枯れない

なぜ出会ったの。
なぜ愛したの。
なぜ捨てたの。
なぜ生きるの。

枯れないものは、ありますか。




心は必要ですか。

心に何時も支配されてきた。
制御の効かないリミッターの失われた心では、素の心が見えるものばかりだと思っていた。
案外、理性ってもんがさ、壊れた心のなかにも根付いていたみたいで。
心酔しても、脳は毒素に乗っ取られていないから。
善悪の区別がつく程度には、心は生きているんだ。
だけども、人間って賢い癖に愚かだから。
全てを承知の上で、最後は心に判断を委ねるんだ。
自身の心の仰せのままに。その後待つ未来を知り得ていて、それが善でも悪だとしても。
そこに目を閉じ蓋をして。
欲望に駆られる姿はどうして滑稽と言えようか。
薬物中毒、精神疾患、過食嘔吐、みだりな性交、ギャンブル依存症…
心に電撃が走る。
世界は満ち満ちている。
表面上だけでも、奇麗に拭えたら。
意味を成さないことばかりに脳を使うなんてと、頭を振った。

眼は口ほどに物を言う、それは思うより正しさで。
ほら、マスク越しのあの子のことも、きっと読めてしまう人がいるのでしょう?
世の中の闇なんて、大抵そんなもので。
君は今、心は何処にあるのか。
訊かれて応えを返せない人が大勢いるのは事実でしょうか。
認めたくないが為に全てを隠蔽して生きていくことが、世界の闇を払拭することに、平和を齎す為に、どう繋がるというのか。
私には、私の心では、感じることが出来ない。
この心では使い物にならなくなってしまったのだろうかと、嘘偽りで自分を騙して、悩乱してしまう。
私にはまだ到底理解出来ないのかもしれないと、大きくなっても同じように課題逃亡を繰り返す。
こうしてまた、寂寥の思いに囚われてしまう。

けれども。

心は、人間が人間である為の最重要パーツとも言い切れるであろうから。
要るとか要らないとか、そんな悩みこそ不要なのだよね、きっと。
必要不可欠。ひとこと。
言葉の無い世界線では、きっと抱きしめあうだけで分かり合える事だらけのように。
さぁ、初心に帰って。今一度。
言語以上のコミュニケーションを、自ずの心から生み出すんだ。

需要が無いものの中にこそ、世界が素敵に見えるレンズが転がっているかもしれない。


涙は枯れますか。

今日も価値のない涙ばかり流してしまった。
何時間も何時間も。
時計の針が音たてながら何度も回った。
アスファルトに咲く花を批評した。

泣きそうな日々ばっか。
でも、流れないから、流せないから。
全然、枯れなくて。
泣きそうで泣きそうで溜まりに溜まっているのに。
寸前で、耐えて、耐えて、耐え忍んで。
発散出来ずの日々が続く。
あぁ、たぶんきっと。
私の涙の9割は、膨大な申し訳無さと、多大なる悔しさから生まれているのだろうと。
簡単に流れてしまう悔し涙に栓して。
簡単に流すことは出来ない嬉し涙を添えて。

枯れない涙なら、いくらでも泣けるね。
零した涙の数だけ強くなれるとは限らないけれど。
涙を零したとき、人は必ず1歩進むから。
泣くことに価値はある。
いつか溢れるときに、咎めずに流そう。
その涙は正解じゃなくても。
きっと、ただひとつの最適解だ。

いきよう。
誰よりも弱くてもいい。
さがそう。
あなたの中の神さまを。
何度枯れてもまた実る。
此の世に絶対は無いけれど。
ただひとつ。
自ずの心が絶対になる。

そしてそれは、あなたにも…



✼あとがき✼
ご拝読ありがとうございます。
今回は自戒をかなり含んだ文章です。
中々、上手く表現出来ず悩んだこともありましたが、自分では納得のいくものに仕上がりました。
わざわざ言う程のことでも無いのかもしれませんが、一応。私が心惹かれた数多の曲から、幾らかの歌詞のフレーズを自己流にアレンジして引用させて頂いている部分もあります。曲の歌詞には、例え形ある文章のようでなくとも、作詞者ごとに違う作風が心を刺激し、とても楽しませて頂いています。お借りした原曲に携わっている方々にも、この場で御礼申し上げます。

まだまだ拙い文章で、気づくことの出来ない沢山の乱丁や誤りがあるかと思いますが、発見して頂いた際にはどんな形でも良いので、お知らせして頂けると嬉しい限りです。
次は少し、物語チックなものも書いてみたい願望があったりなかったり。
それでは、またの機会に(´˘`*)



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