優等生

優等生の君が映る

ああなりたいな…と羨望の眼差しで見やりながら

もう戻ることはできないなと

哀しい瞳を奥へと向けた

自分も昔はああだったのにな…と思い出ばかりが脳を占める

人前で映る君は凄く輝いて見えるから

自分の中で対比される自分の存在が悔しくて苦しくて

私はそれを見つめてる




どこかで

自分の理想の完璧が常に消えなくて

それを満たせるまであとどれ程努力すればいいのかとか

どんな道を歩めばいいのだろうかとか

迷走に迷走を重ねてお家へ帰って来られない

昔はどんなに遠出をしても

無意識に帰路が分かったのに

いまはもう

最終便すら逃してしまいそうだ

私も誰かをおいていって

最後の可能性を捕まえて離したくない

痛む心は本物だけど

自分の道だけは誰にも入れないテリトリーだから

仕方ないけど救われないね

選択は切り捨ての連続で

綺麗事で済ませるだけにはいかないのよ

選ばれなかった者のココロを

考えたことがありますか

価値観が生んだ副産物はあまりにも大きすぎて

夢を優しさで崩しもするよ

時間だけが過ぎていく

私をおいてって

けれども

変わるのも自分次第じゃないの?

変われるのも気分次第じゃないの?

それじゃ

自分のこと優先するのも悪いことじゃないかもね

平等な対応なんて

素っ頓狂すぎるよ

生きてるだけで幸せなら

もっと意味あるものにしなきゃなぁ



きっと

思うより優等生は

すぐ傍にいるんだなって

なぜなら。






私も君も優等生だからね




✐あとがき✐
ご拝読ありがとうございます。
何もしなくても成績優秀で居られた小学時代。
ちょっと越えられない壁を見た中学時代。
自分の限界を突きつけられる高校時代。
過去と未来は一致しないこと、自分のプライドは努力でしか紡ぐことができないことを感じ、日々、心に強い衝撃を受け続けています。
今回は、クラスのお勉強の出来る子を見て、インスパイアされました。
たまには、小学生のようにちやほやされたいなとか、子ども心がまだまだ消えないです。笑
それではまた。



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