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カラスのキラちゃん誕生ストーリー

1516文字

1)初のオーダーメイド腹話術人形
 キラちゃんは、カラスのオーダーメイド腹話術人形。初めてのオーダーメイド腹話術人形なので、依頼するまで長い時間がかかった。
 腹話術の専門書に、海外で大活躍している腹話術師の写真に釘づけになった。その写真は、カラスの腹話術人形が写っていた。心にズキューンと来た。私の初のオーダーメイド腹話術人形はカラスだ!あと、昔からカラスが好きだった。
でもすぐには行動できなかった。
なぜならば、ノブちゃんがいるからだ。
心の中でノブちゃんでいいのではないか?と思った。あることがきっかけで、
オーダーメイド腹話術人形を依頼すると決意を決めたのだ。
 2)きっかけのあること?
あることとは、私が初めて飯田人形劇フェスタに出演した時だった。(2003年)公演は盛り上がり、片付けをしようとした時だった。
 お客さんに、『わがしさんのノブちゃんは、〇〇〇〇の△△△タイプですよね。』と言われた。
えっと思った。確かにそのとおりだったが、ショックだった。ノブちゃんは、私の唯一無二のあいぼうだと思っていた。しかし、〇〇〇〇の腹話術人形なので、たくさん持っている人がいるのだ。当時は今のようにインターネットも発達していなかったので、詳しくは知らなかった。
 お客さんのおかげで、オーダーメイド腹話術人形を依頼する決意が固まった。あれだけ躊躇していたのに ・・。
3)パペットハウスでオーダー
すぐにパペットハウスを通して、以前から気になっていた人形作家さんに依頼した。パペットハウスというのは、東京の新宿区にある日本で唯一のマリオネットと腹話術人形の専門店だ。飯田橋駅東口から徒歩数分。
https://www.puppet-house.co.jp/
 私は、イラストを描けない。そのため、私のイメージを言葉で伝えて、イラストを作成してもらった。人形作家さん(タツエアールさん)のイラストは、素晴らしかった。頭の中で考えたイメージそのものだった。
そして、素材サンプルを見せてもらった。キラちゃんができあがるまでの数ヶ月、わくわくドキドキ待っていた。
 腹話術の営業などは、ノブちゃん+他の人形(フォークマニス社など)で行っていた。
4)キラちゃんと対面
 パペットハウスからメールで添付された画像を歓声を見た瞬間・・。かわいいと大声で叫んだ。わたしのキラちゃん、かわいいすぎる。
そして、パペットハウスでキラちゃんと対面。嬉しすぎて、涙が出た。わたしだけの誰も持っていないあいぼうであり、仲間であり友達だ。
 キラちゃんに手を入れる時は、緊張した。手を入れた瞬間、わたしは、腹話術術師として、生まれ変わった。誰も持っていない自分だけの唯一無二の腹話術人形。
5)キラちゃんの好きなところ
キラちゃんの目は、上下に動き、ウインクもできます。
くちばしが、大きくてかわいい。
足がかわいい。羽も一枚一枚ついていてまるで飛んでいくような羽。
キラちゃんのすべてが、大好き。頭の中で想像していた腹話術人形が、現実になりました。
6)キラちゃんとの移動
大きいので、大きなスーツケースにしか入りません。1番大型のスーツケースのため、海外旅行に行くと勘違いされるのが弱点?一時、大きな袋で持ち歩いたこともありましたが、私が数年前に足を骨折したことによってキラちゃんを袋で持ち歩くのはやめました。万が一、キラちゃんに何かあったら・・・。
キラちゃんとは、いろいろな苦難も乗り越えました。苦難の話は、また次回に。
もちろん、キラちゃんとたくさん楽しい思い出もいっぱいあります。
キラちゃん誕生ストーリーでした。

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