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新型コロナとうとうかかっちゃいました

表題のとおりです(汗)。
火曜日に発熱して喉の痛みも咳もなく、風邪かなと考えていました。数年に一度しかかからない風邪ですが。風邪と思ったらそのまま発熱させて一晩寝ると翌日には治っているので、その時は意識していませんでした(事務所で勝手に隔離して寝てましたが)。3日目やはり相変わらずで「一晩で治らなくなったのは俺も歳かな」と思っていた程度でした。2日目には抗原検査キットで陰性も確認していたので。
ただ、翌日名古屋まで出張の予定があったので、万が一コロナだったらお客様に迷惑をおかけすると思って病院行ったらPCR検査で判明しました。(抗原検査で陰性でもPCRは感度が高いの正確に検出できるそうです)

感染のタイミングは、しばらくリモートワークが続いたため、金曜日に1日出勤した時以外には考えられません。出勤もまだ基本リモートワークなので、事務所では周囲にほとんど人がおらず、考えられるのは電車通勤しか考えられませんでした。
最近は何故かコロナ以前より電車が混んで、マスクをしていない人も増えてきました。でも、マスクってそんなに意味ないんじゃなかった?と思って、今更ですが、というか、今だから?か、ちょっとそのあたり確認してみようと調べてみました。

ウィルスのマスクの関係

以前、ウイルスはマスクの繊維に比べてとても小さくて意味がない、と聞いたことがあります。だいたいウィルスがサッカーボールとすると繊維の網の目がサッカーゴールくらいらしいです。そりゃコーナーポストに当たるシーンを何度も見ますが、ほとんど入りますよね。でもこれは布1枚の繊維での話で、実際は不織布などは入り組んでいるからもう少し効果があるんじゃないか、とか感染させる側のマスクはどうなんだという所が不明確だったので記事を探しました。

感染確率のルール

コロナが体内に入ってくる経路として2つが考えられているようです。一つは保菌者が出す飛沫が自分に届いてしまう場合。ざっくり2mは飛沫が飛ぶび、クシャミでは5m飛ぶそうです。もう一つは、エアロゾルというもっと細かい粒子となって体内に入るパターンだそうです。どうやらこの2つのメカニズムは別のものでエアロゾルは換気を良くすれば良いと書かれている記事もありますが定量的にわかっていないのと、そもそも気流が流れるだけで発生源はずっとあるなら換気の効果があるのか?って疑問を持ってます。
また、感染確率は感染源が何個(何人)あるのかで2倍,3倍と増えるし、接触時間が長くなるとその分確率は当然上がってきます。これから、一次近似でしかありませんが、感染確率は感染源の個数n(nが小さいとき)、接触時間T(正確には基準となる接触時間からの倍率)とすると、ざっとこんな関係になるんじゃないかと思います。

トータルの感染確率= T×(1-(1-感染確率)^n)  *ただし最大値1 
この計算だと接触時間15分の感染確率を15%とすると、30分で30%、
接触時間15分で感染源が2の場合 28%、3の場合39%になる計算です。

現代のコンピュータサイエンスの力

あまり定性的な話を書いていても埒が明かないので、ここは最新の科学の力に頼りましょう。現在日本には富岳という名の世界で2番目に速いスーパーコンピュータ(ちょっと前まで1位)があります。これを使ってシミュレーションした結果の記事をPC Watchで見つけたのでこのシミュレーション結果を元に通勤電車にあてはめてみました。ちなみにこの手のシミュレーション(混相流解析)は自分の得意分野で今でもたまにコンサルティングしています。

PC Watchの記事はこれです『50cmの距離で話すとマスク装着でも高リスク。オミクロン株を含めた富岳の飛沫感染分析

シミュレーション結果から、15分間対話中の感染者からの感染リスクの計算では
・距離1mの時:マスクなしの時 感染率60% マスクありの時 0%
・距離2mの時:マスクなしの時 感染率25% マスクありの時 0%
 
一方、
被感染者(健康な人)がマスクをする事の効果
入ってくる飛沫数を1/3まで低減できる
・ただしエアロゾルのブロック効果はほぼなし(サッカーゴールの話ですね)
との事です。
やばいですよねこれ。マスクしていない感染者が距離1m以内で30分喋ってると(通勤時間は30分以上あります)、感染源側はほぼ100%、こちらがマスクをする事で30%までやっと減らす事が出来る計算です。通勤3回に1回は感染するという計算です。
ちなみにこの計算はエアロゾルの話は抜けているので、それを考慮すると感染確率はさらに上がります。

でも、距離1m以内/距離2m以内に感染源があるというのはどういう事なのかイメージしにくかったので図を書いてみました。

通勤電車内のイメージ(上から)

電車の幅3mとして赤の位置の人からは、半径1m以内に9人います。また半径2m以内に25人います。この人達が感染源候補となります。
この候補が全員マスクをしていれば感染率はほぼ0なので問題ありません。
ただしこの9人のうち一人マスクをしていない感染源がある場合、先の仮定は成立します。
より現実的なケースとして、半径2m以内に一人の感染源がいてマスクをせず喋っている、こちらはマスクをしていて30分同じ電車に乗っている場合、感染確率は、17%となります。
こちらがマスクをしていなくて、2m以内に2人の感染源がいて30分居合わせる場合の感染確率は、75%となります。
金曜日の出勤日のケース、これは十分あるなと思った次第です。

まとめ


  • 感染源がマスクをする場合、距離50cm以上離れていれば感染リスクをほぼ0に出来る

  • 守る側もマスクをする事で感染確率を1/3程度にまで減らせる(エアロゾロルまで考えると多少減らせるという感じでしょうか)

  • 見える範囲でマスクせず咳き込んでいる人が居たら15分以内にすぐ離れましょう。

  • 通勤時のマスク無し車両は運を天に任せる(笑

特にいま沖縄では1医療機関当たりの週間患者数が全国平均の7倍以上の50人に迫る勢いで大変だと思います。混雑した中ではわずかでも配慮が必要と思います。


東京都在住のアマチュアカメラマンです