事件です！EP10

エントランスに降りるとパトカーから刑事数人によって犯人らしき男が連行されていた。

〇〇:ありゃりゃ…

土田:犯人は、被害者の交際相手で男女関係のもつれだってさ。

由依:くだらない…戻ろ戻ろ。

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その日の夕方

〇〇:報告書終わった〜！今日はこれで帰ろ…

土田:お疲れ様。

茜:そこの所轄くん？あなたに頼みたい仕事があるの。

〇〇:俺っすか？

茜:そう、これを全てチェックして？

そう言って守屋管理官からダンボールを渡される。

隣にはもう1箱同じものが置いてある。

〇〇:なんすかこれ。

茜:被疑者宅から押収したDVD、全てチェックして？

〇〇:あの…俺もうこれで上がりなんですけど？

茜:あなた捜査したがってたわよね？残業でも何でもして仕上げなさい。

守屋管理官はそう言うと、捜査本部に戻っていく。

〇〇:土田さんこれ…

土田:俺これからちょっと出かけるから。

土田刑事は逃げるように出ていった。

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美波:📞えー！今日残業なのぉ！？

〇〇:📞仕方ないだろ？上からの命令なんだよ。

美波:📞せっかくお寿司楽しみにしてたのに…

〇〇:📞今度連れてってやるからな？

美波:📞わかった…頑張ってね？

電話を切ってDVDを見始める。


3時間後…

由依:お疲れ様、差し入れ買ってきたわよ？

〇〇:ありがとうございます…

由依:どれくらい終わった？

〇〇:5倍速でやっと3分の1っす…

由依:へえ…あっ、次これにしよ！

取り出したのは『孤独の同居人』という映画のDVDだ。

由依:これみたかったのよね〜。

〇〇:遊びじゃないんだよ…

由依:これ捜査、わかる？

プレーヤーにディスクを入れ、再生する。


2時間後…

由依:的野美青ちゃんめっちゃ可愛かった〜♡♡！！

〇〇:まあ、結構可愛いっすね。

土田:お疲れ様、ほれカップ麺食うか？

土田刑事が差し入れを持ってやってくる。

土田:それにしてもこんなにあるなんて…

ダンボールを漁りながら話しかける。

〇〇:大変っすよ。

土田:次はこれにしよう。『痴漢鉄道999999』

〇〇:え？

由依:ちょっと、何してるのよ。

〇〇:これ捜査、わかる？


2時間後…

土田:いやぁ…最高だな。

〇〇:ですね！

由依:終わったの？

〇〇:ちょうど終わりました。

土生:まだやってるの？

〇〇:土生課長…見ます？

土生:みるみる〜！深夜勤務は暇だもん…あっ、これ見よ。

取り出したのは、昔流行った恋愛ドラマだった。


明け方過ぎ…

土生:か、悲しい…泣

由依:なんでそこで告白しないのよ！

〇〇:なんか、パッとしない男ですね。

〇〇の一言に、周りの人達が一斉に睨む。

こうしてビデオチェックは昼過ぎまでかかった。

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〇〇:守屋管理官…チェック全て終わりました…手がかりになりそうなものはなかったです…

DVDの入った段ボール箱を手渡す。

茜:でしょうね、じゃあ次はこれ。被害者の郵便物のチェックを頼むわ？

〇〇:わかりました…

段ボールに入れられた郵便物を渡される。

〜〜〜

〇〇:はぁ…だりぃ…

土田:今度は郵便物の仕分けか…

由依:あっ、ここのスーパー今日特売じゃん…帰りに買っていこ。

郵便物の中のチラシを手に取りながら小林刑事が話しかける。

〇〇:ん？これ…脅迫状じゃないですかね？

中に入っていたメモ用紙を見つける。

『お前のせいだ！殺してやる！』

と殴り書かれている。

土田:とりあえず、守屋管理官に報告しろ。

〇〇:わかりました！

つづく