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臨終


「 知らず、生まれ、死ぬる人、
いずかたより来りて、いずかたへか去る」           鴨長明  方丈記。

 山田風太郎の「人間臨終図鑑 ① 」を、読んでおります。

 この巻には、15歳〜49歳で死んだ人々の臨終模様を、それぞれ短く紹介してあります。

 もちろん基本的には有名人が対象です。

 しかし面白いのは山田風太郎の視線。
 その順番が、職業別でも50音順でもありません。あくまで、亡くなった順なのです。

 作家や政治家や芸人や坊主や殺人犯や外国人や…すべて、無差別です。

 さて、普通の人よりは、かなりもの知りなはずの久保先生。
 実際のところはどうでしょうか?
 列記された人物の中に、知らない人が居るのでしょうか?

 ある程度の自信はありますが、自信があっても、それでもやはり、サッパリ思いあたらない人物名に出くわします。
 だからおもしろい。勉強になります。

 それでは、皆さんも一緒に復習していきましょう。

 本の最初から、

「十代で死んだ人々」

【八百屋お七 】  
   放火の罪で火あぶりの刑、有名な話ですな。

【大石主税 】
   内蔵助の子供、討ち入り後、切腹。これも、忠臣蔵で有名。

【アンネ・フランク】
 ユダヤ人収容所で病死。 アンネの日記、中学の時に読みました。

【森 蘭丸】
  本能寺で信長と共に討死。あまりにもドラマチックな日本史の名場面、ですな。

【天草四郎】
  原城で全滅、討死。 行きましたよ、原城あとと天草四郎記念館。

【藤村 操】
  華厳の滝で投身自殺。 一校で漱石の英語のクラスの生徒。漱石の小説にも断片がでてきます。

【山口二矢】
 社会党 浅沼委員長を刺殺し、鑑別所で首つり自殺。YouTubeに映像がころがってます。

【ジャンヌ・ダルク】
 英仏百年戦争で、最後は火あぶりの公開処刑。映画みました。

【中山忠光】
   明治天皇の叔父。 天誅組の首領。 かくまわれていた長州藩の裏切りで絞殺。
  この事件を山口県民は忘れたらあきません。

【大山信子】…………大山ゆうたら、大山巌 陸軍大将くらいしか、思いつかん   あかん。  わからん。降参。1敗。

→   大山信子    大山巌の長女。 徳冨蘆花の「不如帰」のモデル。
 明治29年5月21、実家の隔離病棟で肺結核のため死亡。 19才。

 なるほど、気をとりなおして、

【愛新覚羅慧生】
 天国に結ぶ、美しき、愛の心中。純粋すぎる悲しさです。わしには到底真似できません。

これで、十代は、おしまい。

悔しい、10勝1敗ですが、

次の、
二十代で、頑張りましょう。

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