少年の音


形を以って狂い出す精神を
救い出すことを可能としない
上書きされた思考回路を
正しいとさえ思われること
不変は普遍に非ずと言って
見えない首を強く締めて

小さく骨が折れたのを聞けば
それが最後の少年の音


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