事件です!EP7
ストーカー事件から1週間が経とうとしていた。
優月さんはその後、なんとか復帰しストーカー被害の連絡も受けていない。
ただ、まだ狙われている可能性があるため、〇〇達が交代で見張っている。
〇〇:それにしても…渡邉管理官も酷いことしますね。見損ないました。
由依:官僚なんかそんなもんよ。まあ、私もその見損なわれる側になるんでしょうけど。
〇〇:そうっすか…じゃあ小林さんそろそろ交代ですね。
由依:あっそう、あとはよろしく。
小林刑事は車から降りて駅に向かう。
9時を回っており、辺りに人は居ない。
すると、後ろから足音がした。
それも、どこか重い足音だ。
怖くなり早足で歩く。それに合わせて足音も早くなる。
だが、後ろを振り向くと誰もいない。
また駅に向かって歩いていく。
また足音が聞こえる。
歩いていくと、駅前の繁華街に出る。
そこはまだ賑わっており、なんとか紛れることが出来た。
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翌日、櫻坂署。
〇〇:おはようございます。
由依:お、おはよう。優月さんは?
〇〇:さっき土田さんと交代して戻ってきました。ついでに、スーパー銭湯寄ってきて…
由依:そう…ストーカー大丈夫だった?
〇〇:はい、一応周囲も回ってみたんですけど、特に怪しい人は。さすがに諦めたんじゃないですか?
由依:…
〇〇:どうしたんですか?なんか元気ないですね。
由依:小池くん、相談したいことがあるんだけど。
〇〇:はい?
〇〇は小林刑事と一緒に取調室に入る。
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〇〇:ストーカー!?
由依:うん…昨日、帰り道つけられてる気がして…
〇〇:まさか…確か取り押さえて逮捕したのって…
由依:私。なんなら取り調べもした。邪魔されたけどね。
〇〇:逆恨みってことか…
由依:うん…
〇〇:わかった、今日も張り込むなら俺が送っていくよ。
由依:でも…
〇〇:いいんだよ、どうせ暇だし。
由依:ありがとう…
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その日の夜、〇〇と小林刑事は車で張り込みを行う。
〇〇:腹減ったな…
由依:なんか買ってこようか?
〇〇:俺が行くよ、小林さんに何かあったら…
由依:優月さんに何かあったらそっちの方が問題でしょ?コンビニもそこの角曲がったところだし。
〇〇:わかりました、気をつけてくださいね?
由依:うん…
小林刑事はコンビニに向かう。
買い物を済ませ張り込み場所に戻っている時、また後ろから足音が聞こえる。
少し早歩きをするが、足音も早くなる。
そして後ろを振り向くと、そこにはこないだのストーカー犯が立っていた。
ストーカー犯はすぐに小林刑事に抱きつく。
きゃあああああああああああああ!!!!!!
叫び声を聞き付け、〇〇はすぐさま駆けつける。
男:はぁはぁ…こないだは…よくも逮捕してくれたな…お前のこと…めちゃくちゃにしてやる…
由依:離しなさい…!
必死に抵抗するが、男の力は強く簡単には離せない。
と、その時だ…!
〇〇:何してんだ!
〇〇は男を引き剥がすと、背負い投げで取り押さえる。
〇〇:三田和也!強制わいせつ罪の現行犯で逮捕する!
手錠をかけ、応援の刑事を呼んだ。
小林刑事はその場に崩れ落ち、呆然としていた。
つづく
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