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【頭髪化粧品会社時代その2、営業部の波乱と東北の思い出】100日後に初老を迎えるわたし-あと48日-

2020年7月8日(水)

~頭髪化粧品会社時代その2、営業部の波乱と東北の思い出~



入社した年の夏頃から、営業部で波乱が起こりました。

僕の教育担当だった係長が急に退職することになり、課長や部長も次いで辞めることになり、他の先輩も地元に帰ることにしたりと、立て続けに人がいなくなっていきます。

更に『成りあがり』を僕に渡した、この人と働きたいと思った企画部部長まで退職することに…。




原因は社長との軋轢。

みなさん先代の社長を慕って会社を盛り上げてきたのですが、亡くなった跡を継いだ社長(先代の息子)と馬が合わなかったようで(^^;

1年目の年末あたりには、ベテランの先輩方が皆いなくなり、営業部の最年長が僕の2歳上の先輩という状況で大変でした(笑)


そしてそこからまた急展開が起こります。


担当代理店の支社を回り切れなかった係長の代わりで、仙台支社に顔を出したことがあったのですが、突然社長から

「高山くん、仙台に行ったことあったよね?ついでだから東北全部担当して回ってきて!」

と、辞めた課長が担当していた東北6県の代理店を、入社1年にも満たない僕が全て引き継ぐことになります。


東京、埼玉、横浜、群馬で担当していたところも継続していたので、月の半分は東北、残りの半分は関東&資料作りと、ほぼ休みのない生活に突入しました。

人がいないから仕方ないけど、なんて無茶振り!!


更に引継ぎ以前の問題で、すでに課長が退職したあとだったので、とりあえず電話でアポイントを取って、あいさつ回りから始めます。

しかし、取引先に伺うと

『今更来られても困るんだよね。美容室から頼まれた商品は注文するけど、特に用事もないから帰っていいよ。』

これが一社だけでなく、行く先々の取引先からも言われて困惑しました。


一通り顔を出した後、会社に戻って社長に報告すると

「素直に帰ってこないで、出来ることを探して仕事もらってこないと」

と言われ、後日再び東北周りをします。


自分なりに考えて

「サンプルとかどんどん持ってきますし、倉庫整理も手伝いますよ!」

などと提案するも変わらず門前払い…。


社長からは行ってこい、取引先からは来なくていい。

一体どうしたらいいんだ!と、ある日フラストレーションが溜まった僕は、秋田の取引先で不満をぶちまけました。

するとみなさん大爆笑。


『ごめんごめん。いやね、前のKさん(課長)からひどい対応されたから、今更来られてもと冷たくしてしまったけど、別に高山くんが悪かったわけじゃないのに悪かったね。』

と急に優しくなります。


そこでつい

「こんなことを話すのもお恥ずかしいんですけど、先輩たちがほとんど辞めてしまって、社長はただ行って来いとしか言わないし、かといってどうしたらいいか教えてくれる方もいないし、困ってたんですよ…。」

と正直に話すと

『それは大変だったね。それならよかったら私たちができることを教えてあげるよ。』

といって、その日から僕のことを育ててくださるようになりました。


ルートを回るときに同乗させていただき、

『こんな風に話してくれたらいいから。』

と、美容室に事前におぜん立てをした上で紹介や話をさせていただいたので、いろいろとスムーズになりました。

ほんとありがたかったなぁ!!


そして横のつながりがあったのか、他の県の代理店さんたちも軒並み優しく対応いただけるようになります。

青森では、いつも仕事半ばで切り上げて、激うま海鮮居酒屋に飲みに連れていってくださる兄貴分のような方もでき、東北出張が心から楽しくなったのでした。



ちなみにK課長は、先代の社長が大事にしてきたものを台無しにした2代目に対して、当てつけのように東北の担当先で酷いふるまいをしていたようでした。

おかげで自分に対する期待値が下がったので、結果オーライだったか?笑


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