BBTAG初中級者向け:「仕込み」を覚えよう

対戦していると細々とした読みあいが続いて大変ですよね。今回はその読みあいに対して一つの回答でもある「仕込み」について解説します。テクニックとしては単純ですが、その根底にある理由を学んで自分のものにしてしましましょう。

投げ抜けって、難しいよね。

初級者が躓きそうなポイントの一つとして投げへの対処があります。掴まれてから一定時間内にB+Cを押せば抜けられますが見てから間に合うかは怪しそうな猶予時間です。しかし大会動画を見てみると、投げの回数の割に実際に投げられることは少なく、その多くは投げ抜けをしている場面を見かけます。一体全体どうしてなのでしょうか。何か特別なコマンドでも入力しているのでしょうか。今からこれを解き明かしていきます。

仕込みで簡単投げ抜け

皆さんは仕込みナイフ、聞いたことはありますか?隠し持っておいて出番が来たら刃を向く、あれです。格闘ゲームにおける仕込みも同じような意味で使われます。画面上に出ることはないが、特定の入力をしておくことで備えるということです。投げ仕込みを題材に解説します。

あなたがコンボを受けてダウンし、起き上がりを相手に狙われた状況を考えます。実際に攻撃されるまで相手の狙いは分かりませんが、簡単に「通常技重ね」「投げ重ね」「様子見」の3種類を選んでくると想定しましょう。この場合、通常技重ねを警戒してガードに集中していれば掴まれる可能性があり、投げを警戒して即投げを入力していると通常技重ねに負けます。あちらが立てばこちらが立たず、とても面倒な読みあいに見えます。

が、ここで一つポイントがあります。

投げ重ねを警戒した即投げ入力は通常技重ねに負けて攻撃を受けますが、通常技重ねを警戒したガードは投げ重ねされても投げが確定するまでの猶予時間が存在します。投げに関しては掴まれても即座に投げられるわけではないのです。この時間的猶予を利用します。

起き上がりはガードを選択し、わずかに遅れて投げを入力する

こうすると通常技重ねに対してはガードが成り立ち、投げ入力はガード硬直中のため無視されます。投げ重ねに対しては遅れて入力していた投げが対応し、投げ抜けが成立します。見事投げ仕込みによって両対応ができましたね。相手の重ねを無力化できるのは非常に大きな武器です。が…

仕込みの弱点を知ろう

もちろん、投げ仕込みにも弱点が存在します。相手の行動を確認せずに投げを入力している点です。これによって生じる弱点を紹介します。

一つ目は遅らせ打撃に弱いことです。こちらの入力は「ガード>投げ」であるため、この投げの部分に合わせるように打撃を入れられると攻撃を受けてしまうということですね。同様の理由で2Aのような小技刻みをゆっくり入れられると投げ入力が暴発し攻撃を受けてしまいます。二つ目は垂直ジャンプに弱いことです。投げを空振りさせられて、その後隙にジャンプ攻撃を入れられるということです。

ABCD仕込みで弱点をカバーしよう

先ほど紹介した投げ仕込みの弱点をカバーするのがこのABCD仕込みです。といっても入力タイミングは投げ仕込みの時と同じで、B+C入力の代わりにA+B+C+Dと4ボタンを同時押しします。すると投げの代わりに暴発するコマンドがリバーサルアクションになり、遅らせ打撃や垂直ジャンプに打ち勝てるようになります。さらにガード時はリジェクトガードが発動し切り返しも行えるとかなりの利便性を誇ります。

当然これにも弱点は存在するので紹介しておきます。一つ目は様子見にめっぽう弱いこと。リバーサルアクションがガードされるわけですからある種当然です。二つ目はリジェクトガードが来ることを見越して投げを入力されることです。リジェクトガードの距離を離す効果は通常投げで無効化され、さらに投げ抜けもできなくなります。

しかしながら、有利なはずの相手に様子見の選択肢をちらつかせられるのは大きな利点です。相手の傾向を見ながら投げ仕込みか、ABCD仕込みを選ぶか判断できると良いでしょう。

番外編:他の仕込み入力を学ぶ

実は他にも仕込み方法があり、それぞれに利点と欠点があります。下の表を見てみましょう。

仕込み

上2つはさっき紹介した仕込みですね。新しいのは下2つです。どちらも斜め上入力とA+Bの空中ダッシュコマンドを利用して様子見に対する逃げを実現しています。どちらも強力に見えますが、一旦ジャンプが入る以上ジャンプ移行フレームを狙った打撃に負けます。それの対策として同時にパートナーを呼ぶという方法もありますがパートナーごと潰される危険性があるため、実際に通用するかはキャラ対・人対の範囲になりますのでここでは割愛します。

おわりに

今回は防御手段としての仕込みを解説しました。初級者の方はまず4ボタンの仕込みから始めると良いでしょう。それだけで大分防御が楽になるはずです。ちょっと慣れてくると「投げ抜けできる私かっけえ…」となってくるので(個人差あり)、頑張ってください。

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