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事件です!特別編EP4

遠山管理官が交通課にやってくる。

遠山:おい、今婦警が速度違反車を追いかけていないか?

澤部:はい!5号車が速度違反車を発見し、追跡中です!

遠山:その追跡車を逃すな、そいつは射殺事件の被疑者だ。

その言葉を聞いた瞬間、交通課に緊張が走る。

澤部:辞めさせます!

遠山:いや、そのままでいい。サイレンを消して随時現在地をこちらに寄越すよう伝えろ。

そう言うと、司令部からひかるの乗っている5号車に連絡を入れる。

澤部『こちら司令部!5号車の森田、応答せよ!』

ひかる『こちら5号車、どうかなさいました?』

澤部『いいか?今追ってる速度違反車は凶悪事件の被疑者だ!すぐにサイレンを消して、被疑者を追跡しなさい!』

ひかる『もう…無理です…見失いました。』

遠山:…捜査の立て直し!ったく…使えない婦警だな!

交通課を出ていこうとした時、里奈と唯衣、梨名が立ちはだかる。

遠山:そこをどきなさい、暇じゃないんだ。

里奈:こっちだってね、遊んでるわけじゃないのよ!

唯衣:そうよ!女性警察官舐めんじゃないわよ!

梨名:今の発言、撤回しいや!

遠山:そこをどきなさい!

里奈:こうなったら、私たちで解決して見せようじゃないの…

3人は司令室に入り、地図を広げる。

澤部:ちょっと!何してるの!

唯衣:今からひかるちゃんを誘導して、犯人の車に追いつかせて尾行させます。

遠山:そんなこと出来るわけないだろ!

梨名:うちらだってな、伊達に交通課やってるわけやないんやで?

その時、保乃が駆け込んでくる。

保乃:課長!森田さんが!

澤部:今やってるよ、とにかく来て!

司令室に4人が集まり、会議を始める。

里奈『こちら司令部、ひかるちゃん?今から言う通りに車を走らせて?サイレンは鳴らさないで、法定速度を守ったままでいいからね?』

ひかる『でももう車は…』

梨名『大丈夫やで?まずは、大きい道に出て?』

ひかる『わかりました!』

ひかるは指示通り車を走らせ、大きな道路に出る。

保乃『ええか?そのまま進んで、3つ目のコンビニのある信号を左折して?』

ひかる『わかりました!3つ目のコンビニの信号を左ですね!』

ひかるは言われた通り、3つ目の信号を左折する。

唯衣:その先には、小学校があるわね…

保乃:犯人はそこを避けるはずやから…次の信号を右に行った方がええんちゃう?

里奈『ひかるちゃん、次の信号を右ね?』

ひかる『わかりました!』

今度は信号を右折する。

梨名:このまま行くと…もう1本の大きな道に出るなあ…

唯衣:そのまま道なりに行くと…484号線に出るわね…

里奈:課長、湾岸署にも連絡して協力要請お願いします!

澤部:は、はい!

遠山管理官はこの様子をただ見ている。

里奈『そのまま法定速度を守って、お台場方面に向かって?』

ひかる『はい!あっ!車が見えました!』

ひかるの目の前には、さっき見た青色のスポーツカーが入ってきた。

里奈『そのまま追跡して!』

ひかるはそのまま追跡していき、海底トンネルに入る。

澤部:先程湾岸署に協力要請を依頼し、484号線に検問を張っておきました!

保乃:これで一安心やなあ…

遠山:…中々やるじゃないか。あとは本庁の車も今向かわせている。君たちはもう大丈夫だ。

遠山管理官が戻ろうとした時、本庁の刑事が駆け込んでくる。

刑事:大変です!捜査員からの情報だと、484号線の清掃工場付近で、工事による通行止めとのことです!

遠山:なんだと!?そんな情報入ってないぞ!?

梨名:私たちにも…そんなこと入ってません!

遠山:どういうことだ…?



澤部:あああああああ!!!!

つづく

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