全日本アマチュア芸人No.1決定戦2023体験記

お世話になっております。

「どくさいスイッチ企画」という名称で一人コントを行っています。

この度、全日本アマチュア芸人№1決定戦2023(通称「全アマ」)に出場し、優勝しました。

全アマにどのように臨んだのか、何を考えていたか、どう感じたかを、以下に書きます。

昨年までのステータス

大阪を拠点に主にコントを行っています。
全アマに応募するのは2回目です。
昨年は動画審査で落選しました。

動画審査

動画審査では3分以内のネタの映像をYoutubeに投稿することが求められます。今年は奇跡的に3分ジャストのネタ映像が撮れたため、そちらを投稿しました。結果、準決勝の30組に選出していただけました。

動画審査に出したネタ(映像は別)

準決勝まで

動画審査で送付したネタをやるか、別のネタをやるかで悩みました。最終的には題材の季節感と自分のモチベーションで別のネタをやることを決めました。いくつかライブに出て、尺とセリフを調整しました。

準決勝

準決勝は6/3に行われました。当日は台風の影響で新幹線が遅延しており、急遽予定を変更していただいて2部に出演しました。まず、出場することができて本当に良かったです。ご対応いただいた皆様、誠にありがとうございました。

2部にはピンで出演される方が多く、勉強になりました。音響、フリップ、ハンドマイクを組み合わせた芸風の方が多く興味深かったです。トップ出番のミックストマトジュースさんがトリオ漫才で大いに会場を盛り上げていました。お客様は全体的に温かかったです。出順2個前のナユタさんが漫才で猛烈にウケており、一気に緊張しました。

どくさいスイッチ企画は「FC」というコントを上演しました。大阪で上演したときとウケる箇所にかなり違いがあり、やりながら意表を突かれる感覚がありました。最終的にネタの後半を盛り上げることができて良かったです。

終電の関係で途中抜けしました。現地で最後まで観たかったです。

翌日に単独があり、帰宅したところ結果が出ていました。
どくさいスイッチ企画は決勝12組に選出されていました。

決勝まで

予選のブロック分けが事前に発表され、どくさいスイッチ企画はAグループに分けられました。準決勝で一緒だったミックストマトジュースさん、ライブレポートで名前を拝見したことがあるお越しの方さん、そして昨年優勝者の夕げさんと同じブロックでした。

優勝までにはネタが2本必要です。単独でおろした際の反応、序盤のブロックなので動きの大きい目立つもの、他のグループとの差別化を図れるもの、という視点でネタを選んでいきました。

また、この時期にマガユラ(野田にあるアート&ライブバー)で開催されたオープンマイクに参加しました。弾き語りからポエトリーリーディング、パフォーミングアートと多数のジャンルが入り混じる中でコントをやらせていただきました。一番自信のあった最終決戦用のネタが思ったよりウケず、自分の想定と現実のギャップについて、よい気づきを得られました。

その後、同じくマガユラで打ち合わせがあった際、ほぼ初見の方々にネタを観ていただく機会がありました。コントのサンプルとしてよく上演しているネタを行ったところ、思ったより反応が良く、最終決戦のネタ候補に入れました。そもそもほぼお笑いを観ていない方にネタを観ていただく機会があったことは、とてもありがたい経験だったと思います。

決勝当日

決勝は7/8に座・高円寺2で行われました。大喜利の大会で一度訪れた会場でした。当日は天候に恵まれ、無事にたどり着けて良かったです。主に2階にある喫茶店で集合時間まで待機していました。

かなり入念なリハーサルがあり、大会の本気度が伺えました。唯一の地方組だったため周りの方に挨拶することに専念しました。今回の決勝メンバーは学生が7組、社会人が5組で、自分は最年長でした。皆様にわりと優しく接していただけてありがたかったです。音響と照明と大道具を使用しないため自分のリハーサルは一瞬で終わりました。少し恥ずかしかったです。

決勝1本目

客席満員の状態で大会がスタートしました。オープニングアクトのキッスエンドランさんが猛烈にウケていました。近くで観るキッスエンドランさんはお二人とも細くて格好良かったです。

どくさいスイッチ企画はAブロック3番手で出演し「ツチノコ発見者の一生」というコントを上演しました。

スタートから30秒ほどウケている実感がなく、かなり緊張しました。手の震えが止まりませんでした。中盤から良い反応をいただけるようになり、うまくネタを終わらせることができました。普段やっている会場では舞台上にしゃがみこむとお客様から見えなくなってしまうため、どうせなら今回は大きく動こうと思い、最後に尻餅をつき、正座からの一礼で終了しました。

審査員の投票の結果、4票を獲得して最終決戦に進出しました。この時点で少し泣きました。トップ出番のミックストマトジュースさんがトップなのに猛烈にウケていたため、自分の勝ち上がりは厳しいと思っていたので嬉しかったです。審査員の赤嶺総理さんからネタの構成に言及していただけたのが大変光栄でした。急いで2本目のネタの練習にかかりました。

当日は他の出演者さんをあまり見れなかったのですが、Bブロックの下町モルモットさんのコントが猛烈に面白かったです。また観たいです。

決勝2本目

最終決戦はどくさいスイッチ企画(コント)、ナユタさん(漫才)、土井集合住宅さん(漫談)という並びになりました。

どくさいスイッチ企画は一番手で「Q」というコントを上演しました。

2021年に作成してから何度もやってきましたが、全アマでいただいた反応が一番よかったように感じます。マイナーチェンジを加えた箇所がうまく機能してくれてよかったです。一か所完全に取り逃して冷や汗をかきましたが、なんとか後半立て直せました。全体として大きなミスはなく、ネタを完遂することができました。

ナユタさん、土井集合住宅さん、ともに2本目のネタもめちゃくちゃ面白かったです。付け入る隙が全く無く、誰が優勝してもおかしくない展開でした。

結果発表

最終的に土井集合住宅さん1票、ナユタさん2票、自分に2票が入り、決選投票で3対2となって、どくさいスイッチ企画が優勝しました。

優勝が決まった瞬間から自分でも信じられないほど号泣してしまいました。アーカイブで観て笑ってしまいました。MCのモグライダーさんも当惑していたと思います。舞台上でインタビューされたとき何を答えたのか、講評でどのようなことばをいただけたのかもよく覚えていませんでした。もったいないことをしたと思います。自分は平場が本当に弱くて、そのたびにああ、アマチュアだな、と痛感するのですが、今回はモグライダーさんのMCのおかげでなんとかマシな形でイベントを締めくくることができました。本当にありがたかったです。

最後に

本当にとても楽しかったです。貴重な経験をさせていただきました。
たくさんの方々の尽力の上にある素晴らしい大会だったと思います。
運営の皆様、ご共演頂いた皆様、ご観覧いただいた皆様、誠にありがとうございました。

今後もできるだけ長く続けられるよう頑張ります。

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