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【プリコネなかよし部ライター】王雀孫まとめ【俺たちに翼はない】

概要

大人気ソーシャルゲーム、プリンセスコネクトRe;dive。そんなプリコネのギルドの一つに、「なかよし部」というものが存在する。

非常にユーザーからの人気が高いのが特徴で、Twitterを見ても他のイベントと比較して圧倒的に反応がいい。メインヒロイン級である。

なかよし部イベント→4266RT/1万fav越え
カオン(別ギルド)イベント→2423RT/7247fav
美食殿(主人公ギルド)イベント→4002RT/9995fav
(4/3夜時点)

だがこのなかよし部、メインストーリーにほぼ関わっていない。あくまでサブキャラで、主人公たちと絡みがある訳ではないのだ。

では何故こんなにもなかよし部は人気があるのか?答えは簡単で、シナリオが面白いから、である。

さて前置きが長くなったが、今回はそんな仲良し部のシナリオを描いている「王雀孫(おうじゃくそん)先生」について紹介していきたいと思う。

面白い理由:有名シナリオライターで経験豊富

なぜこんな面白いか。まあ端的に換言すれば、経験豊富だからである。
というのも王雀孫は、ギャルゲーのライターとして有名なのだ。

それが「俺たちに翼はない(通称おれつば)」である。発売日は2009年。10年以上前の作品である。

上記はリメイクバージョンのサイト。オリジナル版はAdobeFlashPyaerのサポート終了につきもう見れない。悲しい

色々あるが今回のnoteの結論は、「プリコネの仲良し部シナリオが面白いと思った人、お前も俺つばをやらないか?」である。

(なお、王雀孫の代表作と言えば”それ散る”だろう、という古のオタクもいるかと思うが、今回は入手難度等々から触れない。あとつり乙シリーズはメインライターじゃないので気を付けてくださいって王雀孫さんが言ってました)

10年前の作品なので多少は表現等も古いが、名作には違いない。それこそ今話題の月姫リメイクなんか、原作の発売は20年以上前である。ポケモンやロックマンエグゼがいつプレイしても面白いように、名作ゲームはいつまでも名作である。

ちなみに皆大好きサイゲの木村Pも「俺つば」好きである。というか、この好きからプリコネの仕事に繋がったのかと考えると、中々胸が熱くなる。

(ちなみに俺つばスタンプを7兆個買うと250*7兆で1500兆円である。500兆円欲しいとかそんなレベルではない。あっスタンプ好評発売中ですよろしくね。)

ということで、俺つばの魅力紹介をしていこうと思う。

俺つばの魅力①キャラクター

俺つばの最大の魅力はキャラクターである。プリコネのなかよし部シナリオで皆さんご存じの通り、王雀孫のキャラクターは魅力的なのである。

なぜ魅力的か、と言われると中々難しいが、「非現実な二次元キャラクターにおいても、背景がしっかりしておりどこかリアルな人間さがあるから」であると思う。

――キャラクターをうまく作り出すコツはなんでしょう?
自分の場合ですが、リアルな人間っぽさが宿ると一気にキャラが立ちあがってくるという感触があります。ゲーム的にデフォルメされた突飛なキャラであっても、そうした言動をとるに至った背景が出そろうと(僕の中では)リアルな人間っぽさが感じられて以降すんなり動かせるようになります。
上記インタビュー記事より引用

まあ考えてみればユニ先輩とかも、小さくて美少女で小原好美の声帯を持っているという部分を除けば、周りの文系を馬鹿にする理系や、天才でお茶目な愛されキャラというのはどこかいるような気がする。

事実俺つばのキャラクターにも「勉強するようでしていないカフェでバイトする留年学生」「根は真面目だが地元の不良グループの少年」等、本当にいそうなリアリティのあるキャラクターが多く登場する。

(人気投票を見てもその個性の強さがよく分かる)

一般的なギャルゲーであれば、「何故か分からないけど主人公に情報をくれる友人キャラ」「よく分からないけどヒロインを狙うかませ犬キャラ」等がいるがそんなことはない。

皆どこか人間味があって、キャラクターが魅力的。ヒロインだけでなくサブキャラクターまで好きになれるというのが大きい。

パリピから陰キャまで。学生から高専まで。幅広いタイプのキャラがでるのが面白い

(余談だが、プリコネの3人も俺つばのキャラと似ているように感じる。)
チエル=(きなこさん+コーダイン)÷2
クロエ=(隼人+明日香)÷2
ユニ=(鳳鳴+小鳩)÷2
みたいな。

俺つばの魅力②会話が面白い

俺つばの魅力は、そのキャラクターからなされる会話。

キャラクターが立っているのに加えて、王雀孫ならではのテンポが良く独特の言葉選びの文書が面白い。

普通の紹介ムービーでさえも独特でキャラの良さが伝わってくる。

面白い理由として、話し言葉のような文章を選んでいるというのがある。普通文章だと堅苦しくなりがちだが、セリフにしても違和感がなく、聞いていてテンポがいい。

自分は小説寄りの情報過多な筆致を好む分、読んでて疲れないような一読してすんなり頭に入る文字の並びを心がけています。例えば修飾語と被修飾語は極力近い位置に置くですとか、助詞を調節して潜在的に日本人の好むリズムに整えるですとか。また限界はありますが、会話文はなるべく生の口語体を再現しているつもりです
先ほどと同じインタビューより引用
https://dengekionline.com/elem/000/000/835/835834/?closeup

先日行われたプリコネエイプリルフール生放送でも、ユニの文章については、「可能な限りナチュラルな話し言葉を選んでいる」と話している。

放送時間1:22:33~)

だからこそ、非常にテンポが良く、実際に友達と話しているようなそんな感覚に陥る。無限に読み進められるのである。

まとめ:面白いので是非やってほしい

色々言ってきたが、俺つばは面白いゲームなので是非やってほしい。これにつきる。

筆者は俺つば以外にも「車輪の国」「月姫」といったいわゆる泣きゲーと呼ばれる世代のゲームで育ってきた訳だが、最近になって「無能なナナ(車輪と作者が同じ)」「月姫リメイク発売」等、泣きゲー世代のライターが再評価される流れが来ているように思えて非常に嬉しい訳である。

(彼らのような文章を書きたくて日々こうして記事を書いているみたいな所がある)

王雀孫の文章は非常にユニークかつ面白いので、プリコネをきっかけに触れる人が増えてきたらいいなと思う。

それでは。最後までお読みいただきありがとうございました!

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