世界のてっぺんの上にある空
「 一番好き
あなたが世界のてっぺんなの 」
ぼくはあなたが一番好きだから
あなたのその言葉をいつも信じた
それを間違ってたなんて思わないけど
でも他に何処かを間違えたんだと思う
帰ってこないあなたを待って
終わることのない不安がある
「 あなたが好きだった
あなたが世界のてっぺんだった
でもあなたへの梯をかけたとき
あなたの上に広がる空を見た 」
何を間違えたかと言えば
何も間違ってない
きっとこうなるための一本の道が
ぼくとあなたの前にあった
ぼくを裏切り愛し続けなかったあなたと
あなたに愛されることが出来なかったぼく
こうなるために懸命に愛した
ぼくの屋根から更に上へ
梯をかけてのぼるあなたが小さくなって
見えなくなった 寂しくなった
ぼくは開けたことのない扉を開けて
光にあふれる外へ出た
目が眩んで今は何も見えないけど
暗いより世の中がはっきり見えるはずだ
だけど夜になったら家に入ろう
朝を迎えてまた出かけよう
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