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客観的になるには?〜戦闘ロボの例え〜

<客観的とは?>

『客観的にモノを見る』とか『客観性を持つ』とか、よく使う言葉ですね。

事象や物事を分析する時に必要とされるこの『客観性』ですが、一方で『つい感情的になっちゃってなかなか客観的になれない』などと言う話もよく聞きます。

『客観的になれない原因が感情的である事』だとするならば…
では感情的とは何なのでしょうね?

感情を紐解いて行けば客観的になるためのヒントがあるような気がしませんか?

今日はそんなお話です。


<言葉の意味を調べてみる>

まず『客観』とは何なのか? 辞書を引いてみます。

当事者ではなく、第三者の立場から観察し、考えること。また、その考え。

とのことです。

『第三者の立場から』と言うことは、言い換えれば『自分以外の立場から』という事ですね。
他人の立場に立つ…という事なのでしょうか?

では『感情』は?
これは俗に言う『喜怒哀楽』ですね。
…それ以外のビミョー感情と言うのもあるとは思いますけれどw
では、この『感情』って一体何なのでしょう?

ウィキペディア先生によると…

感情(かんじょう)とは、ヒトなどの動物がものごとやヒトなどに対して抱く気持ちのこと。喜び、悲しみ、怒り、諦め、驚き、嫌悪、恐怖などがある(感情の一覧)。

と書いてありまして、その種類などが沢山書かれていました。

『人が抱く気持ち』と表現されているのですが…
ではこの気持ちを抱いているのは何なのでしょうか?

多分どなたもすぐに『心』と言うワードが浮かぶと思います。
人によっては『脳』という生理学的な器官を指すかもしれませんが(汗)

どちらにせよ『自我』を持つものが感じてるのが感情である事は感覚的にも間違い無いと思われます。

我思うゆえに我あり、の『我』ですね。
※本記事では便宜上、以後『心』で統一します。

他人の立場に立つのが客観的であるのなら
相手の感情を慮(おもんばか)るのが客観?
でも、それだと自分は置いてけぼりになってしまいますよね?
それで(が)良いのでしょうか?
若しくは相手が複数人いたら全員の感情を読む必要がある…と言う事にもなります。相手が5人もいたらもはやパニックですよね。

ん〜、なんだかしっくりきません。

て言うか、感情ってどこから出てくるのでしょうね?


<感情と心の関係>

『感情』を感じてるのは『心』というのは誰しも感覚的に納得していると思います。

では、感情自体の発生源はどこにあるのでしょうか?

多くの人は『心が感じてるのだから心の中から湧き出してくるのでは?』と考えると思います。

…でも待ってください。

感情が心の中から湧き出してくるのであれば、それを止めないと客観的になれないと言う事になります。

ではどうやって湧き出してくるものを止めるのでしょうか?

湧き出るのを止めるスイッチがあるのでしょうか?

そもそもどんなシステムで心の中から湧き出してくるのでしょうか?

これ、結論出ないですよね。


なので、仮説を立てます。

『感情は心の中から湧き出るものではなく、心以外から発生してる』

であるとしたらどうでしょう?

心以外の何かから湧き出ていると考えるのです。

自分の中なのに、心以外の何か…Σ(´・д・`;)ナニソレ?って話なのですが。

…それは身体以外にありませんよね?

いや、別に屁理屈をこねてる訳ではないのです。

感情とは『今現在の身体の状態』を身体が発信していて、それを心がモニターしてるものだとします。

例えば『嬉しい』と言う感情があるとします。

それは…『心が喜んでる』から『嬉しい』のではなく、
『身体の状態』的に血流が早くなったり体温が上がったりする『嬉しい状態』になっているので『今嬉しい状態なのだな』と心が判断しているという事です。


この仮説を説明する為に…
有名な戦闘ロボット(?)の『Gダム』『Eゲリヲン』に例えて考察してみたいと思います。


<Gダムの例え>

まず<自分の身体>=『Gダム』だとします。
それでそれをコントロールしてるのはコクピットにいる<心>=『パイロットの安室』です。
『安室』は戦闘メカである『Gダム』を操縦桿を中心としたメカニカルなインタフェースを通して操縦しています。
『Gダム』のコクピットには『Gダム』の現在の状態をリアルタイムに示している計器類(モニター)があり『安室』はそれらの情報を読み取る事で『Gダム』の状態を把握しながらコントロールをします。これが<感情>にあたります。

・エネルギーが足りなくなってきた。
・左腕に被弾して冷却ガスが漏れてる。

など、『Gダム』の現在の状況を把握しながらパイロットである『安室』はその運用を決めるわけですね。
戦闘続行するのか?撤退するのか?
そんな感じです。

仮に戦闘で『Gダム』がダメージを受けて機関に異常が生じたとしても、パイロット『安室』がダメージを受けると言う事は基本的にはありません。

なぜならGダムと安室は直接繋がっていないからです。

なので『安室』は常に<感情>で現状把握をして『Gダム』が継続的かつ効率的にパフォーマンスを維持する事に集中する事ができます。


Eゲリヲンの例え>

<自分の身体>=『Eゲリヲン』です。
そしてそれをコントロールしてるのはコックピットにいる心というパイロット『神事』です。
『Eゲリヲン』は汎用人型決戦兵器という兵器名がありますが、実のところメカではないのでコントロールをするのは『Eゲリヲン』と『神事』がシンクロする事で操縦をしています。
最低限の計器類はありますが、基本的に『Eゲリヲン』が感じたことはそのまま『神事』が感じる様になってます。
つまり言い換えると<自分の身体>=<感情>=<心>という感じで身体と心が感情でくっついてる状態です。

なので戦闘で『Eゲリヲン』がダメージを受けて機関に異常が生じた場合はえらい事ですw
『Eゲリヲン』のダメージがそのままパイロットの『神事』にも生じます。

なぜならEゲリオンと神事は直接繋がっているからです。

神事』は常に<感情>の対応に追われ時に『Eゲリヲン』の感情のままパフォーマンスをしてしまう事になるのです。


<安室>と<神事>の違い

そうなのです。

『安室』は感情を客観的に見ています。

『神事』は感情とシンクロしています。

この違いこそが客観性の肝なのではないでしょうか?

『身体』からのインフォメーションである『感情』は本来『心』と距離があり、『心』が『身体』を上手に運用する為の情報として『感情』があるのではないでしょうか?

つまりGダム&安室のような関係こそが感情』と『心』の本質的な関係性と言えそうです。

『感情』の『情』は『情報』の『情』ですしね。


…とは言え、人間というのはどうも『心』と『感情(=今の状況)』がベッタリとくっついてがんじがらめになってる『Eゲリヲン&神事』のケースが多いみたいです。


客観的になるというのは自分の『心』と『感情』を切り離して『Gダム&安室』の関係性に『戻す』事で『心』が過不足無く現状をありのまま受け止める事なのだと思います。


<安室になる為に>

『心』と『感情』を離して本来の客観性を保つ為の手段として
座禅や瞑想、ヨガなどの精神性を高める技が世界各地にあると思います。

それらの手段ではよくキーワードとして

『無の自分を見つめる』とか
『自分を俯瞰で見る』など

(,, ゚Д゚)どーゆう意味??? となってしまう表現を頻繁に見聞きします。

ですが、コレは日常的に繰り返してきた

感情的な『Eゲリヲン&神事』タイプから
客観的な『Gダム&安室』タイプへの変更作業

そう考える事で本質が理解し易くなると思います。

…両方の有名なロボットの事を知ってる事が前提ですけれどねw




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