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事件です!EP19

午後3時半…

刑事:本庁より1億円が届きました!

刑事たちがボストンバッグをもって中に入ってくる。

中身は指示された通り1億円が入っている。

理佐:じゃあ守屋管理官、電話ボックスに置いてきてください。

茜:わかった…

理佐:捜査員は事前に決定した待機場所にて待機!

刑事達:はい!

由依:私たちも行くわよ?

〇〇:わかりました!

理佐:土田刑事は守屋管理官についていてください。

土田:わかったよ。ほら、行くぞ。

それぞれが現場に向かう。

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午後3分51分

公衆電話に到着した守屋管理官は、1億円の入ったボストンバッグを置きに行く。

そしてすぐに車に戻った。

理佐『いい?被疑者がバックを取った瞬間に確保して。』

〇〇:OK…

〇〇と小林刑事は車の中で待機している。

そして、時計は4時を指した。

由依:そろそろ来るわね…

だが、それから10分経ち、20分経ってもやって来なかった。

その時、別の車で待っていた守屋管理官の携帯が鳴る。

茜『もしもし!あの、身代金は!』

『管理官さん、あんなにいっぱい刑事がいちゃ取るもんも取れないでしょ?』

茜『そんな…娘は…』

『チャンスをやろう。日付が変わる午前0時までに、今度は須藤服役囚も釈放しないと殺す。』

電話が切れる。

理佐『全捜査員、一旦櫻坂署に全員戻って。』

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櫻坂署…

理佐:さっきもう一度須藤真司の釈放を要求したわ。ただ、上の意見は変わらないと思う。

茜:もう無理…

〇〇:まだ諦めるのは早いっすよ。

由依:タイムリミットまであと7時間ありますから。

理佐:そうね…そういえば、さっきの発信場所は?

刑事:それなんですが、さっきのやつだけ携帯電話なんです。

理佐:場所は?

刑事:場所までは…ただ、もう1つ気になることが。

捜査官は解析した音声を再生する。

……タタンッタタンッ…タタンッタタンッ…タタンッタタンッ……

理佐:電車の音?

〇〇:この近くの線路は…

土田:櫻坂線だな。

理佐:てことは、線路沿いの可能性が高いわね…

由依:でも、線路沿いの建物なんて山ほどあるわ。

〇〇:クソ…

里奈:あのぉ…お茶どうぞ。

松田里奈巡査がお茶を持ってやってくる。

〇〇:里奈ちゃんサンキュー。

里奈:あれ…チェリー運送?

〇〇:知ってるの?

里奈:はい、古い廃倉庫ですよね?あそこら辺駐禁が多くてよく取り締まってて…

〇〇:ありがとう!行ってきます!

〇〇は捜査本部から飛び出していく。

理佐:ちょっと!待ちなさい!

由依:バカ…

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〇〇は車を走らせて、松田巡査から聞いた倉庫に向かう。

〇〇『管理官、中に潜入します。』

理佐『わかったわ、けど気をつけて…相手は警察相手ってことで拳銃持っているかもしれないわ?』

〇〇『わかりました、潜入します。』

〇〇は倉庫の中に入っていく。

倉庫内にはダンボール箱が乱雑に置かれており、中も暗い。
ゆっくりと足の感触を頼りに進んでいく。

〇〇:よいしょ…まだか…

パキューンッッッ!!

振り向くと拳銃を構えた被疑者がいた。

男:刑事さん、何してるんですか?

〇〇:蓮田武彦か…お前を誘拐で逮捕する。

男:いいのかな?ちゃんと条件果たしてないのに…

〇〇:お前の方こそ、こんなことして許されると思ってるのか?

男:思ってないからさ、こんなことができるんだよ笑

〇〇:大人しく離せ…

〇〇は拳銃を取り出し構える。

男:いいねえ…そっちも本気だとこっちも楽しくなっちゃうよ…

被疑者は引き金を引いて発砲し、〇〇も対抗して発砲した。

幸いにも弾はお互いに当たらなかった。

〇〇:おい…麗奈ちゃんどこにいるんだ?

男:そこら辺で寝てるよ…もうすぐ、永遠の眠りにつくけどね?

被疑者はもう一度発砲する。今度は〇〇の拳銃に当たり、地面に落ちる。

〇〇が拾おうとすると、被疑者は〇〇の頭に銃口を突きつける。

男:馬鹿な刑事さん…

引き金を引こうとしたその瞬間だった。

パキューンッッッ!!!

つづく

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