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超豪華ゲスト多数‼︎映画化もされた伝説の解散コンサート"Last Waltz"、そして解散の真相。The Band編⑦-完

今回がThe Band編、最終回。
解散コンサート"ラストワルツ"。

このコンサートはまずゲストがとても豪華。
出演者はボブディラン、エリッククラプトン、マディウォーターズ、ヴァンモリソン、ドクタージョン、ニールヤング、ジョニミッチェル、ロニーホーキンスなどなど。
そしてロンウッドとリンゴスターも呼んでなかったのに、当日に来たとか。
ザ・バンド、愛されてたんですね。
そしてこの解散コンサートが映画化されました。監督はマーティンスコセッシ。ちなみにこの当時スコセッシ映画によく出ていたロバートデニーロが、このコンサートの客席に来ていたようです。

ライブの内容もとても良いんです。本当に解散するバンドとは思えないくらい演奏も素晴らしく。
エリッククラプトンとザ・バンドが一緒に演奏してる場面では、クラプトンのソロ中にギターのストラップが外れるというアクシデント、その時すかさずロビーロバートソンがソロを弾いて、またクラプトンのソロに戻ったり。

ドクタージョンとの演奏もいいし、ザ・バンド結成のきっかけとなったロニーホーキンスとのステージもとても良いんですよね。

ロンウッド、リンゴスターは呼んでなかったけど来てくれたから、全員で歌う最後の2曲に出てもらったりセッションに参加してもらったり。

素晴らしいライブ。
じゃあなぜ解散することになったのか。
解散の理由については、ロビーロバートソンとリボンヘルムが書籍に書いています。

ちなみに僕はロビーの方しか読めてないんですが、色々調べてみると
リボン側の言い分は、ロビーが著作権印税を勝手に独り占めした、ラストワルツは本当はやりたくなかったと言ってるんです。
ロビー側は、リチャードが作曲にも貢献できてないからロビーに著作権を譲渡すると言い出したので、他のメンバーにも聞いたらお金になるならとロビーに譲渡したらしいです。

2019年に公開されたザ・バンドのドキュメンタリー映画「かつて僕らは兄弟だった」でも触れられてましたが、この時代のミュージシャンの多くはドラッグによる影響がかなり強いんです。
ザ・バンドも間違いなくそうで、ドラッグで事故になった話も出てきたり、あまり触れられてなかったですが、ミュージシャン仲間でもあったジミヘンドリックスやジャニスジョプリンが亡くなったり。
そんな中メンバーの体調もライブも不安定なまま、ツアーを続けていくのは難しい。
ロビーは最悪の状況になる前に、と思ったんじゃないかと僕は思いました。

ザ・バンドの代表曲といえば、"The Weight"ですよね。
実はこの曲、ロビーロバートソンがリボンヘルムの為に作った曲なんです。リボンヘルムはザ・バンド初期の頃、リードボーカルをダンコやリチャードに譲っていたんです。その時にロビーが、リボンのボーカルは最高だから彼の声に合う曲を、ということで作ったのが"The Weight"なんです。
そんな2人が最終的にこんな風に仲違いして、こんな素晴らしいバンドも解散してしまうなんて、悲しいですね。
それでも良い音楽は残り続けてます。
最後にこの曲を。

このnoteはルーツミュージックバンド『wabisabi 』によるポッドキャスト番組
『音楽オタクのちなみに噺 -チナバナ』を文章で楽しんで頂こうという場です。
この番組では主に60年代70年代の音楽シーンにまつわる物語やアーティストの裏側をお話ししています。

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時には楽器を使っての解説もします。
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