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事件です!×日向坂探偵局 EP1 降ってきた男

ある日の日向坂探偵局…

学校も春休みに入り、探偵業務に精を出す…なんてことは夢のまた夢。

探偵依頼は全く来ず、ただ過ぎ行く春休みをダラダラ過ごしていた。

菜緒:あ〜暇やなぁ…春は平和すぎるわ!

〇〇:そんなもんじゃないの?探偵なんて。

菜緒:こうなったら事件起こしたるで!〇〇!どっかの家の猫逃がしてきて!

〇〇:そんなことしたらこっちが捕まるって…

菜緒:そんくらい暇なんや!はぁ…

ソファーでゴロゴロしながら漫画雑誌を読みふける菜緒をみながら、〇〇は呆れていた。

そんな時…

カランカランッ…

?:あのぉ…日向坂探偵局ってこちらでしょうか?

玄関には40代くらいの女性が立っていた。

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そして櫻坂署…

『一昨日発生した主婦殺人事件について、板橋署が今朝犯人である夫の横田利光容疑者を逮捕しました。』

小池:おはようございますーって、何見てるんですか?

小池刑事が出勤すると、他の署員はテレビに釘付けになっていた。

土生:こないだの板橋署の殺人事件の犯人が捕まったんだって。

里奈:原因は妻が旦那の浮気を問いつめたら逆ギレして殺されたらしいよ?

由依:浮気なんかするもんじゃないわね。

土田:もし小林の旦那が浮気してたらどうする?

由依:殺られる前に夫殺す。

署員が小林刑事の方を振り向く。

小池:ま、余計な恨みは買うもんじゃないですね。

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菜緒〇〇:浮気調査!?

依頼主は三村雪絵さん、旦那さんである智樹さんの浮気を疑っているらしい。

雪絵:最近主人の様子がおかしいんです!

〇〇:というと?

雪絵:今まではきちんと帰ってくるし、夜遅くなる時もちゃんと前もって話してくれたのに…最近は何の連絡もなく夜遅くなったり、朝帰りしたりして…絶対浮気してます!

菜緒:ちなみに…旦那さんの職業は?

雪絵:坂道新聞の記者です。もちろん職業柄、夜遅くなるのも理解できますけど…でも心配で…

〇〇:ど、どうする?

菜緒:そら受けるに決まってるやろ!

〇〇:だよね…わかりました、お受けいたします。

雪絵:ありがとうございます!それで、主人は明日から3日間の東京出張に行くらしいので、そちらを調べてもらいたくて…

菜緒:わかりました!この日向坂探偵局におまかせください!

雪絵:ありがとうございます!よろしくお願いします!

この単なる浮気調査が、実は大きな事件の始まりになるとは、この2人はまだ知らなかった。
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翌日、東京霞ヶ関警察庁

〇〇と菜緒は新幹線に乗って東京に向かっていたその頃、会議室で重要な会議が始まっていた…

官僚1:実は、こないだ揉み消した坂道県警の横領事件を、地元の新聞記者が嗅ぎつけているようです。

官僚2:なんだと?そんなことがバレたらマスコミは大きく騒ぎかねない。

官僚3:消すことは出来ないのか?

官僚1:かなり難しいですね…どうしますか?

官僚2:仕方ない…彼には消えてもらおう。

官僚3:そうですな…では、このことは古野管理官に片付けてもらいましょう。

官僚たちの目線には、1人の冷徹な目をした男がいた。

古野:わかりました。この古野、しっかりと組織を守ってみせます。

古野管理官は眼鏡をかけると、部屋を出ていった。

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そして〇〇と菜緒は東京に到着し、智樹さんを尾行する。

地下鉄に乗り、カフェに入ってコーヒーを飲みながらパソコンを打ち、なんら変わりのない普通のサラリーマンのようだ。

菜緒:特に怪しいところはないなあ…

〇〇:そうだね…ってか、食べ過ぎだって…いくら依頼主がお金出してくれるからってさ…

菜緒:ええやんええやん、食べな損やで?

〇〇:もう…

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そして夜、男がやってきたのは六本木だった。

〇〇:こんなところに来るなんて…怪しい…

菜緒:すごい…ギロッポンやでギロッポン!

〇〇:田舎者出してると、変なのに引っかかるよ?

菜緒:そしたら守ってくれる?

菜緒は顔をのぞかせて見つめてくる。

〇〇:守ってやるよ、仕方ないな…

菜緒:へえ…照れてんの、可愛い〜笑

〇〇:や、やめろって…あ、あれ?智樹さんは?

菜緒:おかしいなあ、見失ってしもた…

尾行していた智樹さんの姿が見当たらない。

どうやらこの人混みに紛れて見失ってしまったようだ。

〇〇:どうしよう…

菜緒:と、とりあえず探してみいへん?

〇〇:だな、行くぞ?

智樹さんを探して夜の六本木を彷徨うが、一向に見当たらない。

〇〇:仕方ない、雪絵さんに連絡して見失ったって言おうか。今なら最終の新幹線に間に合うし…

菜緒:えー!せっかくの東京なのにぃ…

〇〇:あくまで仕事だから、ほら行くよ?

そう言って駅に向かおうとした時だった…

男:おい!あれなんだ!

声の方を振り向くと、雑居ビルの屋上から何かが落ちてくる。

人だった。

遺体は鈍い音を立てて地面に叩きつけられた。

きゃあああああああああああああぁぁぁ!!!!!

周囲から悲鳴が響き、パニックになる。

遺体を何度か見てきた菜緒も、今回はかなり脅えていた。

そしてその遺体こそ、探していた智樹さんだったのだ…

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櫻坂署

『警視庁より入電、櫻坂署管内にて男性の変死体発見』

小池:土田さん行きますよ!

土田:おう!

土生:気をつけてねー?

車に乗り現場に向かった2人。この事件は、開けてはいけないパンドラの箱だった。

続く…


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