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トリマーや電気シェーバーは「切る」道具

世の中にはムダ毛の処理をするのに手軽で安全で便利な道具が沢山ありますね。

そもそも『剃る』の主役であるカミソリは『刃物』なのでよく切れます。
だから扱い方が悪いと怪我しちゃいますよね〜、万人が手軽に使えるモノではありません。

剃るistが仕事で使う両刃1枚刃のカミソリは理容師業界では通称『レーザー※』と呼ばれてます。
※straight razorのrazorからそう呼ぶようになったのだろうと思うのですが、なぜレイザーでないのかの詳細は知りません(ー_ー;)

ま、それはさておき。
レーザーはこんなモノです。

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なんとな〜く理容師さんが使ってるイメージあるでしょ?
ちなみにこれを長めな短冊状の皮にシュッシュって擦り付けてるイメージが思い浮かんだら確実に昭和世代以前の方ですねw
あの短冊状の皮は通称『ストラップ』と言われる道具でレーザーを研いだ時にできる刃先の微細な返し(毛羽立ち)を整えるための刃研磨の最終工程だったんですが、今のレーザーは特に衛生面・利便性の面からほとんど替刃式になってます。

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↑これが刃が付いてない状態。

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↑これが刃を装着した状態です。
分かりにくいと思いますが、

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↑こんな感じの『まんまカミソリの刃』が本体に挟まれる形で装着されています。(ちなみに後ろにぼやけて写ってる黒と銀のヤツがカートリッジで刃が20枚入ってます)

見ての通り、ガードも何も付いてない剥き出しの刃を直接肌に当てる仕様になっているのが判りますよね。

このレーザーでヒゲや襟足、さらに脇毛やスネ毛やVIOの毛をセルフで処理できる人はなかなか居ないと思います。
それどころか、プロの理容師でもレーザーを使わない人も居るくらいですからねぇ、、、

その真価は『技術』とセットで初めて発揮され、圧倒的パフォーマンスを提供できるのは言うまでもありませんが、手軽さとは無縁の代物です。

手軽さとは無縁ゆえに、今日では一般的な人の日常のムダ毛の手入れの為に手軽で安全で便利な道具が沢山開発されて流通しています。

それらの製品はムダ毛の処理というイメージからなのか知りませんが、
一様に『剃る』という言葉を使って宣伝しています。
でもここまでのエントリーで解説させていただいた様にどうやっても『切る』しか出来ない製品があるのです。

それが『トリマー』『電気シェーバー』です。

一般的にトリマーとはギザギザした突起のある上刃と下刃が往復運動することで突起と突起の谷間に入ってきたムダ毛を『挟み切る』構造になっています。
いわゆるバリカンの構造ですね。

電気シェーバーは固定された細かいメッシュ状の外刃の中に入ってきたムダ毛を回転や往復運動をする内刃が『挟み切る』構造になっています。

どちらもムダ毛を『挟み切る』のがポイントです。

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挟み切ると言うのはその名の通り上下の刃のどちらか(もしくは両方)が動くことで両方の刃に挟まれることで切断することを言います。
要するに構造は様々ありますが、ハサミで切るのと基本的な原理は一緒です。

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挟み切られたムダ毛は刃から逃げる動きがほとんど出来ないので必ず切断(切る)になります。
なのでその断面は必ず大きくなりますので構造上絶対に『剃る』は出来ないのですね。

ですが、それが悪いことだとは思いません。
手軽で安全で手早くムダ毛の処理ができる便利な道具です。
これのおかげでムダ毛処理の時間が大幅に短縮出来たり痛い思いをしないで済む訳です。

もちろんそれは『剃る』と『切る』その②でも触れた様に
目的を見据えた正しい使い方の範囲内で使用すれば…ですけれどw

結論としてはトリマーや電気シェーバーは性能が高くかなりの深剃り(切り)ができるものが沢山あります。
ですが全て『切る』処理をしているので毛の断面積が広くなってしまう為、一定以上の太さのムダ毛に対して見た目にも触感的にも『毛の存在を感じさせないレベル』のツルツル質感に仕上げるのは不可能です。

ついでに言うと『剃ると毛が太くなる』というのもこの断面見て言ってるのが殆どですからね実際は『切ると毛が太くなる』なのですよ、それ。

ですので、無理やり深剃り(切り)を一回のムダ毛処理時に繰り返し続けるのは怪我が増えるだけなので絶対にやめましょう。
日常の手軽なムダ毛処理を求めるならまず脱毛サロンで減毛(毛根を不活性化させ弱らせて細くする)ことをオススメします。

毛が弱って細くなればトリマーや電気シェーバーでも毛の存在感はかなり薄れる仕上がりにできますよ。


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