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【コラボレーターの仕事術】子連れで働く社会を創り日本のママたちを元気に 株式会社ドットコムホールディングス代表取締役 柳生久理子

「子連れで働く社会を創る」を合言葉に大阪市内に8カ所のポータルサイトの立ち上げやママさんたちへの起業支援をしている株式会社ドットコムホールディングス代表取締役 柳生久理子さんにインタビューさせていただきました。

柳生さんは2002年に生後10ヶ月のお子さんを育てながら、まだインターネットでのホームページを見ることが一般的ではなかったタイミングに地域ポータルサイト「都島区.com」を開設しました。以後、地域情報の掲載やママ友イベントなどを開催し掲載店舗数1,000店舗以上、ママさん会員が500人を超える地域で人気のサイトとなりました。現在ではママさんへの起業支援も行っています。

ご自身も子育てをしながら周りの人を巻き込みながら仕事をしてきた柳生さんへ仕事をする上で大事にしてきたことや、今後のビジョンについてインタビューさせていただきましたので、最後までご覧ください。

IMG_4301 - もこチャンネル

【自分も周りも楽しいと思えることが大事】

インタビュアー)
ポータルサイトの運営やママさんの起業支援を始めたきっかけを教えてください。

柳生さん)
もともとは夫のお店のホームページを作成したのが始まりでした。
ホームページを作成することはもともと趣味でした。
夫がお店を出す際にホームページを作ってみたのですが、いざやってみるとなかなか地元の人に見てもらえないなと気づいたんです。

東京や九州といった遠方からは依頼がくるのですが、地元からのお客さんが少ない。
世間的にもまだホームページをみる機会が少ないタイミングではあったのですが、「だったらもっと地元の人に見てもらえるように、地元の情報を載せよう!」と思ったことがきっかけで、そこから地元でイベントがあった時に写真を撮らせてもらったりして、ホームページに地元情報を載せるようになりました。

そのホームページを運営していた時に、それを見ていてくれたママ友が一緒にやりたいと言ってくれるようになり、営業活動を手伝ってくれるなど輪が広がっていったという感じです。

またネット上の掲示板で、そこに集まるママ友で集まってオフ会をしたり、ママ友の中にフラワーアレンジメントができる人がいればフラワーアレンジメント教室をしたりといった活動をしていくようにもなりました。

今では新聞社と業務提携をして一緒に活動もしたり、地元のお祭りを一緒に作ることもしています。
どれもいろんな人を巻き込んで作ってきました。
振り返ってみて人を巻き込んでいくことが私自身、得意だと気づきました。

インタビュアー)
周りを巻き込んでいくために大切にしていることを教えてください。

柳生さん)
まず自分が楽しむことです。そして、自分もですが、周りが楽しいと思える環境にすることを大事にしています。

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【やりたいと思ったらやってみる】

インタビュアー)
今はどんな活動をされているのでしょうか?

柳生さん)
地域ポータルサイトの運営、大阪日日新聞社との業務提携をして広告営業や記事作成、イベントの企画・運営をママさんたちと一緒に行っています。

また個人的に「夢を仕事にする方法」という本を作り、大阪市教育委員会を通して中学校に寄贈するという大阪日日新聞との提携でのプロジェクトに取り組んでいます。
さまざまな方にインタビューして本を作っているのですが、最初は実は自分が載りたかったというところから始めました(笑)

インタビュアー)
さまざまな活動をしていくなかで困難はあったのでしょうか。

柳生さん)
実は、辞めたいと思ったこともありました。
ただ、辞め方が分からなくてずっと続けてきました。

学生を卒業してから会社で働いたこともないので、いざ営業活動をしていくと一社会人としてのビジネスマナーを習ったこともなかったため、いろんな方に怒られたりしました。
ベビーカーを押した主婦が「こんなホームページ作ってるので、広告載せませんか?」といきなりお店に来たら、それは当然怒られますよね。

「やりたいからやろう」と思って続けていた中で変わったのが、大阪日日新聞社と働くようになってからです。
そこから本格的に仕事とは何かということを自分のなかに叩き込んでいくことになりました。

営業とは何か、自分で作った商品を売りつけるイメージがあったのが、お客様のお困りごとを解決するからお金がもらえるといった、仕事の姿勢を教えてもらったことで楽しくなりました。

将来的には、ママコミュニティとお店のコミュニティをつなげて、お互いの課題解決を行うプラットフォーム作りがしたいと考えています。

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【子育てをするママさんたちの息抜きができる場所を作る】

インタビュアー)
仕事を頑張る原動力は何でしょうか?

柳生さん)
ママさんたちの孤独育児の解消ができればと思っています。

仕事をする前の話ですが、もともと息子がマルチアレルギーだったのでずっと心配でいっぱいになっていたと思います。
「目を離したら死んでしまうのではないか」というような不安感で、ずっとその気持ちが続いている感じでした。

仕事をしてからは、仕事に集中する時間も出来たことで安定したと思います。
また一緒にママ友と働くことで悩み相談や息抜きができるようになったり、孤独育児ではなくなったことで安心して子育てができるようになっているので、そういったコミュニティが作れることが頑張れる原因になっていると思います。

実際に働くお母さんの近くにいることで子どももしっかりした子が多くなると思います。
実際に私の息子は「経営者になりたい」と言ってくれていて、いろんな良い影響もできているのではないかと考えています。

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【失敗を怒れずにチャレンジする】

インタビュアー)
最後に、20代・30代のこれからチャレンジしていこうとしている人たちに向かって一言お願いします。

柳生さん)
失敗を怒れずにまずチャレンジしていくことが大事だと思います。
私自身、たくさん失敗してきたと思いますが、失敗をしたからこそ学べたこともありました。

もちろん失敗を怖いと思う気持ちは分かります。
失敗は成功の元と考えています。
たくさん失敗する人が成功するので、チャレンジすることを大切にしていくことが何より大事だと思います。

一同)
長いお時間、ありがとうございました。


▼ワクセルコラボレーター 柳生さん
https://waccel.com/collaborator/yagyukuriko/

<柳生 久理子さんプロフィール>
株式会社ドットコムホールディングス 代表取締役

1975年、大阪府大阪市生まれ。2002年、生後10ヶ月の長男の子育てをしながら、地域ポータルサイト「都島区.com」を開設。地域情報の掲載や、ママ友オフ会などを開催し、掲載店舗数1000店舗以上、ママさん会員が500人を超え、地域で人気のサイトとなる。

2008年子育て支援のNPO法人「mamaコム」設立&第二子出産。

2012年大阪日日新聞社と業務提携し、ママさんが子連れでも働け、旦那さんと同じくらいの収入を得る環境を作っていく。

2014年第三子出産、2017年法人化。

2021年現在「子連れで働く社会を創る」を合言葉に、大阪市内に8カ所のポータルサイトを立ち上げ、ママ達の起業を支援している。スタッフ数は、ママさんを中心に41名。
全国で「子連れで働ける仕組み」を作っていくのが、今後の目標。

ドットコムおおさか
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くりこ社長のシナプス
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