BBTAG Team Building(日本語訳)

前回のオフェンスガイドで海外の解説記事の日本語訳にそこそこ需要があることが分かったのでもう少し頑張ってみようと思います。

今回はGearsofDespair(twitter:gearsofdespair)氏の書かれた"BBTAG Team Building"の日本語訳になります。例によって意訳や注釈を多分に含んだものとなりますので、原文のニュアンスを重視したい方は原文を一読することをおススメします。

素晴らしい原文はこちらから。

では以下本文です。今回の文章にはマッチアップという単語が頻出していますが、基本的に「あるキャラ・タッグと対峙した時の相性の良し悪し・またはその対戦カードそのもの」を意味します。


こんにちは、私GearsofDespairはタッグ構成に関する簡単なまとめを書きました。読んでいるあなたが知っているかはさておき、BBTAGのキャラクターは3つの役割に分類されます。それはPoint,Flex,Supportです。

Pointの役割を持つキャラクターは強い開幕行動を持っていて、強く安定した攻め性能を持つため、先鋒が好ましいとされています。強いアシストを持つPointのキャラクターは控えに回った時も相方のサポートをしてくれます。Pointのキャラクターにとって複数のマッチアップと戦えることは重要です。なぜなら試合中は操作キャラとしてほとんど画面上にいるためです。マッチアップ、相方の選択、そしてパートナースキルがPoint適性の良し悪しを決めます。強いアシストを持つPointのキャラクター(鳴上、陽介、スサノオ)はたとえ両者がPointのキャラクターでも前のめり型のチームではなく万能型のチームにします。

Flexの役割を持つキャラクターは開幕行動の選択肢を持つ上に、タッグを活かしたり、マッチアップのカバーをするのに十分なパートナースキルを持ちます。Flexのキャラクターは数として少ないですが、五分状況での差し合いや試合のコントロールに影響を与えることなく、あるマッチアップに対応するために先鋒を切り替える必要がある場合に存在します。Flexのキャラクターもマッチアップでその適性が判断されますが、Pointのキャラクターほどではありません。一部のFlexのキャラクターには先鋒適性、大将適性があり、例えばカーマインと雪泉には大将適性が、ブレイクには先鋒適性があります。

Supportの役割を持つキャラクターはPointやFlexのキャラクターの強みを強化することや、その強力なパートナースキルの存在により大将適性が極めて高いキャラクターです。一部のSupportのキャラクターは単体でも戦える性能を持ちますが、強い単体での攻めを持たなかったり、開幕行動の選択肢を持たなかったりします。その適性を考えると、チームを補完して完成させるのが目的であること、また後衛同士のマッチアップを重視するため、1vs1の状況はそれほど問題にはなりません。Ver1.3のゴルドー、Ver1.5のメルカヴァ、Ver2.0のハイド、ユズリハ、ヒルダを考えてみましょう。これらのキャラクターはマッチアップで考えると弱い立ち位置にありますが、そのチームの多様性と提供する強さはその弱さを上回ります。

Pointの役割を持つキャラクター
ラグナ、ノエル、ハクメン、ν-13、ハサマ、マコト、プラチナ、イザヨイ、アズラエル、セリカ、マイ、スサノオ、ナイン、獣兵衛、鳴上、陽介、千枝、美鶴、明彦、アイギス、ラビリス、足立、リンネ、オリエ、セト、ミカ、ワイス、ヤン、ニオ、はぁと

Flexの役割を持つキャラクター
黒ナオト、Es、レイチェル、白ナオト、完二、クマ、カーマイン、バティスタ、ルビー、ブレイク、アカツキ、電光戦車、雪泉

Supportの役割を持つキャラクター
ジン、テイガー、エリザベス、雪子、ハイド、ワレンシュタイン、ゴルドー、メルカヴァ、ユズリハ、ヒルダ

両者Pointのタッグ

このタッグは他のタイプのタッグよりもニュートラル(五分状況での立ち回り)が弱いですが、火力の高さを誇ります。BBTAGにおいてはこの構成のタッグを運用しているプレイヤーは多く、例えば(以下敬称略・使用キャラは4/26時点でGearsofDespair氏が確認しているもの)Sethlol(明彦アズラエル)、Kyamei(美鶴明彦)、Tempest(足立鳴上)、Fame(鳴上スサノオ)、Siroitori(陽介セト)、Shige(ワイスオリエ:千枝足立)があります。

ほとんどの場合で前進して攻めるゲームプランを考えなければなりません。安定した立ち回りやバックアップとなるプランを持たないためです。対抗策としては両方のPointのキャラクターに勝てるキャラを当てることです。例えばセトのチームにはナインを、千枝足立にはルビー、ナイン、カーマイン、鳴上を当てるといった形です。もし両方のPointのキャラクターに勝てるキャラクターを持たない場合、ゲームプランの止めにくさ、対峙した時のやりにくさから対戦は厳しいものとなるでしょう。足立鳴上にとって、足立はルビーに対して問題があるものの、鳴上がいるおかげで対戦を良好なものにします。基本的にタッグの中で強い方を先鋒にしましょう。

両者Supportのタッグ

このタイプのタッグはニュートラルが強力な代わりに攻めが他のチームと比べて劣っています。タッグのコンセプトは「不安定」になります。セットアップはできるものの、ニュートラルでの相手のミスか相手の攻めが受け身すぎる場合に依存するため、とても弱いのです。もしこのタッグを運用するのであれば、ユズリハやヒルダのようなキャラクターをおススメします。空中で出す技の強さや挟み込むために型破りな方法が取れるためです。Pizamayoのサブタッグであるユズリハヒルダは非常に良い例と言えるでしょう。ゴルドージン、ジンニュー、ヒルダハイド、エリザベス雪子のようなチームはマッチアップが悪く、運用するに値しません。

Point・Supportのタッグ

BBTAGにおいてクラシックな戦略を取るタッグになります。Supportのキャラクターの援護を受けたPointのキャラクターを使うことはチームを完成させる方法として安定した選択肢と言えるでしょう。ルビーゴルドーから始まり、ブレイクハイド、美鶴ユズリハまで、Pointのキャラクターのゲームプランを押し上げ、マッチアップを助けるキャラを使う(≒Supportのキャラ)ことはBBTAGにおいて最も安定性を持たせる方法の1つです。Supportのキャラはそれぞれで得意なこと、カバーできることが違ってきます。ハイドのパートナースキルは攻めから戦線維持といった地上戦を助けるでしょうし、ゴルドーのパートナースキルは接近の手段を与え、広い範囲をカバーします。またワレンシュタインは自分のターンを引き寄せることが得意です。Pointのキャラクターを輝かせるためにそのパワーを押し上げることは素晴らしいことですが、PointのキャラクターはSupportのキャラクターから見てシナジーがあり、Supportのキャラクターが前衛にいる場合はサポートできることも同様に重要です。SupportのキャラクターがPointのキャラクターよりも強力である場合、対峙するマッチアップの重みとSupportのキャラクターがどれくらいそのマッチアップを簡単にするかを考える必要があります。逆の場合にも同じことが言えます。強力なPointのキャラクターを良いパートナースキルが支えていることを確認しましょう。ルビーゴルドーは強いPointのキャラクターと弱めのSupportのキャラクターの組み合わせとして良い例となります(ゴルドーが前衛の時はルビーがアシストできます)。マコト雪泉は弱いPointのキャラクターと強いSupportのキャラクターの組み合わせとなります。マコトはニュートラル状況で強いアシストを持たないため、2v2の状況下では厳しい戦いを強いられるでしょう。

Flexを入れたタッグ(両者Flex含む)

Flexのキャラクターは独特の特徴をタッグに与えます。ニュートラルやキャラの活用手段を捨てずに前衛後衛の順番を変えることができます。可能なら、カウンターピックか相性の悪さをカバーするために順番を入れ替えることは常に推奨されます。レイチェルルビー、ナオトバティスタ、ナインバティスタ、ブレイクナインのようなチームは良い例でしょう。Flexのキャラクターは良いパートナースキルとニュートラルで相手に対抗できる能力を持ちます。もし片方だけがFlexのキャラクターである場合でも、必要なら順番を変えることができます。鳴上雪泉はこのタイプの例となります。ほとんどのFlexのキャラクターはニュートラルへの対処能力と攻めが自己完結しています。あなたが強いパートナースキルを持つFlexのキャラクターと共にPointのキャラクターを運用している場合は、前述の通りどの順番からでも始めることができます。他の場合は、マッチアップに応じて変えると良いでしょう。Ver1.3と1.5の時、Tempestはナオトバティスタを使っていましたが、アイギスの旧236Aに対抗でき、ニュートラルでも上回れるという理由でバティスタを使い始めた、という話があります。

まとめ

Pointのキャラクターは他のPointのキャラクターと戦う時のマッチアップを考える必要があります。Supportのキャラクターは(適切なタッグである場合)マッチアップはそこまで問題になりません。Flexのキャラクターを使う場合は、1v1の場合のマッチアップとタッグ単位でのマッチアップに気を配るべきです。パートナースキルはPointのキャラクターのものであっても弱点をカバーしたり、マッチアップを改善するのに役に立ちます。もし両方がPointのキャラクターであるか、Supportのキャラクターである場合はタッグ単位での強みと弱みを理解し、他のタッグとの戦い方を見極める必要があります。私個人としては両者Supportのキャラクターのタッグはお勧めしませんが、ヒルダとユズリハをベースに考えたタッグである場合は別です。両者Pointのキャラクターでタッグを考える場合は、マッチアップにうまく対処できるタッグを運用するようにしてください。このタイプのタッグは、両方のPointのキャラクターに有利が付くキャラと対峙した時にのみ負けます。例えば足立陽介はルビーの入ったタッグと戦いたくありません。BBTAGには試すのに非常に多くのキャラクターとタッグが存在していますが、マコトアイギスのような奇抜なタッグは選ぶべきではありません。


本文は以上になります。誤字や誤訳があれば報告していただけると助かります。

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