事件です!EP12
刑事:守屋管理官!被疑者が送致中に何者かに襲われたそうです!
茜:なんですって!?
刑事:幸いにも怪我はなく、所轄の刑事が取り押さえて取り調べ中です。
茜:わかったわ。
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被疑者を襲ったのは予想通り、被害者の父親だった。
大切に育てた一人娘を殺され、その怒りが被疑者に向けられたのだという。
土田:俺も、息子がいるから気持ちはわからんでもない。でも、日本の法律は復讐は認めてないんだ。そんなことして、娘さんが喜ぶと思うか?
土田刑事が取り調べ中、守屋管理官がやってきた。
茜:被疑者が襲われたってどういうこと?
〇〇:被疑者を送致する際、ナイフを持った男が襲撃してきました。すぐに取り押さえたので、怪我はありませんでした。
茜:そうじゃなくて、あなた達は一体何をしてたの?
〇〇:何って、捜査ですよ?
茜:なら、なんでこんなことが起きたの?こんなこと簡単に予測できるのに…所轄は犯人探しもまともに出来ないわけ?
〇〇:なんなんすかその言い方!
〇〇が守屋管理官に詰め寄る。
由依:小池くん!やめなさい!
茜:所轄は野蛮ね…それ以上近づいたら、あなたを公務執行妨害で逮捕してもいいわよ?
〇〇:てめえ…
由依:それはいくらなんでも横暴よ!私たちだってね、遊んでたわけじゃないのよ!?
茜:所轄の扱う事件なんてお遊びレベルじゃないの!このことは上に報告させてもらうわ?櫻坂署の所轄刑事は、上の者に横柄な口を利くって事もね!!
守屋管理官は本部に戻っていく。
〇〇:ごめん…つい…
由依:いいのよ、あれくらい。
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休憩室でコーヒーを飲んでいると、土田刑事がやってくる。
土田:守屋管理官にこってり絞られたって?
〇〇:まぁ…なんであの人は所轄を嫌いなんですか?
土田:あれは…もう20年も前かな。俺が丸の内署に配属されてた時、新卒の守屋管理官が警部補として配属されてな。
〇〇:あの人も所轄だったんですか?
土田:それで、彼女はプライドが高くて仲間とも協力しようとしないから先輩の刑事が怒鳴ってな、それ以来所轄のことを毛嫌いしてるらしい。
〇〇:そんなのただの逆恨みじゃないですか。
土田:些細なことでも逆恨みするのが人間、刑事だからわかるだろ?
〇〇:そうっすけど…
土田:まぁ、事件も一応解決したしいいじゃないか。さて…報告書報告書…
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その日の夜
警視庁本部…
理佐:事件、お疲れ様。
茜:あら、お出迎えありがとう。
理佐:あなた、所轄と揉めたって本当?
茜:何、使えないものは使えないでしょ?
理佐:所轄の刑事は上手く使えば、かなり優秀よ?
茜:私はそんなことする暇ないの。所轄は捨て駒、使えなくなったら補充すればいいの。じゃあ失礼。
守屋管理官は庁舎に戻っていく。
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〇〇の家…
美波:大変やなあ…
〇〇:警察の人間関係ほど嫌なものは無いよ?
美波:うちも同じや、もうめんどくさくて…それで愛しのお兄ちゃん…♡お願い事があるんやけど?♡
〇〇:なんだよ今更気色悪い…
美波:あんなあ…櫻坂署のこと取材したいねん…♡
〇〇:別に俺はいいけど…広報課通してよ?
美波:やったあ!♡ほんまに好きい♡
〇〇:カップルじゃないんだから…ったくもう。
つづく
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