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変化が好きってだけの話

突然だが私は山より海が好きだ。
たった十数年の人生のなかで、常に海と共にいたという訳でもなくて、どちらかと言えば周りは田んぼまみれだったけれど、私のデフォルトの心象風景は海である。気合いを入れて描くイラストも大抵海だ。

裸足で海に入ると、身体中がザワザワして、肌と波の境界がぼやけるような感じがする。母なる海ってこういうことだなと思う。波打ち際は暖かいのに、沖に向かって進めばどんどん冷たくなって、波が引く度に砂が足の甲を流れる。魚がいると大興奮だ。島まで向かう船の上からサメを見つけたり、河口付近だとエイがいる。海って面白すぎる。


海が好きなのは何故か考えてみると、それは「常に変化しているから」というのが私なりの解釈だ。波はひとつとして同じものはなく、波は地形を変え、石は砂へと姿を変える。そもそも水(海水)が変化し続けるものだから、それの大容量パックである海は変化の塊だ。ウーン、面白い。全てが唯一無二だ。最高。

ここまで来ると海が好きというよりも「変化し続けるもの」が好きなんだろう。そう、例えば、封建的で保守的であるよりも、国際情勢やら考え方やらモノやらがどんどん革新されていく世の中の方がきっと面白い。

相手がヒトであっても同じだ。いかんせん陰キャなので友人の顔ぶれが増えるのは1年に1度のペースだが、その趣味嗜好や考え方が変わっていく様子を観察するのは楽しい。その人を取り巻く人や環境もどんどん変わっていくので、「自分の友人」というすりガラス越しに変化を見るのが好きだ。

まあそれを知ってどうなるって話なんだけれどもね。オモロのために人生を捧げるぞ私は。

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