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田舎の運動会

 今日は、佐々並大運動会。

「大」とつくからには、大掛かりです。

役所の人は、もう、段取りがたいへんです。



 老若男女数百人が、佐々並小学校のグランドに大集合。

 向かいの中学校のグランドは駐車場になり、すぐに満車。

 近隣の施設も、すべて臨時駐車場でプチ渋滞。

 地域対抗、団体戦がくりひろげられますが、
やっぱり子供に目がいきます。
 過疎高齢化が進む中、まさしく虎の子。地域の宝ともいうべき園児たち。

 将来を担うかけがいのない命は、やはりどっからどう見てもかわいいいいいい。

 そして近頃の園児は昔とちがって、なぜか皆しっかりしています。

 マイクを持ってひとことずつ……。

「1年生になったら、ともだちをたくさん、つくりたいです」

「1年生になったら、漢字をたくさん、覚えたいです」

「1年生になったら、体育を、がんばりたいです」

 みな実にすばらしい。

「1年生になったら、資本主義社会における根本的矛盾と、韓国経済の空洞化の仕組みを勉強したいです」……てなこと、園児は決していいません。

 もちろん「独島は我が領土」と書いたプラカードをかかげる若者も居なければ、

「打倒、帝国主義、小日本」などと叫ぶオットセイもおりません。

 そのかわり、ミニスカートはいたお姉ちゃんもおりません。

 ただ、どんどんと上昇する秋の空。

 そして、競技用ピストルの響きと火薬のにおい。

 終了後、前後を走る車が数十メートル走って、スッと脇道にそれて、その家の前に止まります。

 車で来ていても、みんなごく近くのそれぞれの家に戻るのが、何故かめちゃくちゃ新鮮でした。

 これぞ地域。

 生命 活きる 中山間。

 さて、午後からは各地域の公民館で打ち上げ。

 わし、なんもしとらんねんけどなあ……。

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