エナメル上皮腫-病院受診から検査結果まで-

エナメル上皮腫の診断がでるまでのメモです。
→は医師の話や出来るだけ客観的な内容、
⇨は私の所感や事情を書いてます。
読みたいとこだけ読んでください。



発症

2020年頃
かかりつけ歯科の定期検診のレントゲンで、下顎にツブツブが映る
→骨のカルシウムが一部抜けたような写り方。
 経過観察になる。
 以降、年1ペースでレントゲン撮影。

総合病院受診

2024年2月
レントゲンの写りが濃くなったように見える。
→自覚症状なにもなし。
 かかりつけ歯科から、地元の総合病院の口腔外科を紹介される。
 (気になるようだったら行きますか〜?くらいのノリ)
⇨たまたま転職前の有休消化で時間があったので、受診するとこに。

2024年2月下旬 地元の総合病院受診
CT撮影。翌週結果を聞きに行く。
→顎の骨の空洞部分に腫瘍がある模様。歯3本分くらいの幅の大きさ。
 最低でも歯は抜いて、周りの顎の骨ごと摘出だと思います。との診断。
 最悪、顎離断だけど年齢的にないと思うとのこと。手術の程度によってはもっと大きい病院が良いかも。
⇨かなり びびる。カルシウムうんぬんで済むと思ってたー。
 死ぬまで自分の歯でご飯食べたい。と思って予防歯科頑張ってたけど、歯が健康でも抜かないといけなくなることあるのかー。
 質問しすぎて時間押したようで、終わり際 看護師さんが割って入ろうかジリジリしてたのに気づきました笑 ごめんなさい。

翌週、MRI撮影。
⇨撮影中はウワサ通りのうるささでした笑

同じ週に結果を聞きに行く。
→やはり腫瘍があり。
 粘液腫と言われるような、水分のところと組織っぽいところがある。
 ほとんどの場合良性だが、病理検査するまで分からないとのこと。
 今後の手術規模や通いやすさを考えて転院もありと言われる。(すでに地元から出て一人暮らししてたため)
 この時、先生の説明で分かったが2020年のレントゲンから徐々に範囲が広がっていた。
⇨通いやすさ優先で転院をきめる。紹介状を書いてもらい、地元の総合病院はこれにて終了。
 先生がお喋りな感じだったので、かなり助かりました。説明も分かりやすかった。
 もっと早く気づけたのでは…と色々ショックでしたが、今分かって良かったと思うしかない…。

2024年4月
さらに大きい総合病院の口腔外科へ転院。
この日は持参したMRI画像などをみて、診察のみ。
→やはり病理検査しないことには何もハッキリ言えないとのこと。
 ただこの時点で自覚症状がないのは良性でしょう。とのことでした。
 顎の太い神経の近くにあるので、悪性なら既に痺れが出てるでしょう。と仰ってました。
⇨この辺りから、ダメだと思いつつネット検索する。素人が医療情報検索しても、どうしようもないよなぁ、、でも気になるんよなぁ。
 エナメル上皮腫などの病名をみつけるも、患者数が少ないようで、論文や5名程のブログにやっと辿り着く。ただ症状が様々であった。(骨が溶けてる、薄くなっている、歯が揺れている、腫れがある など)病理検査も、顎の骨に穴を開けた後ガーゼをつめて経過観察(開窓術というのかな)がほとんどで、自分の検査でもそうなるのか??と色々不安になる。

病理検査

翌週、病理検査。(局所麻酔)
歯科の診察台でもできるが、その日は先生が手術室で手術DAYのようで手術室へ。
→麻酔を5箇所ほど打って、5分程待機。
 そこから歯肉を切って、ドリル?で顎骨を削る。金槌で穴を開ける。
 先生1人と看護師1人、補助の看護師1人体制。
 痛みはもちろんなく、組織を一部取った後、縫合。30分ほどで終わりました。
 組織は骨のようなものとブヨブヨしたものでした。
⇨金槌の音や衝撃が怖かった…。顎は固定されると思ってたけど、自分で口開けてました。
 手術室は先生が好きなアーティストなのかな?曲が流れてました。
 実は予約の時間を過ぎても呼ばれず、30分過ぎ、帰っていいかなぁと現実逃避して過ごしました笑
 顎に穴開ける!?とビビってたので、母に同行してもらって助かりました。
 1人で待ってたら本当に逃げてたかもしれません笑
 ただ前後の手術の方は1人で来てらっしゃって、…あれ私かなり情けない?? まぁいいか笑
検査結果の時までは(手術方針分かるまでは)1人で行くのは怖いし、聞き忘れたりしたくないので、少し遠いけど母に来てもらいました。還暦過ぎて迷惑かけて申し訳なさが増しましでした。
 病院帰りに母から、祖母の世代が病院や介護で色々あったときは、やはり順番だからと比較的落ち着いて対応できたけど、自分の子供が。ってなると全然違う。命に関わる病気じゃなくても心配がすごい。一緒に病院これて良かった。と会話があって、有り難さに頭が下がりました。

術後経過
⇨当日は痛みあり。ロキソニンのありがたさ。
 翌日から腫れがでて2日ほどで引きました。
 痛みはほぼなくなり、ロキソニンなしで過ごせました。
 口の中だからか縫合箇所の治りも早い感じがしました。
 ただ顔の表面に内出血がしっかり出てしまい、マスクで隠してました。青から黄色へ変化していきますが、黄色い期間が長い…(母曰くヨードチンキ塗ったみたいな黄色)内出血は1週間でなくなりました。
 太い神経が近いので一旦痺れが出るかもと言われた通り、当日から患部あたりの頰や唇の下辺りに 正座で痺れがきれたときのような感覚が。徐々に徐々に良くなりましたが、スキンケア時や布団をかぶるとき違和感がありました。検査後3週間で痺れは9割なくなった感じです。生活でほぼ気にならないレベルに戻りました。検査後4週間で痺れはなくなりました。
 数日は口が少ししか開かないので、お箸でご飯を無理くり突っ込んで食べたりしました。ウィダーインゼリー便利すぎる。
 食事の時間がかかって仕方ないけど、食べなきゃ治らん!と思って食べました。

検査結果

検査翌週。抜糸、検査結果。
→抜糸 痛みと出血もありつつ取れました。
→検査結果「エナメル上皮腫」
 顎骨の離断が必要。歯も3、4本抜く。
 顎骨の代わりに、足の骨を持ってくるとのこと。
 なるべく元の顔になるように努力するが、少し凹みが出るかも。
 顎下にメスを入れて手術する。
 顎骨離断で神経もさわるので、痺れは残るだろう。神経の移植もできるが、上手く治るとは限らない。
 一度の手術で全て行うので、十数時間になる。
 無くなった歯はインプラントで補う。この場合、保険が適用できる。
 手術準備のために1ヶ月ほど必要。
 他にも何人か同じような手術の方がいらっしゃるため、この日に手術日は決まらず。後日、電話にて手術日連絡あり。2ヶ月後になる。
⇨1番そうだったらやだなと思っていた病気でした。
 他の腫瘍であれば、腫瘍のみの摘出の希望があると思っていたので。
 説明を聞きながら涙が出てきました。自覚はあまりなかったけど、やはりショックですね。
 午前病院で、午後から出勤と思ってましたが、好き勝手やろう!と全休へ。ちょうど暇時期でよかった。
 コロナになったら買おうと思っていたNintendo Switchを買って帰りました笑
 はー…。しゃあない。けど、つらいもんはつらい。
 もっと早くに大きい病院に行けてたら…とか考えても仕方がないですが、考えちまいますね。
 でも、生き死にに直結する病気じゃない。
 先生もいる。母もいる。医療費払うお金もある。理解のある職場もある。
 どうにか折り合いつけていきます。