モノローグ

なんか書きたいな、と思って何度も書いては消してを繰り返しているんですけど、noteで書くとなんというか、妙にかしこまってしまうんですよね。

今日ハンバーグを食べました、って言いたいだけなのに、「ハンバーグを食べると思い出すことが一つある。」とかなんとか、何か小説みたいな事書こうとしてない?
みたいなかっこつけをしてしまうというか、noteって全体的にそういう感じですよね。ひっぱられる。気取ってんじゃねえぞ。

別に話題があるわけではないんですけど、今なんとなく書いておきたいのが不倫をしてた時の話で、こんなところで大っぴらに吹聴して回るような事では無いってわかっているんですけど、この話はもう何年も、誰かに聞いて欲しいような、何かに残しておきたいような気持ちで、何度も何度も文章にしてます。
誰かに見せたり見せなかったりはするけど、何度も書いてる。

それだけ深いところに食い込んでて、多分一生考え続ける出来事です。


友達が離婚するって話を聞いて、そうか、ってお酒を飲んできたんですけど、原因を聞いたら相手の浮気だと。
もうその時点で何も言えなくて。
不倫という行為で不幸になる人間の話を、不倫をしたことがある人間が聞いている状況に、なんか自分でいたたまれなくなってしまい、多めに酒を飲んでしまいました。

「相手が不倫をしたのがきついんじゃなくて、好きな人間の愚かな部分を認識しちゃったのがきつい」
って友達が言ってて、そう、愚かなんだよなぁって思ったらもう神妙な顔しかできなくなるじゃないですか。

愚かなんですよ。不倫。
愚かだから不倫をするのか、不倫をしてると愚かになるのかはわからないですけど、「大好きな人間」が「愚か者」に変わる失望って計り知れないじゃないですか。
決して俺が言える事ではないけど。

俺はした側だから、した側の感覚しかわからない。
世界に焦点が合わなくなって、その人しか見れなくなるようなあの感覚は、多分した側にしかわからない。
あの、愚かゆえに幸せと誤認した、あの感覚。

不倫をした事への、言葉にしにくい思いがすごくあるんですよね。


結局うまくいかなくて別れちゃったし、一つの家庭をぶち壊しておきながら、俺は何の責任も負わないでのうのうと生きてるし、自責をすればキリがないんです。

反省してます、とか言ったって不倫された方には何にも関係ないし、後悔はしてないなんて開き直ることも、後悔してますって被害者ヅラするのも、どちらも無神経で、不躾で、だから言える事など何もないのだけれど、その事を考えるとなんとも言えない気持ちになります。
この気持ちを表現する語彙が無いです。

当時の俺は、慰謝料300万で好きな女を1人買えるなら安すぎじゃない?
なんて息巻いていたけれど、人の心に傷を残す代償が300万は確実に安すぎなんですよ。
お金で償えるものではない。償う方法って無いんです。
例え許すと言われても、本当の意味で許される事って多分ないんですよね。
何より自分を許すことってもう一生ないと思う。


自分を罰するために生きるつもりなんてないけど、俺は多分、このままだと幸せになってしまうな、って状況になると絶対に自罰的な気持ちになって、その幸せから遠ざかろうとしてしまう。

不倫をした俺なんかが幸せになる資格はない、とか自虐しながら、毎日のように罪の意識に苛まれて苦しい日々を送ってる、なんてこともなく、平々凡々に生活をしているけど、忘れることも飲み込むこともできず、ずっと生傷として残っているものから何かが流れてくるたびに、こういう文章を書いてしまう。

不倫っていうのはそういう行為だ、っていうことに気付いたのは後になってからで、気付いた頃には遅かったんですけど。

もう二度と不倫はしないつもりです。
でも色恋が絡むと理性って簡単にどこかにいってしまって、それが身に沁みて解っているので、二度としないなんて断言はできなくて。
結局ずっとこういうことを考え続けるんだと思います。

だから、不倫をしている人、もしいたら、そういう気持ちを抱えて生きる覚悟だけはしておくといいと思います。
止めないし、止まらないのもわかってるから、俺から言えるのってそれくらいです。

不倫はよくないことで、でも、いいことだからするとか、悪い事だからしないとか、そう単純に割り切れない部分ってあるの、わかります。
全部わかってて、よくないことを、それでもしてしまうの、わかります。

自覚の有無で罪科が変わるわけじゃないけど、他人の心を殺して、自分が愚かな人間だって自覚して、この先もずっと愚か者として生きる覚悟があるなら、止めはしません。
先を行く愚か者として、見殺しにするのが情けだと思います。

幸せが怖くなりたいならどうぞ。

やっぱり気取った感じになってしまいましたね。
読んでくれてありがとう。
吐き出しても何か得るものがあるわけじゃないけど、書いておきたかったんです。

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