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【グルメ墓地】の ”九極” の姿


※本記事記載のデッキリストは、調整の結果生まれたものではなく、
妄想と希望的観測によって組み立てられたものです。
あくまでアイデアの参考として、もしくは単なるネタ記事としてお楽しみください。

 

 

現在大流行中の【グルメ墓地ソース】

最速4ターン目で《5000GT》や《ギガンディダノス》の召喚が安定して決まってしまうのは脅威というほかなく、現時点でも環境の一角として存在しています。

 

しかしここ数週間、このデッキの流行を受け、
明確な切り返しとなりうるカードがメタゲームに現れ始めました。

 

極楽轟破ナンセンストラップ

それが《大地門ライフ・ゲート》などの除去呪文。[1]

このデッキには呪文メタが入っていないので、【5c】や【ガイアッシュ覇道】に積まれた除去呪文を使われると意外と脆かったりします。
このデッキの明確な弱点という訳ですね。

 

ところで、話は変わるのですが、
このデッキが世に放たれた当時から、私には個人的に気になっていた点がありました。

 

相方の《七極 Di》を見捨てて謎のジャイアントと合体

《超七極 Gio/巨大設計図》のクリーチャー面の《Gio》君、可哀想じゃない…?

 

常日頃より「美しいデッキリスト」を夢見る筆者。

それが祟って、
デッキと少しでも噛み合わないカードや、デッキにとって無駄な文明を持っているカードを見ると、
蕁麻疹が出るようになってしまったのです。[2]

 

【グルメ墓地ソース】というデッキで《Gio》の面が役に立つ場面といえば、
せいぜい《GT》のコスト軽減にカウントできる程度。

 

どうにかして《Gio》を上手く使ってやれないだろうか?

そう思って何度テキストを見返しても、
そこにあるのは、登場時にも攻撃時にも何のアドも取れない、単なる光のコスト9の進化クリーチャー。

活かす方法などあるわけ…

 

…ん?待てよ?

 

光の、

コスト9の、

進化クリーチャー…??

 

 

見た目も能力もDuplicatesって感じではないよね

見つけてしまった。

 

というわけで、今回の記事は!

 

もう「じゃない方」とは呼ばせない!
《超七極 Gio》救済企画
《Duplicates of G.O.D.》入り【グルメ墓地ソース】


となります!この時点でネタ記事が確定してしまっている

 

 

それでは、《Duplicates of G.O.D.》の能力を確認してみましょう。

  • 究極進化

  • 侵略:光のコスト9の進化クリーチャー

  • T・ブレイカー

  • 出た時、このターン相手呪文禁止&コスト9未満召喚禁止


《Gio》が殴ればタダで出て
出るだけで呪文を完全封殺
おまけに、《GT》だけでは止まらない《サイゾウ》、《ブラキオ》だけでは止まらない《ヒャクメ》も止められる、強力な召喚制限付き。

まさにこのデッキが欲していた存在ではないですか。[3]

 

とはいえそもそも《Gio/巨大設計図》は、本来は【九極侵略】の強化パーツとして世に出ていたわけなので、
この結論に至るのは必然だったのかもしれません。

 

しかし、このままではマズイ。

そもそも《Gio》は進化クリーチャーなので、進化元となる光のクリーチャーの確保が必要なのですが、
既存の【グルメ墓地ソース】にはそんなカードは1枚もありません。
何か別のカードを入れる必要があります。

普通のデッキでは空いた枠に適当に《時の玉 ミラク》でも突っ込んでおけば良いところなのですが、
このデッキはその性質上なかなか要求が厳しいです。

必要条件を試しに書き出してみましょうか。

 

絶対条件

  • 光のクリーチャー (《Gio》の進化元にするため)

  • 7コスト以上 (《巨大設計図》で拾えるように)

  • 自己コスト軽減を持つ (流石に7マナ払って素出しは悠長すぎる)

 

できれば満たしたい条件

  • 9コスト (《Gio》の軽減で使いたい)

  • 受け札になる (トリガー削って入れてるので受け薄くしたくない)

  • 火or自然or闇の色を持つ (このデッキは色管理が厳しいので何かしら貢献してほしい)

 

こんな厳しい条件を満たすカードなんてあるわけ…

 

 

 

 

 

これが実際無いんですよね。あったら最強のデッキになってた。

とりあえず、マシそうだったやつ上位2つを紹介することにして、それ以下は最後にオマケとしてつけておきます。[4]

 

まさか《Gio》の相棒にされるとは思ってなかっただろう

1種類目、《予言者ローラン》。元殿堂カードです。

元は7コストですが、盾が5枚残っていれば2コストまで下げられます

ここまで下げられれば進化元として素出しが現実的なレベルになるかと。
同ターン中にそのまま《Gio》に進化させて殴っていくっていうのも出来ます。

なお早期に盾を割ってこられるとコスト軽減量が減ってしまいますが、
そういうデッキ相手は別に《Duplicates》で呪文ケアする必要もないんで大丈夫だと思います。例えば【我我我】とか。
ネタ記事のクセにちょっと説得力ありそうなの腹立つな

 

…ちくび?

2種類目、《聖霊龍騎セイント・ボルシャック》
ボルシャッククロニクルで真っ先に抜かれてそうなやつ。

多分コイツが《ローラン》と並んでトップに来ます

《Gio》と《Duplicates》がエンジェルコマンドなので軽減対象になるし、このデッキの墓地を肥やすギミックとも噛み合ってます。
あと地味に9コストだし火マナにもなる。

ただ軽減してもそんなに軽くならないのが難点。
というかエンジェルコマンド枚数せいぜい一桁だからそんなに軽減できないし。

 

余談をします。


ここまでいくともう不死樹王国の種族デッキよ

《じゅくしていないゾンビバナナ》とかいうカードがあるんですが、
上に書いた条件、光文明持ってないこと以外は全部完璧に満たしてます

素が9コスト、《ドマンモ》でも立ってれば5コストで出る、受け札になる、闇マナにもなる。
お前今からでも光文明にならない?ほら、バナナって光文明っぽいじゃん?《ホーリー・投げる・バナナ》とかあるし。

ちなみに《ローラン》は「できれば満たしたい条件」を一個も満たしていません。
奴はコスト軽減幅の大きさという一芸だけで選ばれたのです。

 

今回はさしあたって《ローラン》の方を採用して考えてみました。
それではデッキリストを見ていきましょう。

 

デッキリスト

 

元となる構築の大部分はガチまとめ様を参考にしました

ここまでだいぶ大袈裟に書いてきましたが、実態としては何ということはなくて、
既存の【グルメ墓地ソース】の自由枠に《Duplicates》と《ローラン》を2枚ずつ入れただけです。


基本的な動きは既存の【グルメ墓地ソース】と同じ。
この記事を読んで下さっている諸兄はご存知の通りかとは思いますが、おさらいとして見ておきましょう。

①8投の《巨大設計図》で大量の手札補充
②《樹食》で手札を一気に投げ捨てて墓地肥やし
③大量軽減して《GT》《ウラギリダムス》を召喚
④フシギバースで《ギガンディダノス》《ブラキオ》を出して制圧
⑤相手が何もできなくなったところで殴り切って勝利

 

《ローラン》《Gio》《Duplicates》のパッケージが役に立つのは、⑤のタイミング。

《Gio》は、手札のコスト9のカードを見せた枚数だけ召喚コストが下がります。
見せるのは光のカードでなくてもいい
ので、《Gio》《Duplicates》《ホーリー》だけでなく、《オブザ》《スパイナー》を見せてもOK。
事前に《巨大設計図》で手札を増やしておけば、十分なコスト軽減が狙えます。

なお小テクとしては、場に《ドマンモ》がいると《ローラン》や《Gio》が自身を光マナとして捻りながら召喚できます。
このデッキリストでは光の枚数が少ないので、いざという時のために覚えておきましょう。

 

そして、《ローラン》の上に重ねた《Gio》が攻撃するときに、《Duplicates》に侵略!

出るだけで呪文禁止&召喚ロック

あとは横に並んだ大型獣で残りの盾を割り切り、そのままダイレクトアタックといきましょう。
呪文トリガーに怯えなくて済むのは、既存の【グルメ墓地ソース】との明確な差別点ですね。

 

なお、《Duplicates》+進化元のパッケージを採用することには、一つ明確な欠点があります。

それは、色事故のリスクが上がったことです。

上でも書いた通り、この【グルメ墓地ソース】というデッキ、色管理がかなり厳しいです。

例えば4ターン目に《樹食》→《GT》→《ギガンディダノス》と動こうとすると、
4マナの中に自然2火1闇1が必要です。

その中に光単色が紛れ込んでしまうと、当然その分だけ動きが遅れます。

なので、《ローラン》や《Duplicates》が序盤で手札に来てしまうと、
マナに逃がしたいのに逃がせない、というジレンマが発生します。
要するに嵩張ります。この点にはどうかご注意を。

 

おわりに

如何だったでしょうか。

元々は「《Gio》が可哀想!」というネタのつもりで始めたのが、
最終的には2枠4枚入れ替えるだけという何とも無難な着地点になってしまったのが心残りです。

とはいえ、
【グルメ墓地ソース】に当然のように4投される《Gio》を有効活用してみよう!というアプローチをしている人は、筆者の知る限り見たことがないので、
そういう意味では新たな提案ができたんじゃないかと思っています。流石に粗削りにも程があるけど

こんな感じで、変なところに目をつけておくと、
そこから意外と新しいアイデアが産まれたりしちゃったりするとかいうらしいので、
皆さんも是非やってみるといいのかどうかはよく分かりませんが気が向いたらどうぞ。

参考:

【環境】グルメ墓地ソースの回し方と必勝テクニック【巨大墓地ソース/デアリ墓地ソース】


注釈

 

[1]まあ【ガイアッシュ覇道】の《VAN》とか《覇道》に対するメタでもあるんだろうけど

 

[2]ちなみに最近の蕁麻疹案件は、例えば

・【ドリュミーズスコーラー】の《ハーミット・サークル》(コイツのせいで水単になり損ねているのが美しくない。ただ受け札にはなってるんでまだ許せる)
・【RX閃】系列の《アルモモ》(多色・6コストでリーチかかってるのにノヴァで出せないの、なんかイライラしません?まあ出せたら強すぎるんだけど、そういう意味じゃなくて…)
・【ラッカロマイオン天門】デッキ全体 (天門でザーディ出ない、ドラサイでロマイオン出ない、ネバーでロマイオン出ないのがなんというか凄くキモイ、どの踏み倒し呪文でもどの大型獣にもアクセスできるようにしておいてくれないとストレスマッハ)
・オリジナルの【ジョー星ゼロルピア】の《ヘームル・エンジオン》(ライヤと違ってバウンス任意なのはわかるが、GR召喚完全無視は生理的に無理)

 

[3]多分そんなことはない


[4]オマケ、進化元候補の次点以下

《ガブリエラ》:G0は有能だけど、実質盾0の時しか出せないのは厳しすぎ。
《ホーリー》:受け札としては最強クラスだけど、手出し絶望的すぎん?
《アケルナル/スターゲイズゲート》:9コスト獣と早出し呪文がセットになっているのは高評価だが、このカードを2枚同時に手札に抱えてないと機能しないというのはなんとも…
《ヴァリヴァリウス》:一瞬いいかと思ったが、よく考えるとこのデッキで自軍0って場面あんまりないよね。マジボンバーも盾追加も殴らないと使えないので相性△。
《サメンビー》:軽減条件は容易だし一応ブロッカーにもなるけど、実はこのデッキそんなにマナ伸びないという。
《勝舞&ボルメテウス》:一応ジャイアントドラゴンの面々が場に並ぶので出せないことはなさそうだが、それにしても重そう。火を持ってるのは評価点。
《スタジェム/マッハ・ナックル》:シンパシー持ちで一番マシそうだったのがコイツ。一応自然持ってるし、下面はクロスファイアと併用して盤面取るのとかに使えそう。ただ上面のスペックが淡白すぎ。シンパシーあるとはいえ超軽くなるかと言われるとそうでもないし…

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