【YくんとSくん】100日後に初老を迎えるわたし-あと35日-
2020年7月21日(火)
~YくんとSくん~
心を壊したとき、占い師のおばちゃんからの連絡で救われたあと、意外な人から電話がありました。
ぷれあの初代ギターリストだったYくん。
かつて僕の身勝手な振る舞いにバンドを去って以来、疎遠になっていたのですが、
「なぜか知らないけど、急に思い出して連絡したくなったんだよね。」
と言われ、3年振りに会う約束をしました。
後日待ち合わせ場所に行くと、思いもよらない人の姿が。
コテコテビジュアル系時代に友人バンドのヘアメイクをやっていたSくん。
僕はあいさつする程度の仲でしかなかったのですが、Yくんと仲がよかったようで
「Yくんから久々に会うんだと聞いて、懐かしくて来ちゃった。」
といって、3人で居酒屋に移動します。
この頃お酒を飲むと自分を傷つけてしまったり、パニックを起こしてしまっていたので飲むのが怖く、ウーロン茶を飲みながらくだらないバンド時代の思い出話などをしていました。
思い出すだけでしんどかったので話すつもりはなかったのですが、関係性が薄い彼らなら話してもいいかなと思ったのか、途中から心を壊した経緯を話していきます。
思いのほか真剣に話を聞いてくれ、少し気がラクになったのか涙がこぼれました。
すると意外なことに彼らも涙を流します。
「いや…それはきつかったよね。実は形は違えど僕らも似たようなことがあって、それから仲良くなってね。よかったらいずみくん(※かつてのステージネーム)も仲良くしようよ。」
また会う約束をしてその日は解散しました。
話して少し気が楽になったのですが、かなり人間不信になっていた僕は、ふたりは飲んでて感極まっただけだし、どうせ今の場だけだろうと思っていました。
それからちょこちょこ連絡は取っていたのですが、なかなか会いに行く気にはならず、仕事と家の往復の日々。
そんなある日、仕事に行こうと思った矢先に急激な不安感に襲われ、体が動かなくなってしまいます。
たまたまYくんから連絡が来たので状況を伝えると、
「今行くから待ってて」
と言って、なんと仕事を休んで駆けつけてくれました。
その行動に心の氷が解けたのか、一気に信頼して救われます。
そして後日3人で集まって恐る恐る酒を飲むのですが、ただただ楽しく、それから不思議なことにパニックを起こすこともなくなるのでした。
続く。
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