ははむすめ旅 その3

いけない。うっかりまたこの存在を忘れてました。ブログって「やるぞー!」って思わないとなかなか書けないんですよね。
世の中のブロガーさんを尊敬します。ほんとに。

3月27日 朝
前日の長旅で爆睡してしまった2人は目覚ましもなく7時起床。日本では仕事やゲーム(モンハン)に追われ寝る時間を削ってしまうことが多いけど、質の良い睡眠とはまさにこれ。

お腹も空いた私たちは早速防寒対策をしてコテージを出る。
フィンランドのホテルや家庭は、北海道と同じくセントラルヒーティングがあるため部屋の中は常に暖かい。半袖でも過ごせるほどの暖かさが保たれている。
しかし外はマイナス。特に朝は夜の冷気をそのまま保っているようで毎日マイナス気温だった。

この旅のために購入したカナダグースのダウンはそんなマイナスでも全く寒くならず、むしろ下にセーターとヒートテックを共に着込んでいようものなら、汗ばむほどで冬のフィンランドで私を守ってくれた。

赤を選んだのは、遭難した時に目立つように😂

外に出ると他のコテージからも朝食を取りに出かける人たちと出会った。


最大の後悔

てくてく歩く道すがら
「おはよう!寒いね。そういえば昨日オーロラ見た?」
what?! 今この人なんて言った??
話しかけられて、体が固まった。

今この人、northern lightsって言ったよね?
オーロラという単語は日本では馴染みのある言葉だけど、英語ではnorthern lightsと言う国が多い。
昨日の夜?オーロラ?でてたのーーーーー?!

そう、実は私がフィンランドに来る前にフィンランドの友達が私に教えてくれたオーロラ天気予報というサイトで、私たちが到着した日の夜のオーロラ出現率が高いことを私は知っていた。
そう、知っていたのに。寝た。寝てしまった。
だってものすごく疲れていたんだもの………

ラップランドには5泊する予定だった私たちは、その天気予報を見た時に他の日でも見れるに違いないと思った。だからすっかりそのことを忘れてしまっていたのだ。

大丈夫、まだチャンスはある。
そう思ったけど、コテージから見えていたという絶好のチャンスを逃した事実を突きつけられ私はその日の朝ごはんを撮影もせずに帰って来るほどにショックを受けていた。

しかも最悪なことに朝食レストランからコテージに帰る途中、いつもならすごく気をつけている雪の中に見え隠れするアイスバーンの上だけは歩かないということも忘れ、見事に全身を強打するハプニングまで起こる。
そしてこの、氷の上で華麗に滑り全身強打事件はこの旅の私に大きく影響して来るのであった………


生まれて初めての雪遊び

不本意ながら体を氷に打ち付けてしまった私は、しばらくベッドでゴロゴロしていたものの娘の「雪遊びしたい」という要望を渋々叶えるため、goproとiPhone、そしてバッテリーを冷やさないための使い捨てカイロを用意してコテージの裏手にある雪の森へと向かった。

娘はこんなにたくさんの雪を見るのは初めて。夫が寒いところ嫌いなため、スキーにもスノボーにも連れて行ったことがない。
地面の雪に手を突っ込みはしゃぐ娘。
こんな事で喜んでくれて、ママは嬉しいよ……

ひたすら雪を見ては触り、集めて、投げて、まみれた。
こんなに雪がたくさんあって幸せ!!!という娘に目を細めるも、腰や足が痛む。
バランス感覚も悪く、足元がおぼつかない。要介護レベルだ。

お陰でちょっと足を踏み外し腿まで雪にハマる。スノーブーツの中までパウダースノーが侵入してきた。

お昼を食べることも忘れ、4時間近く雪で遊んだ後、そろそろお腹も空いたしということで近くのスーパーへ行ってみることに。
近くといってもバスで30分。

そして私はまたやらかしてしまった。
バスでロヴァニエミの街まで出たはよいものの帰りのバスがなかった。
フィンランドにもこの時期、学校のお休み期間があり、スクールのある日は夕方遅くまであるバスも今日は私たちが乗ったバスが最終。

こうなったら仕方がない、お金に物を言わせてタクシーで帰るしかない。


海外のスーパーマーケットが好き

スーパーでは日本と全く違う売り方に戸惑った。まずフルーツや野菜がkgの値段しか表示されてない。

このリンゴは、1kgで2.45€。
はて、1kgをどうやって計ればよいのか。
近くを通りかかった女性客に尋ねると、こーするのよ!と見せてくれた。
なるほど、これは162番のリンゴだから欲しい分だけ計りに乗せて番号を押せばよいのか。

ドイツ産のリンゴを買った。1個70円くらいかな。
こんなことも娘は初めてのこと。楽しそうに番号を調べて計って、と手伝ってくれた。
日本と違う国でも、英語さえ話せたら聞いたりすればなんとかなるんだよ、と英語の大切さを教えながら。

サンタクロースビレッジに到着して、フロントでソリを借りる。
ソリ…英語でなんて言えばいいんや?
スノートイ?違うな。ラチがあかないのでグーグル先生に相談。するとsledということがわかった。スレッド。
娘に、自分でお願いしておいで、と質問文を作る。
「Can I use the sled?」で伝わるから!借りるという言葉を使わなくても大丈夫だから!と背中を押す。

ちょっと離れたところで見守っていると、娘はもじもじして声が小さかったようで受付のお姉さんは何回か聞き直していたけど何度か発音してようやくソリを借りれた。
よくやったね!!!と褒めると満足げな娘の笑顔。もちろん無料で貸してくれる。

買い物をした荷物をソリに乗せてコテージまで。

こうやって、娘に少しずつ英語への恐怖心をなくしていこうと思う。
この日は無事にソリが借りれたお祝いに日が暮れるまで遊んだのでした…

つづく


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