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格ゲー勢向け!BBTAG 観戦ガイド for KGP

久しぶりに記事を書くのですが、今回は関西のオフライン大会であるKGPが近いということで、簡単にBBTAGの観戦ガイドを書きたいと思います。BBTAGはハチャメチャ対戦アクション格闘ゲームですが、観戦での面白さもあるので、ぜひ見ていただければと思います。

で、どういうゲームなの?

BBTAGは「ブレイブルークロスタッグバトル」の名の通り、2vs2で戦うゲームです。相手側、両方のキャラの体力を0にすると勝ちです(時間切れの場合は合計した残体力で決定)。画面を見てみましょう。


対戦画面。画像はトレモなので時間が無限ですが実際の対戦時間は180カウントです。

なんか色々ゲージがありますが、これを読んでいる方は格ゲー勢だという前提のもと軽く説明します。

  • 画面上部のバー:体力ゲージです。上段が操作キャラ、下段が控えキャラのものになります。所謂赤体力・白体力と呼ばれるリカバリアブルダメージもあり、基本控えにいると回復していきます。削りはありますが削りによるKOはありません。

  • 画面下部、端にあるコの字のゲージ:スキルゲージ。EX必殺技や超秘を使うためのおなじみのゲージです。基本的にダメージを与えた・受けた時、ガードした・させた時に貯まり、5本まで貯まります。

  • 画面下部、青いゲージ:クロスゲージ。控えのキャラに関する操作で消費されるゲージです。時間で回復します(大事)。

  • 画面下部中央の正方形のメモリ:レゾナンスブレイズ(早い話が残り一人の時に使えるX-Factor)のレベルを表します。控えのキャラ(以下パートナー)を活用することでメモリが上昇します。Lv1から始まり、最大Lv4です。

長々と書きましたがこのゲーム、パートナーの活用が最重要となるゲーム性です。クロスゲージの変遷を見るとちょっと面白いかもしれません。

コストの話とかもしておきたいのですが「いや細かい話は公式の説明書とかWikiの方が確実やん」となったので詳しく知りたい方はデータと睨めっこしてください。

観戦でどこに注目すればいい?

ミクロな視点で注目してほしいのは3点です。

アクティブチェンジを使った連携ネタ

このゲームはパートナーとの活用が重要だと言いましたが、それはこのアクティブチェンジと呼ばれるシステムに始まる「操作キャラとパートナーの流動性の高さ」にあります。アクティブチェンジは「パートナーが攻撃モーションを取り、退場モーションを取るまでにチェンジボタンを離す」ことで発動し、操作キャラを入れ替えることができます。詳しい仕様は下のツイートで確認!

https://twitter.com/pizamayo127/status/1265260140384538625

…何が強いのかピンときませんね。ではこれをご覧ください。

お分かりになりましたでしょうか。「控えに回ったキャラクターのモーションはキャンセルされず、そのモーションが終わった後に退場する」のがミソです。

このゲームにはP4U2から足立が参戦しており、原作5Dの拘束時間クソ長で射程無限のビームであるマハジオダインが波動Bで出せるんですね。

つまりそういうことです。

また控えに回ったからといって、その行動が持つ中段属性なりは(基本)消えません。またこのアクティブチェンジ、基本的に暗転する攻撃以外は対象にできます(投げや昇竜も含む)。

このゲームにはBBシリーズからスサノオというキャラが居まして波動Bで「這イ舞ウ双脚」という全体Fの長い下段突進が出せるんですね。BBTAGにおいて、下段と中段が同じフレームでやってきたとき事実上のガード不能攻撃になります。

つまりそういうことです。

このゲームにはUNIシリーズからミカが参戦しており、竜巻コマンドで「ミカちゃんキャノン」という移動するコマ投げがあるんですね。BBTAGにおいて、起き上がりに投げ属性の攻撃と通常の攻撃判定が同時にやってきたとき、コマ投げを食らうかジャンプ移行Fに引っ掛かって攻撃に当たるかの2択を選ぶことができます。

つまりそういうことです。…ヤバくないですかこのゲーム。

操作キャラとパートナーの位置関係

アクティブチェンジのヤバさに気付いていただいたところでしょうから、さらにヤバい情報をお出しします。

パートナーが入場して、操作キャラは前に跳びました。結果、相手キャラクターを挟み込んだ状態になりました。この時アクティブチェンジをするとどうなる?

答えはこちら。

ではここで「ガード」のおさらいをしましょう。「相手の操作キャラに対して後ろ方向入力」ですね?アクティブチェンジをするとチェンジボタンを離した4F後に操作キャラが入れ替わります。

…その瞬間ガード方向が逆になります。

一応連続ガードであれば操作キャラが変わってもキーの入力は変えなくてもガードは継続されますが、逆に隙間が空いていればヤバい崩しになっていることが理解できたかと思います。これに中下の崩しが混じっていくとさあ大変!中下表裏で4択だ!

挟み込んでガード方向の表裏で崩す、という連携はBBTAGにおける基本の連携になります。プレイヤーの各タッグがどのような形で連携し、崩しを行うのかを見ると面白いと思います。

クロスコンボでさらなる祭りを

そしてこのヤバさをさらに増幅させるのがクロスコンボというシステムです。パートナーが画面上に居るときにクロスゲージが50%以上あると発動可能です。発動後、クロスゲージはタイマーとなり、徐々に減っていきます。そしてこのクロスコンボ中はパートナーを(待機中なら)いつでも動かすことができるようになります。そしてクロスコンボ中はいつでもアクティブチェンジを行うことができます!

さらにクロスコンボ中に与えたダメージはリカバリアブルダメージを発生させません!実質的な火力向上にも繋がります。ヤバすぎるシステムです。

では、クロスコンボやアクティブチェンジを多用する試合を見てみましょう。

韓国の強豪プレイヤーのOKADAさんと、これまた日本の強豪であるわたまささんのフリー対戦の記録です。足立番長vsミカカーマイン(前述のガード不能のセットアップがあります)となっています。

足立番長側はマハジオダインのアクティブチェンジなどでがっつり有利Fを取りながら固め続けているのが印象的ですね。ちなみにこのアクティブチェンジ、行うとしばらくの間ゲージ獲得量に補正が掛かるほか、パートナーのリカバリアブルダメージの回復速度が上昇します(画面にいる間は流石に回復しません)。パートナーとの連携も大事ですが、流動的に操作キャラを変えていくこともさらなる強みに繋がるシステムとなっています。

メタキャラを知りたい!

まあ観戦するなら知っておきたいよね環境キャラ!ということで今のところメタを作り出しているトップ層のキャラを少し紹介します。

ヒルダ

UNIからの参戦。シューティングキャラかと思いきや普通にフィジカルも強い環境のトップメタです。原作から見るとびっくりのフォールンペインから溜め版フォールンペインが打てます。
際立った長所として、「先の先」が容易に行えることでしょう。発生こそやや遅いものの食らい判定のない長リーチの攻撃を簡単に打てるため、置きのプレッシャーで相手の動きを委縮させて先手を取りやすくなっています。サーチする中段下段もあることからアクティブチェンジ適正も高く、強力なBBTAGのシステムをフル活用できるキャラクターです。
パートナーとしての適性も高く、特に4P(後ろ入れパートナーボタン)で出る原作溜め5Cは画面の半分以上を覆う(⁉)ぶっ飛んだアシストになっています。

今年のEVOJAPANのサイドトーナメントでのGF。ヒルダの4Pが飛び交う、実に楽しい画面です。

足立

足立も外すことができない環境キャラでしょう。各種マハジオダイン(原作には存在しない、発生が早く持続の短い気軽に打てるバージョンもあります)の制圧力の高さが物語っており、アクティブチェンジを利用しながらの有利状況の生成や、クロスコンボを利用した高火力コンボなど、「横」に強く、単体であってもしっかりと火力が出るのが強みと言えます。中下の崩しは乏しいですが、原作のJB・JCが使えたりと空中攻撃の判定は優秀。圧のある動きが容易に作り出せるキャラです。
パートナーとしても上から降ってきて相手をサーチする6Pや拘束力の高い何故か相手をサーチする5P、扱いやすい対空の4Pと強く使える動きが揃っています。

レイチェル

単体での攻めの苛烈さで言えば一番と言えるでしょう。見えない高速中段、単体でバースト対策可能なコンボ、そしてループ性のある起き攻めを持っています。シューティング性能も高く、対抗策が無ければ相手の動きは容易に止まるでしょう。単体火力がかなり低いため読みあいの回数は多いですが、それでも封殺できるポテンシャルを持つキャラクターです。
パートナーとしても強い部分があり、特に4Pは発生保証付きかつ発生自体も早く、対空として防御面に大きく貢献します。6Pも弾打ちとして制圧力が高く、前でも後ろでも相手に難しい対処を迫ることができます。

セト

設置飛び道具である「縫縛のセグメント」を起点とし、扱いやすく見切られにくい突進技と急降下突進技を持ったキャラクターです。このキャラクターはセグメントを置くだけで単体で「待ち」が成立し、パートナーと一緒に突っ込んでクロスコンボ、崩してダメージ→クロスゲージ回復までセグメントを撒きつつ待ち→ゲージが溜まったら再びパートナーを呼んでクロスコンボ…という一連の流れを作りやすく、ゲームプランが明解かつ強力なのが長所です。また地上突進技の「双鉤のヴェンジェンス」は位置によっては相手の裏に回るため、パートナーと組み合わせることで簡単に挟み込みが狙えます。
パートナーとしては5Pが際立っており、ヴェンジェンスを使うのですがこれも相手の裏に回ることができます。「アシストを置いて自身が裏に行く」よりも「アシストが直接裏周りをする」方が低リスクに挟み込みの状況を作ることが可能です。突進速度・距離も相まって挟み込みの状況を作ることに長けています

タッグとしては「セトヒルダ」が高水準でまとまっておりトップメタではないかとされていますが、これ以外のキャラクター達で結果を出している方はたくさんいますし、結局はどんなキャラもハメれば勝てる。筆者もオリエ獣兵衛というタッグで戦っています。自分のしっくりくるキャラで極めるのが楽しいんや…

BBTAG、最高のゲーム

最後に一つ、コミュニティ内で確固たる地位を持つミーム(見出しの言葉です)を紹介して終わりたいと思います。

P4Uから参戦している千枝というキャラクターが居ます。このキャラクターは「チャージ」という超秘があり、これを行うことで各技の基礎ダメージを底上げ(+100%)することができるんですね。このチャージ、溜め版はLv2になり(+200%)、さらにクロスコンボ中に溜め版を行うとLv3(+300%)になります。パートナーと連携してチャージレベルLv3を行い、その状態でもう一つの超秘である「ゴッドハンド」を当てると…

フルにダメージ補正が掛かっても7680ダメージが出ます。

このコンボを行うと簡単に17000ダメージが出てキャラが消し飛ぶため、その光景を見たコミュニティのプレイヤーは敬意と畏怖を持って「BBTAG、最高のゲーム」と呼ぶのです。

おわりに

BBTAGは最高のゲームです。格闘ゲーム未経験だった私がこんなにがっつりハマり、コミュニティとの繋がりを持ち、新しい世界を見せてくれました。他格闘ゲーム勢の方も是非一度観戦して、「このゲーム、ヤバくない!?」となって欲しいと思います。そして良ければ一緒に対戦しましょう!待ってます!

とりあえず配信での観戦勢はなんかやべーことが画面上で起きたら「BBTAG、最高のゲーム」とコメントしてくださいね。



…ちなみにこいくち観戦ガイド、需要あります?

追記:書きました


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