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大人の寺子屋 七味唐辛子

 なぜか好評の、歴史もの。

 今日は少しリラックスして、今も身近なものの歴史を少々。

「日本三大七味唐辛子」を、ご存知でしょうか?

 それは、

① 東京 浅草寺門前「やげん堀」

② 京都 清水寺門前「七味家」 

③ 長野 善光寺門前「八幡屋礒五郎」

 それでは、

 この、七味唐辛子の、口上でございます。

「 先ず最初にいれますのは、

武州川越の名産・黒胡麻が入ります。

 続いて入れますのは、紀州は有田のミカンの皮、これを一名陳皮と申します。

 続いて入れますのは、

江戸は内藤新宿八つ房が焼き唐辛子。

 続いて入れますのは、東海道静岡は朝倉名産粉山椒。

 四国高松の名産は唐辛子の粉。

 大辛中辛を決めて参ります。

 大和の国のケシの実が入ります。

 最後に野州日光、麻の実が入りまして、

七色唐辛子。

 大辛に中辛、家伝の手法。

 お好みに応じて調合いたします。はいどうぞ! 」

 いやあ、こんなの聞けば、買わなしゃあないです。

 日本語って、ほんまにおもろいです。

 こういう間合いや、切れを、歌詞に埋め込んでいかなあきません。

 昔の人は、ほんまに、言葉の才能が「凄い」と思います。

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