それは乃木坂署の盗犯係がやる話でしょ？

真夏:人手が足りないらしくて…お願い！ね？

美月:断ったら？

真夏:〇〇くんからも何か言ってよ！

〇〇:ノーコメント。

飛鳥:仕方ない、その分の給料ちゃんと出してよ？

真夏:決まり！じゃあよろしくね？

美月:あーあ、面倒くさ…

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翌日、乃木坂署

小池:はぁ…乃木坂署のためになんでこんな苦労しなきゃいけないんだか…

由依:仕事仕事、我慢するしかないわよ？

案内された通りに2階に進むと、そこには乃木坂署の2人が立っていた。

飛鳥:どうも、乃木坂駅前交番所長の齋藤飛鳥です。

小池:櫻坂署強行犯係の小池〇〇です。

2人はただ睨み合うだけだ。

美月:飛鳥さん何してるんですが、行きますよ？

由依:遅れるから行くよ？

美月と由依は2人を引っ張って盗犯係に行く。

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盗犯係

乃木坂署盗犯係の田中係長がやってくる。

田中:ていうことで、最近近辺で起きている窃盗事件について乃木坂署と櫻坂署の合同捜査を行おうと思うのだけど…

相変わらず小池刑事と飛鳥刑事は睨み合っている。

美月:はあ…飛鳥さん頑固なんだから…

由依:ばーか…

田中:じ、じゃあ、お互い協力して事件解決してね！

田中係長は居心地悪そうに部屋に戻っていく。

飛鳥:うちの署のことはうちでやりますから。

小池:うちの署も、大丈夫ですから。

由依:はあ…なんだかすいません…

美月:いえいえ！飛鳥さんあんな感じですけど悪い人じゃないんで。

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それから２日後…

相変わらず小池刑事と飛鳥刑事の仲は最悪だ。

〇〇:お疲れ様です〜、差し入れ持ってきたぞ？

〇〇と蘭世が乃木坂署にやってくる。

小池:あっ、この前の！

〇〇:どうも、二機捜乃木坂分駐の鈴木〇〇です。

蘭世:同じく、寺田蘭世です。

小池:どうも、櫻坂署の小池…

その時だった、

『警視庁より入電、赤坂のマンション内にて男性の刺殺体を発見』

小池:行ってきまーす！

〇〇:ちょっ！待てよ！

2人はすぐさま仕事を放棄して署内から駆け出していく。

美月:どこ行くんですか！

飛鳥:あのやろ…

由依:小池くん！待ちなさい！

つづく