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事件です!EP4

〇〇:ただいまぁー…

家に着き、ジャケットを脱ぐ。

美波:お兄ちゃんおかえり〜。

〇〇:美波もう帰ってたの?

美波:まあね〜…お兄ちゃんご飯!

〇〇:はいはい…唐揚げでいい?

美波:ええよ〜?

すぐに料理を始める。

美波:どう?刑事の仕事は。

〇〇:別に、サラリーマンみたいなもんだよ。

美波:あんなに刑事にあこがれてたのにねー笑

〇〇:あの時の自分をぶん殴りたいよ。

美波:まあまあ、でも…お兄ちゃんかっこええよ?

〇〇:そりゃどうも。

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翌日、櫻坂署

〇〇:なんで俺が股に毛も生えてないガキの万引きしょっぴかなくちゃならないんだよ…

由依:暇そうだったから、だって君事件好きでしょ?

〇〇:この数日で嫌いになりましたよ。

由依:あらそう笑

エントランスに降りた時、署の前にパトカーが止まり、数人の刑事に囲まれて上着を被った一人の男が連行されてきた。

〇〇:あっ、里奈ちゃんちょっと!

通りかかった交通課の松田里奈巡査に話しかける。

〇〇:あれ何?

里奈:こないだの会社員殺人事件の犯人ですよ!さっき交番に自首して来たらしいんです。

〇〇:へえ〜…まあ、解決して何よりだな。

署内に入り、刑事が上着を取る。

〇〇はすれ違いざまに犯人の顔を見る。

そして思わず立ち止まった…

その男の顔は、昨日〇〇が話した会社員だったのだ。

会社員と〇〇の目が合う。

会社員:〇〇さん…

〇〇:昨日の…!

会社員:ごめんなさい…!つい出来心で…

〇〇:お前…友達とトラブったってまさか…

会社員:はい…でも…〇〇さんと昨日話して、自首する決心が着きました。

〇〇:なんでだよ、。

会社員:昨日言ってくれたじゃないですか…社会の役に立たない仕事はないって…あいつ俺の仕事をバカにして、ついカッとなって殺してしまったんです…

会社員:でも、刑事さんのあの一言のおかげで救われたんです。それで、自首しようと思ったんです…

〇〇:そうか…

刑事:ほら、行くぞ。

刑事達が連れて行こうとする。

会社員:あの!もし出所したら…飲みに連れて行ってもらえますか?

〇〇:おう…約束する。だから、しっかり罪を償ってこい。

会社員:すいませんでした!

そう言うと、彼は刑事たちによって連れていかれた。

由依:ほら、行くわよ?

〇〇:…はい!

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その後、取調べが終わり捜査本部は解散した。

〇〇は渡邉管理官を警視庁まで送っていく。

〇〇:無事解決して良かったですね。

理佐:そうね、それにしてもあなたも逮捕に一役買ったわね。

〇〇:そうですかね?ありがとうございます。でも、彼はいいやつですから…

理佐:それを判断するのは検察官や裁判所の役目。それに、事件はもう終わったのよ?

〇〇:そ、そうですか…

警視庁に到着し、渡邉管理官を下ろす。

〇〇:お疲れ様でした!

渡邉管理官は降りると〇〇の方を振り返る。

理佐:小池くんだっけ?

〇〇:はい!

理佐:あなたの運転、なかなかよかったわよ?

〇〇:ありがとうございます!

理佐:これからも頑張って、おしゃべり刑事くん。

そう言い残すと、警視庁の中に入っていった。

姿が見えなくなるまで、〇〇は敬礼した。

つづく

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