最果てのアイスランドを旅して DAY2

簡潔にまとめることのできない癖があり、なかなか進まないアイスランド旅の記事です。
今回は初日の宿と二日目のこと。

ユースホステル アイスランド

今回のスポンサーさんの中に、ユースホステル協会さんが名乗りを上げてくださった。
物価がおそらく世界一高いのではないかと思うアイスランド、もちろん宿泊についても例外じゃない。シンガポールも高いと思うが、アイスランドはさらに高かった。

ユースホステルは世界各国にあるのだけど、アイスランドではリングロードと呼ばれる国道1号線に沿ってぐるりと点在しており、レンタカーを借りて一周するトラベラーにはとってもありがたい存在。
私たちも事前に4泊分のユースホステルを予約しており、初日のレイキャビクでもお世話になった。

Loft Hi Hostel

ブルーラグーンからホステルに到着したのは23時頃。4階でチェックインを済ませて、客室の2階に降りる。
ヨーロッパを旅したことのあるトラベラーならよくよくわかることだと思うのだけど、ヨーロッパの小さなホテルはエレベーターがないことが多い。
実際、イタリアに行った時も、チェコに行った時も、フィンランドでも、エレベーターのない宿泊先が多かった。
でも、このホステルにはちゃんとエレベーターがある。これが重たいバゲージを持つ私にとってどれだけありがたいことか。

4人部屋の二段ベッドの部屋。
時差ボケもあり疲れ切っていた私たちは、気絶するように眠った。

翌朝、睡眠4時間ほどの割にはスッキリ目覚めた私たち。ホステルで朝食を取る。

海外に来たら、おしゃれなご飯を撮りたい女性陣2人は食事の前にセッティング。
あーでもない、こーでもない。でもこれがめっちゃ楽しい。

この日の朝の気温は12°C
コーヒーの湯気が美しくたちのぼる。
ひと通り撮影し、スタッフが美味しくいただいてひといき。
いよいよこの旅の本番がスタートするのだ!

出発前、ホステルの4階にあるテラスでレイキャビクのメイン通りをながめる。9日後にまたここに戻ってくるけれど、その時の私たちは何か変わってるだろうか、ひとまわりふたまわり、アイスランドの風を吸収して成長してるだろうか。

そんなことを考えながら

いざ、アイスランド一周の旅へ!!


南回りルート

アイスランドの首都、レイキャビクは西側に位置していて、そこから南回りで一周するか、北回りで一周するか、特におすすめがあるわけではない。
ただ、南側に撮影スポットが多く点在していることから、走行ルートを決める際に体力のある内に南側を制覇しておこうと決めた。

レイキャビクを出て数分もすると、壁のようにそびえ立つ横に長い丘のような山のような、そんな景色が見えた。
登山できるような道もない、絶壁のような山。
アイスランドではこんな山が、嫌というほど目に入る。というより、どこを見てもこればかりだった。

小一時間ほど車を走らせた後、湖とは違う、ただ地面に水が貼ってあるところで車を止める。
とにかくここも、ここも、ここでも!と、撮影したい欲に駆られる景色ばかり。

スポンサーである SONYさんのカメラを持ってカッコつける。アイスランドで撮っているというだけで、叫びたくなるほどにカッコいい。

そんなことを繰り返す私たち、ご想像通り、ちっとも前に進まず(笑)

馬がいた!といえば止まるし
リフレクション!といえば止まるし
もうね、予定通りになんかいかないのがアイスランド撮影旅行。

だってこんなただの道ですら、撮影したくなるんだから仕方ない。でも写真に対してのベクトルが同じ仲間とだと、そのあたりの感覚も同じなのでみんなテンション高めでただの道を撮ったりするから、とてもいい。


シンクヴェトリル国立公園

そんな私たちが最初に訪れた観光スポット。
ネタを明かすとこれは私がこの旅で最初にナビをミスした場所。
みんなにも言ってなかったし、初めてここでバラすけど。みんな、ごめーん!
本当はここに寄らずに違うところを目指すつもりだった…のよ。

でもね。結果的にアイスランドの国旗をみつけて、ここで撮影できたんだからいいかな。

風が強いのは、旗を見てもらうとわかる。
気温も低いので体感温度はほんとに初冬くらいだった。
この国立公園では大地の割れ目をシュノーケルするツアーも開催されている。時間に余裕がある人は是非それもやってみてほしい。

気を取り直して本来の目的地へと進もう。


ゲイシール間欠泉

火山活動によって地下水が暖められて熱湯と蒸気となって地球の割れ目から吹き出す現象。
ああ、地球の鼓動を感じる、と思わざるを得ない、世界のTOP5に入ると言われるこのゲイシール間欠泉。
日本でもみられるけど、規模的にはこちらの方が大きく、高い時には30mも吹き上がるらしい。
私たちもここで1時間くらいみていたけど、5〜10分おきに吹き上がるお湯は、毎回高さにばらつきがあった。

これが私がみた中で一番高かったとき。
曇ってるため空と水の境目がわかりにくいけど、めっちゃ高い。

シンヤさんはここで生まれて初めてインスタライブを決行してた。今までやったことがないらしく、この間欠泉をフォロワーの皆さまと一緒に鑑賞したんだって。

ついでに言うと、私はここでこの旅で初めて転んだ。転んだと言うか、ふざけて踊っていたら何故か地面とお友達になってた。
もうそろそろいい歳なので、ふざけて転ぶとかやめたいと思う。

この時すでに時間は14時くらいで、お腹が空いた私たちはこの間欠泉のフードコート的なレストランで食事をした。
アイスランドは食事も死ぬほど高い。
このサラダ、1700円くらいである。それにスープとパンとコーヒーで1人3000円くらいになる。どんなセレブランチすか。。。

でも、アイスランドの名誉のために言っておくと味はおいしい。まずいと聞いていたのでこれには驚いた。食材のほとんどを輸入に頼っているアイスランド。新鮮なものをそのまま運べる時代になったんだなー。


Gullfoss グトルフォス

太陽によってキラキラと輝くことから黄金の滝と名付けられたこの滝。川の中流に滝があり、落差32m、幅70mと巨大。
地球が、大地が割れちゃったんだな…そんなふうに思う。
そして何よりすごいのが、飛沫と爆風。
雨なのか、滝の水なのかわからないけど、全身びしょ濡れになる。カメラを守るので精一杯だよ!!

初っ端からアイスランドの洗礼を受けた私たちを守ってくれたのは、コロンビアさんのウェア。完全防水のを選んどいてよかった!!
雨風から私たちを守ってくれたのは言うまでもないし、なんならカメラも守ってくれた。

どうしてこんな滝が出来上がったのか。
なぜ大地が割れているのか。
子ども電話相談室に問い合わせたい気持ちが抑えきれない。
普段なら考えないようなことをここでは考えさせられてしまう。ただただ言葉を失ったまま、夢中で撮影した。

長い冬を越えてやっと訪れた夏を惜しむように咲く花も見たことのないものばかり。(夏といっても日本人にとっては晩秋)


Seljalandsfoss セーリャラントスフォス

次にたどり着いたのはアイスランド2つ目の滝。落差65mのこの滝は、裏見の滝になっていて裏側にまわることができる。

んだけど、65mの高さから落ちる水の裏にまわることがどういうことか、きっとみんな想像できないと思う。私も想像してなかった。

濡れ方がハンパない。

風の向きもあるかもしれない。お天気によって違うかもしれない。でも、絶対に濡れる。

そして寒い。

体力が奪われる前に、と温かいココアとドーナツを補給したのに、瞬時にHPが85くらい減った。そのくらい寒かった。

ここで、初めて日本人を見かけた。
実はアイスランドで日本人に遭遇したのはこれが初めて。
男女6人くらいのグループで、撮影旅行かなって思ってた。
思わず「こんにちはー」と挨拶すると、おずおずと「インスタの…箒で飛んでる人ですよね」とハルノさんを知っている人だった。

彼女いわく、私たち4人がアイスランドに来ていることを知っていたしほぼ同日程だったのでどこかで会えたらいいなと思ってくれてたようで、まさかの二日目に遭遇。
「会えてうれしいです!」と喜んでもらえたら私たちもうれしい。

嬉しくて、モジモジしちゃう。

彼女たちとは、実はこの先も何回か遭遇した。基本は一本道だからね、アイスランドは。

Skógafoss スコゥガフォス

裏見の滝でずぶ濡れになり、冷えが体に浸透してしまったのか私はかなり体調が悪くなってしまった。
しかし今日はもう1つの滝を見ておきたい!
それがこのスコゥガフォス。

これぞアイスランドを代表する瀑布!!!

滝に対しての人の大きさがおかしい。目がおかしいんじゃないよ、錯覚じゃないよ。

圧倒的な水量をほこるアイスランド最大の滝。
4人はそれを目の前にして、言葉を失ってしまった。
美しいだけじゃない、雄々しくて、優雅にも見える。
本当にこんなところが地球にあるんだ…

しかし、絶不調の私はガタガタと震えがとまらなくなる。
もうダメだ、これ以上撮影続行は不可能!と判断、1人車に戻る。
運良くも、その日の宿はこの滝の近く。早く温まってご飯を食べて寝たい。そう思った。


ひもじさとの戦い

ヨーロッパを旅したことのあるハルノさんと私は経験上、「ヨーロッパのご飯は飽きがくる」と語りみんなにカップラーメンを持参するよう伝えていた。私もそれに加えお味噌汁など、恋しくなる日本食を持ってきていた。

この日は比較的早め、21時前にホテルにチェックインができたので、近くにレストランがあるかきいてみた。
受付のおねぇさん、軽く首を横に振って、
「残念ながら近くに今あいているレストランはないわ。」というのでスーパーはある?と聞くと「70km離れた街にあるわよ」とニコリ。

これはまさかの緊急事態。
2日目にしてまさかの夕飯難民になってしまった。非常食のカップラーメンを食べるしかない。4人でお湯を沸かし、ラーメンを作る。

そんなに日本食が恋しいわけでもないけど、やっぱりカップラーメンは美味しい。最高である。
ちなみに私はカレー派。

暖かい麺でお腹が満たされた4人。早々と眠りについた。
翌日、さらに過酷な事態が待ち受けていることは、この時まだ誰も知らなかった…


つづく


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