BBTAG初級者に知ってほしいテクニック:パートナースキル重ね

実は昔BBTAGwikiにパートナースキル重ねについてのページを作成したことがある(下のリンク)のですが、他のページとのリンクを付けるのがちょっと躊躇われて放置されたページみたいになってしまっているので供養も兼ねてここでも解説しようと思います。正直焼き直しな側面が強いですがご了承を。

「重ね」ってなんだ?

「重ね」は実はゲーム本編のタクティクスモード・ミッション編その15に既に収録されているテクニックなのですが、いまいち何が強いのか分かりにくいと思います。重ねの定義としては

相手の起き上がりに攻撃判定を重ねることで相手の選択肢を制限すること

になります。では実際にどのように選択肢が制限されるのでしょうか。相手の各選択肢に対して攻撃判定が重なった場合どうなるのかを見ていきましょう。

〇通常技・投げ暴れ:重ね側の攻撃が先に当たるのでカウンターヒットになります。
〇ガード:ガード継続です。こちらが固めに移れます。
〇ジャンプガード:ジャンプ移行フレーム(ジャンプするために必要な準備時間のこと。『ジャンプ』という技を使うための前隙と考えてください)に引っ掛かり、攻撃が当たってしまいます。
〇交代:交代によって発生する無敵は4Fからなのできれいに重ねられた場合そのまま攻撃が当たってしまいます。
〇バックステップ:幸いバックステップの無敵は1Fからなので回避できます。(『リバサバクステ』と言われる行動ですね)ただし読まれるとバックステップの後隙に攻撃が差し込まれる可能性があり、画面端では後ろに下がれないので不利な状況が続きます。
〇リバーサルアクション:無敵で重ねの攻撃をかわせて重ね側にダメージを与えられます。
〇ディストーションスキル:基本的にディストーションスキルは無敵発生が1Fからのため、重ねを無視してダメージを与えて切り返せます。

こう見ると、出だしに無敵のある行動以外には安定して勝てる選択肢であることが分かりますね。十分強い行動なのですが、リバーサルアクションやディストーションスキルはキャラ全員が持っている切り返しの選択肢です。いわゆるパなしを受けて自分が不利になるのは嫌ですよね。パなしも対処して相手の行動に全部勝てるようになりたいものです。

あります。
操作するキャラが攻撃を受けないための距離と時間を生み出す手段がBBTAGには用意されています。

パートナースキルで重ねるとどうなる?

つまりはパートナーが攻撃して重ねればいいわけですね。操作キャラはガードしつつパートナーが重ねればリバーサルアクションやディストーションスキルに対応することができます。もちろんパートナーがダメージを受けてしまいますが、実はディストーションスキルに関しては対応ができます。クロスコンボです。クロスコンボ中、待機中パートナーは無敵であることを利用します。つまり相手がディストーションスキルを使ってきたのを確認したらP+Dを押しておけばパートナーの体力は守られます。

しかし、実際にパートナーの攻撃で重ねることなどできるのでしょうか。パートナーの攻撃は結構なタイムラグがありますし、相手の起き上がりに攻撃判定を重ねるのは難しいように思えます…

が。

実はそこまで難しくなかったりします。

相手の地上受け身時間が固定であることを利用します。BBTAGにおいて地上受け身は自動で行われるようになっており、その時間は32Fです。受け身開始の白いエフェクトが出て33F目から行動可能になるということです。では自キャラのフレーム表のパートナースキル部分を見てみてください。(参考に海外wikiのハイド君のフレーム表のURLを貼っておきます)

5Pが発生(入場18)+13Fの計31F、そして1ヒット目の持続は6F…。

あれ、相手の受け身開始と同時にパートナーを呼べば重ねられる!

実際、大半のキャラは5Pか4Pの発生が33F前後に存在しています。つまりは相手の受け身の白エフェクトが出るタイミングで適切なパートナースキルを使えば大抵の場合大丈夫です。(ごく一部のキャラは発生が早いなどの理由でタイミングが少々ズレますが…)

実際に練習しよう

仕組みが分かったら後は練習です。オススメの練習方法はトレーニングダミーの反撃設定を「交代」にしてダウンさせ、起き上がりにパートナースキルが重ねられるか、というものです。成功するとトレーニングダミーは交代できずにパートナーの攻撃をそのまま受けることになります。交代の無敵発生は4Fからであるためいわゆるビタ重ねの練習にはなりませんが、感覚を掴むにはちょうどいい練習方法になります。

重ねたら後はどうする?

きれいにパートナースキルで重ねられた場合、相手に残る選択肢はガードになります。ではこの相手のガードを容赦なく崩しにいきましょう。中段下段の崩し、パートナースキルのガード硬直が切れた瞬間を狙って投げに行く…色々選択肢がありますね。ここは各キャラ、各タッグの特色が出やすい場所でもあります。自分なりのプランを立てていきましょう。例えば私のタッグはオリエ・獣兵衛なのですが、画面端に追い詰めた相手に対して獣兵衛の4Pで重ねてオリエのA版コマンドオーダーで中下段の崩しを行っています。またコマンドオーダーが当たる時にクロスコンボを発動することで火力も期待できるため、非常に重宝しています。

みなさんもパートナースキル重ねで自身のタッグのゲームプランを考えてみてください。きっと面白いネタが生まれるはずです。

Q&A

当身系のリバーサルアクションに対抗できるの?

パートナーの攻撃に対して当身が発動してその反撃を操作キャラがガードする、という流れになります。しかしガード後に反撃が入れられるかどうかは相手キャラの当身の性能に依存します。例えば陽介の当身による反撃をガードした場合は5Aなどで反撃が可能です。一方でアカツキの当身は反撃ができない性能になっています。厄介ですがそれぞれの当身に対して自分の使っているタッグで反撃ができるのかどうか、調べておくことをおススメします。

地上受け身って3種類あるけど対応できるの?

残念ながら3種類全対応のパートナースキル重ねは中々難しいものがあります。基本的にはコンボを決めて画面端でダウンした相手に使ってみてください。

無敵のある攻撃には対抗できることは分かったけど、バックステップはどうするの?

操作キャラが自由に動ける状態であることを利用します。「相手が引いた分前に詰める」だけでも自分の利になる行動です。画面端ならバックステップ後の状況はさらに有利に運べるはずです。

使っていたら重ね部分がリジェクトガードされて切り返されたけど?

相手が重ねに対してリジェクトガードを使うようなら即投げが通るようになります。また相手はパートナーを1ゲージ払ってリジェクトしただけで操作キャラは依然近くでフリーの状態で動けるはずです。有利な状況には変わりないので相手の動向をうかがうのもポイントです。

おわりに

私がこのパートナー重ねに気づいたのはある大会動画を見ていたことでした。「この人毎回起き攻めでパートナー使ってから攻めてないか?」となり、色々調べてみると非常に合理的で強い行動だったことが分かりました。今となっては当然のように使っているテクニックではありますが、気づいて使い始めた当初は切れ味の良い武器を得たような気分でした。パートナーをどう使ったらいいのかよく分からない、と感じている人の一助となれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?