イノセント・ツーリング
(本文より)
知っている。知っている。自分にだけは瑞穂を止められたことを。
ううん完全には止められなくても、もしかして少しは時間稼ぎできたよね。
……
彼女を救えなかった。救えなかった。救えたかもしれない。そういう悔根はもう絶対自分から拭いさることはできないのだけれど。けれど。
↑(本文より)
人生の中で 一緒にいた時間ってほんの数年でも濃い時間ってあって、1人との関わりがあたえる影響って絶大だなぁと思う。
瑞穂と明美のサークルでのほんのひとときの濃い時間が自分に重なる感じがしていっきに読み終えた。
友人のこと、妻のこと、母の事わかってるようでわかってなくて、わかり合いたくてもすれ違ったり。
瑞穂の残したツーリングノートのコースを瑞穂の旦那と息子龍馬と明美でツーリングへ出かける。
もう瑞穂との未来はないけど、過去を旅する3人の物語。
最後の2行なんだかささる。
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