ウェットボードでは小さくベットする
はじめに
この記事ではウェットボードのベットサイズをPiosolverの集合分析の結果から考察します。タイトルにもある通りウェットボードでは小さなベットサイズが主流になります。
分析方法
Flop:1755種類
Turn:1755*49種類
プリフロップの状況: COvsBB2bet,SBvsBTN3bet,BTNvsCO3bet
設定したベットサイズ:Flop 33% 66% Turn33% 66% 150%
FLOP
Flop_allは全体の平均値、Flop_Fは同じスートが3枚並んだモノトーンボードの平均値を示しています。
全ての状況で66%ベットの使用率が低下し、オリジナル側のEVとエクイティが低下しています。
Turn
Turn_Fは同じスートが3枚以上並んだボードの平均値、Turn_Sは1枚でストレートが完成可能なボードの平均値、Turn_F+Sはその両方を満たしたボードの平均値を示しています。
全ての状況でオリジナル側のEVとエクイティが低下し、66%以上のベットサイズの使用頻度が低下しています。
その一方で33%ベット頻度は増加傾向があります。
BMCB
FlopもしくはTurnでオリジナル側がベットしなかった場合のコール側のEV,
エクイティとBMCBをする頻度を見ていきます。
コール側から見るとウェットボードはEVとエクイティを上昇させる傾向があります。しかし、それでもBMCBに大きいベットサイズが使用される頻度が低下しています。
150%ベットがほぼ使われないSBvs BTNでは66%ベット頻度が低下し、それ以外では150%ベットの頻度が低下しています。
まとめ
1.ウェットボードはオリジナル側のEV,エクイティを低下させコール側のEV,エクイティを上昇させる。
2.EV,エクイティに関係なくウェットボードは大きいベットサイズの使用頻度を低下させる。
3.ウェットボードはターンでの33%ベットの使用頻度を上昇させる。
広い範囲での分析を行いましたが一貫して上記の傾向がありました。
よって、「ウェットボードでは小さくベットする」はGTO戦略の原則と言ってよいと思います。
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